Lightning端子を覆うカバーが意味するものは

　ソフトバンクC&Sが提供する「端子保護ケーブル with Lightning Connector」は、その名の通り、Lightning端子周辺を守るカバーが付いたケーブルだ。

　しかしLightningケーブルや端子にカバーを付ける意味が今ひとつわからなかった筆者は、素直にソフトバンクC&Sに聞いてみた。すると、このカバーは、Lightning端子を傷や汚れから守るものだと教えてもらった。

　Lightningケーブルの故障は、よく聞く話だが、多くの場合は断線だというのが筆者の認識だった。しかし故障の原因はそれだけじゃない。断線に次いで多いのが、端子そのものの故障。金属部分が露出するLightningは、端子部分にユーザーの指に触れることはよくあるはず。それが原因で故障に至ることが多いというのは腑に落ちる話で、対策としてカバーを付けたというのもよくわかる。

　ひものようなものでケーブルと一体化したカバーは他にもあるが、本製品ではバネ状になっているのもポイント。iPhoneを繋げる際には、バネであることから、そのままカバーは縮んでくれる。つまりカバーやLightning端子に触れる必要がなく、LightningケーブルをiPhoneに差し込めるわけ。この点が評価され、最近、海外で、プロダクトデザインの優秀さが表彰されたそうだ。ちなみにUSB（micro、Type-C）は接点部分が端子の内側にあるため、Lightning端子のような問題は起こりにくいようだ。

　気になるのは、本製品ではケーブルの耐久性に関するうたい文句がないこと。だが、カバンの中に入れて、持ち運ぶような場合は、耐久性をアピールするケーブルを選び、デスクの上だとあまり動かさない場面で本製品を使う、といった形で切り分けるといいかもしれない。