本日の一品

新しい生活様式時代のテレワークに「どこでも学習台」が便利

 昔から筆者の大好きな「宅内モバイル」という言葉の起源は定かではない。モバイルパソコンにモデム機能が標準搭載され、出張先のホテルやオフィスからアナログ回線ネットワークに接続して、帰社してからしか出来なかった仕事を現場で前倒しで行える1990年頃に登場した「モバイルコンピューティング」の対局の言葉として登場してきたと記憶している。

 1990年代とは言え進化していた外資系企業のモバイルコンピューティングは昨今で言う「テレワーク」とほぼ同義だ。そして当時でも、使用機材はまんじりともしないデスクトップパソコンでは無く、自宅の室内やオフィス内で、自由に持ち歩いてネットワーク環境にも接続出来るラップトップパソコン以下の軽量パソコンが前提だったはずだ。これは今も昔も同じだろう。

新しい生活様式時代のテレワークにも役立つ「どこでも学習台」

 当然ながらWi-Fi無線環境の登場以前の時代なので、室内やオフィス内でイーサネットケーブルや電話回線を引きずって目的の場所で仕事をすることも多かった。あれから30年余りたった現在、今ではコロナウイルスの大流行がきっかけとなって、望む望まざるに関わらず、テレワークはサラリーマンの労働形態の一部となり、働き方改革の波がそれを後押しする格好となった。

 宅内Wi-Fi環境はもはや当たり前、WANを標準サポートするモバイルパソコンも増加中だ。しかしそれだけ揃えばもうすぐにテレワークが出来るほど世の中は甘くはない。独り者なら全く問題のなさそうなテレワークも、家族持ちにはなかなかハードルの高い難題だ。

 100%自分の自由に使うことの出来る部屋を持っていれば問題ないかもしれないが、子供が居て、大都会の兎小屋系マンションで生活していれば、それもなかなか望めない。キッチンの隅っこでやるにしても、リビングの食卓でやるにしても、何処でやるにしても、テレワークの為には主役のパソコン以外にもいろいろな機材を持って移動しなければならない。

どこでも学習台は、内部にそこそこのキャパのあるコンパートメントを3つ有し、目と首に優しい10度の傾斜を実現する何処にでも持って行ける軽量のトランクだ

 そんな時に、必要な機材一式をたった1回で移動させるための便利なグッズが株式会社アスカの児童用「どこでも学習台」だ。どこでも学習台を一言で言うなら、“移動先で机にもなる内部収納可能な約1Kgのミニトランク”だ。

ここ数ヶ月、テレワークが重要キーワードだが、子供用アイテムにも素晴らしいものがある

 サイズは、A4クリアファイルを横並びにしたA3版サイズ(420mm×297㎜)より一回り大きな455㎜×330㎜。高さ35㎜~90㎜、奥のヒンジ側に向かって上り傾斜で傾斜角は約10度だ。どこでも学習台の手前側には余り丈夫そうでは無い合皮製の持ち手がある。内部に重量物を収納しなければ、宅内なら何処でも持って行けそうだ。

この傾斜10度がキー入力、首のうつむき加減をリリーフしてくれるようだ
余り丈夫そうでは無いが、家中ならいろいろなモノを入れて楽に持ち歩ける
底面のコーナーには4個の滑り止めクッションテープが貼り付けられている

 蓋を開けた内部の収納は3つのコンパートメントに分かれている。右側はA4ファイルサイズの空間(310mm×235mm)だ。左側はA5版サイズ(210mm×148mm)にやや近い205㎜×155㎜のスペースが2個縦に並ぶ。

実際に使いそうなものを、ひとまず身近な学習台の上に置いてみよう

 そして傾斜のあるデスクトップの手前には、デスク上面に置いた筆記具などが転がり落ちないようにラバー製のストッパーが横幅いっぱい貼り付けられている。3つのコンパートメントに何を収納して、宅内モバイルの目的地まで運んでゆくかは、テレワークの目的や内容、時間によってさまざまだろう。

学習台の表面手前には、筆記具などが転がって落ちないようにラバー製のストッパーが貼り付けられている

 筆者は、モバイルパソコンやメモ、USBメモリー、ボイスレコーダー、筆記具、タイマー、スマホやチョコレートなどのお菓子等も入れて移動することが多い。実際にそれらをどこでも学習台の上に設置してみると、載るモノ、載らないモノ、そしてそれらの要不要、優先度が徐々に分かってくる。

 もちろん、どこでも学習台を持って行く移動先が、キッチンカウンターやリビングの食卓かによって周辺のスペース的余裕も大きく異なるので場所によっては15インチクラスのパソコンを載せるだけで良い場合もあるだろう。

内部は大小3つのコンパートメントが用意されて工夫して様々に使える
テレワークでネットミーティングならこういうモノを収納して目的の場所に!
ミーティングの主役ではなく余裕のある会議ならこういうセットもありそうだ

 テレワークミーティングが余り自分に関係の無い内容で、映像も音声もミュートして、チャットで相槌さえ打っておけばよい場合は、どこでも学習台のコンパートメントの中身は大きく変わるだろう。パソコン画面はYouTubeやAmazonプライムビデオ、コンパートメントの中も学習台の上もゲーム機やお菓子になってしまうことだってあるだろう。

お付き合いで、全くミーティングの当事者と思われていない場合はこういう設定もありそうだ。画面とオーディオのミュート処理を忘れずに!

 これから先も長く続きそうな“新しい生活様式”の時代。テレワークも最悪の場合は、共稼ぎのはずの奥様も、そして休校で何処にも出かけることの出来無い悪ガキも揃って在宅。そういう場合でも、どこでも学習台さえあれば、お湯の入っていないバスタブも最高のテレワークユニットだ。

 しかしなぜか我が家では、入居早々、使わないからという理由でバスタブのふた板を早々に廃棄してしまったらしくどこでも学習台の置き場所が無い。今回は急遽止む無くワードローブ用の余っている棚板を1枚流用した。

お湯のはっていないバスルームはベストミーティングルームの代表だ
バスチェアに座ったユーザー目線ならこういう雰囲気で見える

 そんな泥縄式の下準備でも、どこでも学習台さえあれば、上に置いたモバイルパソコンのインカメラは理想的な高さに持ち上がり、同時にキーボードには10度の傾斜がついてベスト入力環境を提供してくれる。普段使いのお風呂椅子が絶妙の高さをひねり出し、外部の人や家族との音声連絡の為にスマホも持ち込み、ミーティング中には好物の激辛柿の種とジンジャエールで快適なテレワークコックピットと化す。

数回経験すればどこでも学習台に向いた作業と必要なアイテム等の見当がつく
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どこでも学習台アスカ3356円(税込)
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