本日の一品

モバイルながら強度重視、キーホルダーに装着可能なLightningケーブル

 外出先での利用を前提に、充電用のLightningケーブルを持ち歩くというニーズは数多く存在する。リールの採用で巻き取りに対応したケーブルのほか、10cmや20cmのショートタイプ、さらにまとめやすいフラットケーブルなど、持ち歩きやすくするためのアプローチは各社さまざまだ。

 今回紹介する「Lightningキーリング巻取ケーブル」もそのひとつで、持ち歩くことを前提に、キーホルダーに取り付けられる機構を備えた製品だ。

キーホルダーに取り付けることを前提とした仕様
製品パッケージ。言うまでもないがMFiの認証を取得している。白をはじめ5色のカラーバリエーションがあるようだ

 本製品の特徴として、細身のケーブルやフラットケーブルなどではなく、一般的なLightningケーブルの外側をナイロンの被覆で覆った、強度重視の構造であることが挙げられる。

 一般的に、持ち歩きを重視した製品は、強度があまり考慮されておらず、早い時期に断線してしまうことが少なくない。本来なら頻繁に抜き差しすることから強度が求められるところ、コンパクトに巻き取るというモバイル優先設計のせいで、強度が二の次になってしまっているというわけだ。被覆を強化したこのケーブルであれば、そうした問題は起こりにくい。

横から見ると、USBおよびLightningコネクタが重なった状態でキャップ部に差し込まれているのがよく分かる
ケーブル本体をキャップ部から外したところ。挿入口はかなり硬いが、そのせいで脱落することはまずなさそうだ

 一方でネックとなるのが、収納がやや面倒なことだ。本製品を使うに当たっては、キーホルダーに取り付けるためのキャップ部から抜いた上で、リールに相当するパーツからケーブルを取り外す必要があり、軽く引っ張るだけで自動的に巻き取れるようなギミックはない。ケーブルを使っては片付けるというサイクルを毎日繰り返す場合、わずらわしく感じることもあるだろう。

巻取り式と紹介されていることが多いがこれは誤りで、実際にはリールに相当するパーツに2周させているだけ
キャップ部は樹脂製。ケーブルとは完全に分離する構造

 また、Amazonの製品ページでは長さは1mとなっているが、これは誤表記で、実際の製品は30cmしかない。前述のように強度重視の設計であるため、ケーブルの径はごく一般的な太さであることが理由だが、ケーブルを巻きつけるためのリールにあたるパーツが大柄なこともあり、長さの割に決してコンパクトとは言えない。

 したがって、本製品の用途としては、耐久性がなによりも重要で、かつ利用頻度がそれほど高くない用途、つまり非常用として持ち歩き、いざという時に使う、そんな用途に適していると考えられる。筆者はバッグ内のフックに取り付けて持ち歩いているが、キーホルダーに取り付けて常時ポケットの中に入れておくよりは、こちらのほうが使い勝手がよい。そうしたニーズに合った製品を探している人におすすめだ。

製品名発売元実売価格
WH-CKRM-1WHライテック1952円