本日の一品
「モノのインターネット」時代に備えてLinksys「Velop AX MX5300」が欲しくなった
2020年7月16日 06:00
世の中、スマート家電が大層な盛り上がりを見せている。いや、この業界にいるからそう感じるのかもしれない。
とはいえ、ほとんどの人はスマートフォンを持っているだろうし、iPhoneユーザーであればスマートウォッチの一種(というと怒られそうだが)Apple Watchを持っている。
スマートなロボット掃除機をアイロボット社やAnker、以前はシャープも製造していた。スマートスピーカーを使って声だけで情報を取り出すことも日常茶飯事になっているし、人によっては声だけで操作できるスマートLEDライトの類を使っている人もいるだろう。
そう考えると、家庭のWi-Fiルーターにぶら下がる(接続されている)機器の数は増える一方だ。モノのインターネット時代が到来し、冷蔵庫や洗濯機、果てはカーテンレールなどにもスマートな何かが搭載されるようになったら、今あるWi-Fiルーターでは接続漏れが生じるかもしれない。
そのようなことを考えていたところ、ベルキンが販売しているWi-Fi 6メッシュルーター Linksys「Velop AX MX5300」(以下、Velop) をお借りすることができた。個人的には、現在導入中のASUS「RT-AC87U」でも速度に問題がないと感じているのだが、同時接続台数が18台と心もとない。Velopなら、250台を接続できるという。見せてもらおう、Velopの実力とやらを。
スマホがあれば設定はかんたん……
Velopに同梱されている取扱説明書は多言語対応のものだ。その割にはページ数が少ない。開いて日本語の箇所を見てみたが、アプリを入れてくれ、ということとランプの色が示す意味程度のことしか説明されていない。これは取説といえるのか。
というわけで、iPhone XにLinksysアプリをインストールして早速設定をはじめた。
VelopのLEDの状態を見ながら進めていくだけなので、ほとんど迷うことなく、Velopに接続し、それを起動させることができた。ところが、家庭内ワイヤレスLANにはつながっているものの、外の世界とのつながりが断たれている。
どうやら、モデムとVelopの間にあるルーターの特性を理解していなかったことが原因のよう。ここ数年、ネット接続などの面倒ごとを家人に任せていたツケが回ってきたということか。
IPを自動構成にすることですべて解決。ほとんどの端末が、新しい家族のVelopを受け入れてくれた。むしろ、Velopが我々を迎え入れてくれたような気がしないでもないが。
早急に買い替えたくなったわけ
「ほとんど」と言うのには理由がある。Velopの接続名であるSSIDを、これまでRT-AC87Uの5GHz帯に使っていたもので設定したため、スマート家電やスマートスピーカーの一部で接続できなかったのだ。
しかし、2.4GHz帯のSSIDの設定ページが見つからない。
実は、VelopではこれまでのIEEE 802.11a/b/g/n、Wi-Fi 5(IEEE 802.11ac)からさらに一歩進んだWi-Fi 6(IEEE 802.11ax)に対応している。Linksysシリーズ初の「Wi-Fi 6メッシュルーター」というわけだ。
このWi-Fi 6では、5GHz帯と2.4GHz帯の異なる周波数帯域をまとめて処理可能。つまり、周波数帯域ごとにSSIDやパスワードの設定をする必要がないのだ。
というわけで、スマート家電やスマートスピーカーで設定していた2.4GHz帯のほうのSSIDをVelopに設定し直す。これまでわざわざ新しいスマート家電を購入するごとに、スマホを5GHz帯から2.4GHz帯のSSIDに接続し直していたが、Velopを使えばその手間が省けることを考えれば、この一回の変更だけで済むというのは非常に便利。しかも、はじめからその特性を理解していれば、この設定変更すらする必要はなかったのだから。
また、あまり重要視していなかった通信速度も改善されている。Velopを設置した2階はもちろん、床暖房を挟んだ階下でも上りのスピードがアップした。クラウドに画像をアップロードする機会が多いのでありがたい。
さて、もろもろの設定が完了してからLinksysアプリのホームを改めて確認したところ、ぶら下がっているデバイス数が「18」と表示されている。これはASUS RT-AC87Uで接続できる上限台数だ。
スマート家電を充実させる前に、やはりWi-Fiルーターを買い換えなければならないと思うのであった。
製品名 | 発売元 | 実売価格 |
---|---|---|
Velop AX MX5300 | ベルキン | 4万6345円 |