本日の一品

ケーブルいらずのモバイルバッテリー「Anker PowerCore+ 10000 with built-in USB-C Cable」

 モバイルバッテリーの出番が減っている。

 最近のスマートフォンのバッテリー持ちは数年前の機種からは想像できないほど優秀で、それこそ朝から晩まで充電しないで耐えてくれることも珍しくない。

 しかしそれでも「もしも」に備えモバイルバッテリーを持っておきたいのがモバイラーの性というもの。出番が少ないとはいえ、必要十分に充電ができる製品で、なるべくコンパクトなものがあればカバンに常備しておきたい。

 そこで今回選んだのが、Ankerから1月末に発売になった「Anker PowerCore+ 10000 with built-in USB-C Cable」だ。製品名の通り、本製品はバッテリーに出力用のUSB Type-Cケーブルが直付け・収納されている。

 サイズ感は最近のスマートフォン一台分と同じくらいの大きさだ。

 上の写真は大きめのGalaxy Note10+との比較のため、それよりは小さくなるが、5インチ台後半~6インチ台前半のスマートフォンと同じくらいの大きさをイメージすると、本製品の大きさをイメージしやすいはずだ。

 また、厚みについてもUSB Type-Cケーブルのコネクタ部分より少し厚いくらい。つまり、スマートフォン一台分より僅かに厚いくらいだ。

 ケーブルを持ち歩く必要もないため、カバン内に設けられたスマートフォンやメモ帳を入れるスペースに、本製品だけを入れておけばいいのはかなり持ち運びに適したモバイルバッテリーと言えるのではないだろうか。

 モバイルバッテリーとして見逃せない出力は、最大で9V×2.0Aの18W。

 多くのスマートフォンが対応するUSB PDの標準的な急速充電が行えるだけの出力となるため、10,000mAhの容量とあわせ、約2回はスマートフォンをフルまで急速充電が行えるのも本製品の魅力だろう。

 ただし、そんな本製品にも一つだけ弱点がある。本体に設けられたUSB Type-Cポートは「入力のみ」。つまり、出力は直付けされたUSB Type-Cケーブルからしかできないため、充電したい機器がUSB Type-C端子でない場合は充電が行えない。

 Apple iPhoneシリーズのLightningや、2020年になった現在もエントリースペックのスマートフォンの一部に採用されているmicro USBだと、USB Type-Cからの変換を行わないと充電ができない点には注意が必要だ(編注:micro USBからType-Cへの変換は、規格上は認められていない)。

 あくまでも筆者の場合だが、スマートフォン以外の「ワイヤレスイヤホン」「ノートPC・タブレット」「ミラーレスカメラ」はUSB Type-Cでの充電に対応した製品で揃えている。

 本製品でなくても、なるべく持ち運びの際にケーブルの種類を少なくしたいと考えた結果こうなった。

 流石にここまで持ち運ぶ機器を徹底してUSB Type-C端子で充電できる機器に揃えるのは普通では難しいかもしれないが、モバイルバッテリーが最も活躍するであろうスマートフォンの充電に限って言えば、Anker PowerCore+ 10000 with built-in USB-C Cableは持ち運びをコンパクトにしたい人にはかなりハマる製品ではないだろうか。

製品名購入場所購入価格
Anker PowerCore+ 10000 with built-in USB-C CableAmazon3799円