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動作が早くなったスマートロック第2弾、Qrio LockはiOS 12で便利に

取付前のQrio Lock

 Qrioといえばスマートロックで有名になったブランドで、2018年夏にスマートロックの第2弾が登場した。名前も前作から“スマート”が抜けてそのままの「Qrio Lock」。検索などで前作と見分けが付きにくいが、色もサイズも前作と違ったものになっている。

 ちょうど、スマートロックが欲しいと思い、前作も含めていろいろ検討していたときに突如飛び込んできた「Qrio Lock」発表のニュース。すぐ予約すればリモコンキーの「Qrio Key」をプレゼントされるというのにつられて半ば衝動的に予約してしまったのがQrioとの付き合いの始まりだ。

本体には電池2本を2組、合計4本を装填する
この付属品をドアに取り付けることで、正確なオートロックが可能になる
最初の予約者特典のQrio Keyが後から届いた
中に本体と電池のみ
これがQrio Lock。意外に小さい

 新型の特徴としては、操作の反応が早くなったというほか、Qrio Keyの対応、時間がたつと外れてしまうという両面テープの改善など細かい点に渡る。Bluetooth経由でスマートフォンから操作できるほか、Qrio Hubを買い足すとネットからカギの確認や操作ができるという基本的な機能は前作と変わらない。

 設置は両面テープで行なうのだが、脱脂をきちんとして貼り付けれるのを基本として、回転部分の中心をQrio Lockとカギのサムターンで正確に合わせることが何より重要。きちんとした治具などがないため、別の両面テープで仮止めし、精密に印を付けてから、本貼り付けをするといった工夫が必要になる。

 全面的に刷新したせいか、7月中旬に新型が届いてからすぐ順調に使えていればよかったのだが、当初の状態は必ずしも家のセキュリティを守る“カギ”として満足に使えるものではなかった。本体、ハブ、アプリのバージョンアップが何度か行なわれ、そしてiOSが12になった今になってやっと便利に使える状態になってきた。

通常時の画面
内蔵ソフトウェアのバージョンアップが必要が場合は表示が出る
iOS 12だと通知がまとめられ、カギの通知履歴が見やすくなる

 もし、今から使い始めるとするなら、ほぼ期待どおりの動きをすると思う。スマートフォンからカギの開け閉めの操作をし、カギが操作されれば登録されているスマートフォンに通知が来る。通知はカギの操作の分だけ来るのでちょっとやっかいだったが、iOS 12になってからは通知がまとめられて表示することで、Qrio Lockからの通知で埋まってしまうということがなくなった。

 そして、リモコンキーのQrio Keyも便利だ。ボタン操作で簡単に操作できるほか、操作履歴はスマートフォンに通知される。紛失したらカギの登録を取り消せばよく、ゲストに渡すカギとしても便利かもしれない。

ドアのところに取り付けたQrio Lock
Qrio Keyを持っていれば近づいてボタン操作だけでカギがあけられる

 それでもまだ、外部からカギの状態を確認したり、遠隔操作ができるQrio Hubの動作状態がわかりにくい点があるなど、改善項目はある。具体的にはQrio Hubの無線LANへの登録がうまくいきにくい点と、きちんとネット接続がされているかどうかの状況確認がしにくいという点だ。

 いろいろ問題があるなかでも、現在、我が家ではQrio Lockのある生活に馴染んでしまっている。スマートロックはこれからも競合品が多数出てくるが、他よりも高価なQrio Lockだけに、さらなるバージョンアップや使い勝手の向上などに期待している。

製品名発売元購入価格
Qrio LockQrio2万4840円