本日の一品
デザインもボタンの役割も左右反転、右手が使えない時に役立つ左手用マウス
2020年6月11日 06:00
右手が疲れた時に、マウスを左手で操作したいと思った経験は誰にでもあるだろう。腱鞘炎や肩こりに悩まされていたり、あるいは怪我などが理由で右手が使えない場合など、やむを得ない事情がある場合はなおさらだ。
もしここで、普段使っているマウスをそのままキーボードの左側に移動させて使おうとすると、ボタンの役割がそのままのせいで、左クリックを中指で行うというおかしな状態になってしまう。またそれ以前に、ボディが左右非対称のデザインだと持ちにくいという問題もある。
こうした場合の思い切った解決策としておすすめなのが、今回紹介するサンワサプライの「MA-WBL164BK」のような、左右が完全に反転した左手用マウスだ。
機能自体はブルーLEDを採用した一般的な5ボタンマウスそのもので、左右ボタンにホイールボタン、さらにブラウザの「戻る」「進む」に相当するボタンが搭載されているが、この「戻る」「進む」ボタンは本体の右側面、つまりマウスを左手で握ったときに親指が当たる位置に配置されている。左右ボタンも左手に合わせて機能が入れ替わっており、完全に鏡写しになっているのが特徴だ。
これをキーボードの左側に置いておけば、右手が疲れた時や、怪我などで右手が使えない時に、左手で操作を続行できる。デフォルトでは「戻る」「進む」ボタンのカスタマイズは非対応だが、「X-Mouse Button Control」などフリーソフトを組み合わせれば自由に変更できる。筆者は「戻る」「進む」ボタンにブラウザの「次のタブ」「前のタブ」へのショートカットを割り当てて活用している。
個人的に気に入っているのが、ボタンを押さない限り、スリープから復帰しないという仕様だ。多くのワイヤレスマウスは本体を動かせばすぐにスリープから復帰するが、左手用マウスがこの仕様だと、右手でマウスを操作している時に不意に左手がマウスに当たってスリープから復帰し、ポインタの位置がずれる事故が起こりかねない。
本製品はボタンを押して初めてスリープから復帰する仕様なので、別のマウスと併用している時に手が当たってもスリープの状態が維持される。意図的な設計なのかは不明だが、もしそうだとすれば実にニーズをよく把握している仕様だ。
筆者自身、右手首の付け根が痛くなってマウス操作を途中で中断せざるを得ないことが多いので、本製品を使うようになってからずいぶんと楽をさせてもらっている。とはいえ汎用性は皆無ゆえ万人にオススメできる製品とは言い難く、筆者のように確信を持って左手でマウスを使う人にこそ、試してみてほしい製品だ。
製品名 | 発売元 | 実売価格 |
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MA-WBL164BK | サンワサプライ | 2473円(税込) |