本日の一品
“Fire TVカウチ”必携!? テレビリモコンを追加する「SideClick Remotes」
2018年2月19日 06:00
日本で「Amazon プライム」が開始された日からのプライムユーザーである筆者は、「Amazon Fire TV」が日本で発売された日からのプライム・ビデオのヘビーユーザーでもある。
CDやDVD、ブルーレイをプレーヤーにセットする行為は、音楽にしろ映画にしろ、コンテンツを楽しむためには当然のように必要なものだった。ところが人間というのは本当にダメな生き物で、それが不要になってしばらく経つと、今度は、たまたまそういう行為をしなければならないときに我慢ならなくなってしまう。企業のオンデマンドビジネスへの参入と、ネットワークの低価格化・普及という昨今の情勢は、筆者と同じようなダメ人間を毎日のように大量生産しているに違いない。
“毒を食らわば皿まで”という言葉があるが、同じダメ人間になるならとことん行ってみたいということで、「Fire TV」の小さなリモコンを脇に抱えてくれる学習TVリモコン「SideClick Remotes」(サイドクリック)を買ってしまった。
Fire TVならオンデマンドで映画をダウンロードするだけで視聴できる。DVDやブルーレイディスクをセットする不要もない、映画ファンのパラダイスワールドだ。しかし、どうしても手放せないのはテレビのリモコンだ。映画を観る前に入力ラインをFire TVに切り替える必要があるし、観始めてからも音量調整するために手元に置いておく必要がある。
サイドクリックは、そんなプライム・ビデオの“カウチユーザー”のために、テレビのリモコン機能を提供してくれるサイドバイサイド型のアダプターだ。発売当初は米国向けのAmazon.comでしか入手できなかったが、今ではAmazon.co.jpでも並行輸入品として、多少値段は高いが購入可能になっているようだ。
パッケージには、サイドクリック本体と、Fire TVリモコン用のアダプターが2種類、単4電池2個、取説が入っていた。アダプターが2種類同梱されているのは、Fire TVの旧製品に標準で付属していた小振りなリモコンと、最新版のFire TVに同梱されている音声認識用マイク付きの少し大きなリモコンの両方に対応するためだ。筆者は、後から音声認識用マイク付きのリモコンを別途、追加で買い求めたので、ひとまずそちら用のアダプターを使用した。
サイドクリックの設計企画段階では小さなサイズの音声認識用マイク無しのリモコンしか市場に出ておらず、そのサイズにぴったりと合うようにデザインされたようだ。そのためか、残念ながら最新の音声認識用マイク付きFire TVリモコンにサイドクリックを装着すると、かなりアンバランスで不格好な印象だ。
取り付けはきわめて簡単。付属の単4乾電池2個を入れて、サイドクリックの右側のクリップ上の突起にFire TVリモコンをセットする。後はテレビのリモコンの信号をサイドクリックに学習させるだけだ。学習方法は、サイドクリックの赤外線送受信部にテレビリモコンを対向させて行うシンプルな方式だ。大事なのは、サイドクリックに用意されているボタンの数は全部で8個だけということだ。間違いなく自宅のテレビリモコンキーより数は少ないので、テレビのリモコンの中から8つの機能を厳選して、サイドクリックの8個のボタンに割り当てる必要がある。
筆者の場合、8個のボタンの一番上から、テレビの電源オン・オフ、音量の大、小、テレビチャンネルのアップ、ダウン、そして下側から3番目にあるボタンには、入力ソースの切り替え選択(テレビ、ビデオ1、ビデオ2、ビデオ3、HDMI1、HDMI2、HDMI3、PC)をアサインした。
サイドクリックのおかげで我が家はソファに寝そべってプライム・ビデオを観る時もスペースに余裕ができ、テレビのリモコンを取るためだけに起き上がることもなくなった。超らくちんだ。
とはいえ、この解決法で最終的に幸せになったのかどうかは、今のところ不明だ。特に初代のFire TVリモコンにマッチするようにデザインされたサイドクリックが、最新版のデカいリモコンとあまりにもミスマッチなのが気になる。自宅のキッチンで場所を取るだけになったスマートスピーカー「Amazon Echo」と同じように、音声認識は使用頻度は低く、家族の評判もそれほど芳しくないので、ここはデザイン最優先で、初代のコンパクトでかっこいい小さなリモコンに替えようかと思い出している。
製品名 | 販売元 | 購入価格 |
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SideClick Remotes | True Bloom | 46.17ドル(国際宅急便込み) |