本日の一品
もはや無線である必要はないのでは……と思って1万7000円の有線キーボードにした
2019年4月3日 06:00
メインマシンであるMacBook Proを閉じた状態で、外部ディスプレイを接続して半ばデスクトップのような状態で使っている筆者。もちろん閉じていると外部キーボードも必要になるから、今までは見た目重視でワイヤレスキーボードを選んできた。しかしである。デスクトップ風に使っている以上、ワイヤレスである意味ってなんなんだろう。動かさないならもはや有線でいいのでは? なんて今さらな疑問が頭をもたげたのだった。
そういうわけで、今度こそ見た目に騙されず、愚直に入力のしやすさにこだわって、有線キーボードをチョイスしよう、と思って選んだのがARCHISS(アーキサイト)の「Maestro 2S」。静音赤軸(ピンク軸)モデルだ。価格は1万7247円。「高っ」と思ったが、詳しい方ならご存じのように、2万円以下はキーボードとして特段高額というわけではない。世の中には3万円以上のものだってゴロゴロしているのだ。
そういう意味では、高級・高性能キーボードに分類されるなかだと、このMaestroシリーズはわりと手頃なお値段……ですよね? 予算的に2万円、3万円は出せないが、1万円台ならなんとか……というさみしい懐事情の筆者にとってはありがたいキーボードなのである。メインはMacだがWindowsもそれなりに使うので、macOSとWindows両対応を公式にうたっている点、さらにはUSB Type-Cに変換するアダプタまで同梱している丁寧さが決め手になった。
俗にピンク軸とも言われる静音赤軸を選んだのは、シェアオフィスで仕事をしていて、とにかく静かに文字入力したかったから。ちなみに他には黒軸、茶軸、青軸、赤軸、クリア軸、スピードシルバー軸と、キータッチの感触などの違いで7種類用意されている。さらに日本語JIS配列(102キー)とUS ANSI配列(98キー)の2タイプがそれぞれにあるので、トータルで14種類という多モデル展開だ。コストを考えてカラー違いなどのモデルを最小限に絞る工業製品が多いなか、このバリエーションはすごい。
最初から多数のバリエーションモデルがあるだけでなく、購入後もユーザーの好みに応じて一部キーの配置をハードウェアレベルでカスタマイズすることもできる。底面のディップスイッチを操作することで、例えばAltキーとWindowsキーを入れ替えたり、CapsLockキーとCtrlキーを入れ替えたりできる。
さらにFnキーとEnterキーを押すと、「macOS風配列最適化モード」というものに切り替えることができる。こうすることで、WindowsキーがmacOSのCommandキーに、AltキーがOptionキーに、無変換キーが英数(日本語IMEオフ)キーに、それぞれマッピングされる。さきほどのディップスイッチによる設定と組み合わせることで、限りなくmacOSのキーボードに近い使用感に変えることが可能だ。仕上げに、付属しているカスタマイズ用のキートップに差し替えれば完璧に自分専用にできる。
おかげでタイピングは今のところ絶好調! キーレイアウトが絶妙で、自然と指を伸ばしたところにタイプしたいキーがあるかのよう。静音赤軸はスピードシルバー軸ほどではないものの、軽めのタッチでサクサク入力していける。ワイヤレスキーボードのときはホームポジションすら定まらず、5秒に1回くらいの割合でタイプミスが発生していたが、そんなストレスとはすっかりおさらばできた。自宅用としてもう1台、茶軸かクリア軸あたりが欲しいなあ、と思い始めていたり……。
製品名 | 販売元 | 価格 |
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Maestro 2S | ARCHISS | 1万7247円 |