本日の一品

操作性が格段にアップしたハイエンド多機能マウス「ロジクール MX Master 3」

 一日の大半の時間をPCに向かって過ごす筆者にとって、PC周辺機器は非常に重要なデバイスだ。特にマウスとキーボードは、PC作業をする際に常に使うものなのでそれなりにこだわりを持っている。

 今回紹介するロジクールの多機能マウス「MX Master 3」は、「ワークパフォーマンスを最高レベルまで引き上げるフラッグシップモデル」として位置づけられているMXシリーズの最新モデルだ。

 MX Master 3は、左右クリック、ホイール、進む/戻るボタンの他に、ホイールモードシフト、アプリの切り替えの計7個のボタンを備えており、それに加えて左右スクロールなどに使えるサムホイールを搭載し、ジェスチャー操作にも対応している。

 このMX Master 3は、前モデルであるMX Master 2Sから2年ぶりに登場したモデルで、基本的な機能はMX Master 2Sと変わらない。しかし、ハードウェアがブラッシュアップされており、従来機種と比べて進化を体感できるレベルで使いやすくなっている。

新技術の「MagSpeed電磁気スクロール」機構を採用したスクロールホイール。材質がステンレスになり見た目も操作性も向上している。

 特に良くなっているのがホイールだ。MX Master 3はホイールの内部構造が一新され、MagSpeed電磁気スクロールホイールという独自開発のものになっている。従来機種のホイールよりも90%高速に、87%正確になり、静音性も向上しているとのことだ。MX Master 2Sと比べて、明らかに静かになっているというのがはっきりと分かる。

左がMX Master 3、右がMX Master 2S。
進む/戻るボタンの位置がサムホイールの後ろから下へ変更されていて、指の移動がラクになった。

 サイドにある進む/戻るボタンの位置も改善されていて、今まではサムホイールの後ろにあったものがサムホイールの下に移動している。これまでだと進む/戻るボタンを押す際に親指の第一関節を曲げなければならなかったが、MX Master 3では少しずらす程度で良くなっている。

 小さな変化ではあるものの、一日に何時間も使うことを考えると非常に大きな改善だと感じる。

Logicool Options。プリセットでAdobe Photoshop、Adobe Premiere Pro、Google Chrome、Apple Safari、Microsoft Edge、Microsoft Word、Microsoft Excel、Microsoft PowerPoint、Apple Final Cut Proの設定が割り当てられている。

 MX Masterシリーズは「Logicool Options」という専用アプリからボタン機能のカスタマイズが行えるが、MX Master 3ではあらかじめいくつかのアプリにプロファイルが用意されているので、購入時からアプリに合わせてカスタマイズされた機能が使えるようになっている。

Logicool Flow。対応するマウス・キーボードを使うと複数台のPCをシームレスにコントロールできる。

 また、1つのマウス・キーボードで複数台のPCをシームレスに使える「Logicool Flow」にも対応している。

 例えば同時に2台のPCを使う場合、通常であればマウスとキーボードを2台ずつ使うか、PCを切り替えるたびにそれらの接続を切り替える必要がある。しかし、Logicool Flowを使うとマウスポインタが2台のPC画面を行き来できるようになり、それに応じて自動でキーボードの接続も切り替わる。また、複数台のPC間でテキストやファイルのコピペもできるため、かなり作業効率がアップする。

 これだけ多機能でありながらバッテリー持ちも非常によく、約2時間のフル充電で最長70日の使用が可能となっている。1分間の充電で3時間使用できる急速充電にも対応しており、いざというときにも安心だ。もちろん、充電しながらの使用もできる。

 充電用のUSBポートは従来機種まではmicroUSBだったが、MX Master 3はUSB Type-Cになっている。身の回りのガジェットをなるべくUSB Type-Cで揃えている筆者にとって、この変更は非常に嬉しい。

 価格は約1.4万円とマウスにしては少々高価ではあるが、この金額を投資する価値は十分にあるものだと思っている。

製品名発売元購入価格
MX Master 3Logicool1万4580円
(11月現在は1万3500円)
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