本日の一品
インクで温める! わずか1mmの持ち歩けるヒーター「INKOヒーティングマット」
2019年11月12日 06:00
10月上旬は「夏か!」と思うほど、気温の高い日が続いていたが、台風19号が日本を通過してからというもの、いきなり低温の日々が訪れた。じわじわと気温が下がってくれれば、体も順応するものを、いきなり「平年並み」になったものだから、寒いと感じてしまう。
「暖房を入れるまでもないしなぁ」と思っていた矢先、Makuakeで出資していた「INKOヒーティングマット」が届いた。
同製品は、「世界初! インクで温める」がキャッチコピーの超薄型ヒーター。そのキャッチコピーにつられて購入したわけだが、どういう仕組みかというと、電熱線の代わりに、銀ナノインクを柔らかく丈夫なTPUフィルムに印刷してあるのだ。そして、同じくTPUフィルムで印刷面を挟み込んで、銀ナノインクが露出しないようになっている。
熱源は、その周囲だけを温めるが、電熱線では間隔が空きすぎてしまい、温かいところとそうでないところができてしまう。銀ナノインクであれば、平筆で描いたように幅広の面が発熱するため、全体がムラなく温まる。また、凹凸感がなく、見た目も感触も、ただのシートのようになるというメリットも。透かしてみると印刷された銀ナノインクの様子を見ることができた。
電源のオン/オフは、本体から伸びているコード上のコントローラーで行う。1度押しで電源オン。1回押すごとに出力が下がっていき、6回押せば電源が切れる。
なお、出力は5段階。オンにした直後は最大出力(レベル5)で約47℃、あとは1段階下がるごとに45℃、43℃、40℃、38℃となる。
本体はバッテリー内蔵ではないため外部電源に接続する必要があるが、入力に必要なのは5V/1.5A。最近のモバイルバッテリーであれば、充分に電源としての用をなす。1万mAhの容量があれば、レベル5でも6~7時間使用できるとのことだし、約1mmと薄いし、丸めて持ち運べるので(ただし、折り曲げ厳禁)、これ1枚あれば家の中だけでなく、オフィスや冬のレジャーでも大活躍しそうだ。コードも含め、105gという軽さなので、バイク乗りが使い捨てカイロ代わりにお腹に隠し持ってもいいだろう。
12時間で自動的に電源が切れるので、ペットが暖を取るのにも使えそうだし、低温やけどに注意しさえすれば、赤ちゃんとの外出時にブランケットの下に忍ばせておくのも良さそうだ。
負荷のかかりすぎ、また熱の上がりすぎ(約150℃)で、自動的に断線する「スマートセルフフューズシステム」を搭載しており、火災を防いでくれるが、発動すると再利用できなくなるので、あまり重いものを載せたり、レベル5の状態で毛布の中に入れっぱなしにしたりするという使いかたは避けたい。
とはいえこの薄さ、この軽さ、この手軽さである。ユーザー次第で使いみちが無限大に広がりそうなアイテムであることには間違いはなさそうだ。
製品名 | 販売元 | 購入価格 |
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INKOヒーティングマット | Makuake(ロア・インターナショナル) | 7920円(2枚) |