本日の一品
数年以上前に発売された“タニタ”「TIMERBAR」は今も新しい
2019年4月1日 06:00
かなり昔に発表や発売されたものが、時代が変わり世の中が変わり、使う人や世代が変われば再び注目を集めるモノがある。また、ある特殊な機能を実現する道具によっては、数年サイクルで流行の波が再度やってくるものもある。
今回、ご紹介する古くからあるが今でも新しいモノは、なんと2012年の7月にタニタが発表したデジタルタイマーである“TIMERBAR”(タイマーバー)と呼ばれる“タイマー”と呼ばれるジャンルの商品だ。
タイマーバーはつい最近、キングジム社が出荷を始めた「期限」や「経過」を管理するクリップタイマー“リミッツ”(1620円)とほぼ同様の先行商品だ。リミッツの新しいところは、クリップ形式のコンパクトサイズで期限管理の対象となるオブジェクトにクリップすることができる点だ。今後、時代が変遷しても、この手の仕組みを搭載したタイマーガジェットは何度も登場してくるだろう。
さて、ではさっそく、筆者の購入したタイマーバーを見てみよう。発売後すでに数年以上経過しているので、発表時に使い道の違いで数モデルほどあったアイテムも、ネット通販などで現在入手可能なの2種類ほどとなっている。しかし多くは当時の価格の半額以下である1000円前後で入手できるので、これはなかなかお得感満載だ。
筆者の購入したタイマーバーは、“長期間タイマー TD-402"という最大で100日と23時間という長期間タイマーを設定できる単独のタイマー装置だ。現在でもネット通販では本体カラーのホワイトとブラックが販売されているようだった。
筆者はキッチンなどでも使うつもりだったので清潔感のあるホワイトにしたが、いろいろ便利なので、今ではブラックも追加購入しようと考えている。シンプルなパッケージには本体と簡単な取説が入っている。一部の設定を除き、取説の必要性も無さそうなほど簡単だ。
長期間タイマーの表面には2段の液晶表示があり、下段は一般的なHH:MM(時間:分)、MM:DD(月:日)形式のデジタル時計になっている。なので、購入後最初に行う作業は現在時刻合わせだ。
そして上段の液晶には、現在時刻から何日+何時間後にアラームを鳴らして欲しい……という日と時間を入力したものが表示され、大きなサイズのスタートボタンを押すことでカウントダウンが即開始される。
実際に2~3日使ってみて感じたのは、長期間タイマーは極めてよく考えられた操作系を採用していることだった。最大限の目的効果を実現するたった5個のボタン。その内、タイマー期間設定のボタンは3個、10日単位で100日まで増加できる“10日”ボタン。1日単位で100日まで増加できる“1日”ボタン。そして1時間単位で23時間まで増加設定できる“1時間”ボタン。この3つのボタンで1時間単位で、1時間~100日+23時間までの自由なタイマー設定が可能となっている。
タイマー時間設定が終了すれば、スタートボタンを押すだけ。あとはカウントダウンが始まり、設定した日時後にアラームが知らせてくれる。設定時間を過ぎてもストップしなければ、その段階から経過時間表示のカウントアップ計となるのも面白い。
アラームを止めるにはストップボタンを押すだけ。タイマー設定そのものを途中で中止するには、3秒の長押しだ。そしてタイマーの間違った入力をリセットしたい場合は、“1日”ボタンと“1時間”ボタンの同時押しで速攻リセットが可能だ。また、リセット後、時間設定することなく“スタート”ボタンを押すことで現在時刻からのカウントアップ(経過時間)表示タイマーとしても利用できる。
唯一の黒い“表示切替”ボタンは、一回押すごとに、下段のLCD画面を現在時刻と“現在月日”にトグル表示切替できる。
CR-2032ボタン電池を使用し、背面には2個のマグネットシールが貼られている。数年以上前の製品とはいえ、もっとコンパクトなサイズにすることは可能だったろうと考えられるが、テクノロジーに溺れることなく、大き過ぎず、小さ過ぎず、ユーザー層を理解した上で、手に持って操作する操作性を最優先した着想は素晴らしい。 我が家では模範ユーザーのように冷蔵庫に貼り付けたり、玄関扉に貼り付けて活用している。
家庭や職場での利用はもとより、料理家や薬品の開発現場や実験室などでも活用範囲は拾いだろう。筆者は、過去に、スマホを使ったり、スマートウォッチを使ったりしてプレゼンテーション時間の自主管理をやってみたが、いずれも最適解ではなかった。
その点、長期間タイマーは一瞬で設定できて、放っておいても省エネルギーモードには絶対に入らず、経過時間をいつでも大きな液晶で確認できるので極めて重宝している。唯一の問題は、最低1時間の設定が原則なので、30分とか45分とか大学の講義のように90分とかの設定が不可能なことだった。
そのことがきっかけになって、同じタニタのタイマーバーのTD-403というモデルを追加購入した。TD-403は“履歴タイマー200分計”という商品で、最大200分までしか設定できないが、“10分”、“1分”、“1秒”の3個のボタンで、1秒~200分迄の任意のカウントダウンを設定できるモデルだ。
これでよりきめ細かな時間管理も可能となった。履歴タイマー200分計は、100日間の長期タイマーでは“表示切替”となっていた黒いボタンを“履歴”というボタン表示に替わっている。この“履歴”を押すことで、過去に設定した経過時間の設定項目の内、直近の10個が履歴として保存されている。履歴ボタンを押す度に、過去の履歴を参照して再利用が可能だ。これもさまざまな仕事の現場や学校、家庭等で活躍できそうだ。
製品名 | 購入場所 | 価格 |
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タニタ タイマーバー 100日タイマー | Amazon | 約1000円 |