本日の一品
抜き差しが減るだけじゃない、マグネット式microUSBアダプターの意外な効用
2017年4月19日 06:00
抜き差しを頻繁に繰り返して充電しているマイスマートフォン。このまま毎日抜き差しを続けていれば、そのうち接触不良になって充電がままならなくなるかも……。などと心配になって、物理的なmicroUSB端子の抜き差しを減らそうと思い手に入れたのが、端子先端部と根元のコネクターが分離する、マグネット式のmicroUSB変換アダプターだ。
内蔵したマグネットでUSBコネクターの分離と接続を容易にするこの手のアイテムは、調べると今やいろいろなメーカー(販売元)が取り扱っている。ケーブルタイプと変換コネクタータイプの2種類があり、今回手に入れたものは、上海問屋の1個700円弱と安価な変換コネクタータイプの製品だ。
ケーブルタイプは既存のUSBケーブルを置き換えるもののため、すでに使っているUSBケーブルが多い環境だと置き換えにコストがかさむうえに(もちろん全部置き換える必要はないのだが)、既存のケーブルが無駄になってしまうのが困りもの。変換コネクターであるこの製品なら、既存のUSBケーブル資産を活かしながら利便性をアップさせられるのだ。
で、実際に使ってみると、これが想像通りに楽ちん。ピタッ、で充電を始められ、パッ、で取り外せる。差し込む時の表裏の確認が不要になり、位置を探ったり、抜く時の力を込める動作もほとんどなくなって、充電にかかる手間が(もともとそれほど面倒だったわけではないが、それでも)半分くらいに減ったように感じる。
端子先端部だけがデバイス側に残る構造で、その出っ張りは気にならない程度。見た目はスタイリッシュだし、スマホを持ち運ぶ時に邪魔にならないのが利点だ。けれども、いざその先端部を取り外そうとすると、指先を引っかける場所が少ないせいで、どうしても手間がかかってしまう……というのは同種のアイテムで以前から指摘されていた点だ。
今回のマグネット式microUSBアダプターも、やはり指先を引っかけるところがほとんどないけれど、これについては差し込み先のデバイス自体の厚みなども関係してくるので、一概には簡単とも、難しいとも言えない。ただ少なくともarrows NX F-01Jでは、爪をスマホ本体との間にサクッと差し込むことができ、引っ張って簡単に抜くことができた。
このマグネット式変換アダプターは、充電だけでなくデータ転送にも使える。充電よりデータ転送の方が接触がシビアなのか、スマホを動かすと接続が切れやすい点は注意が必要だ。また、データ転送に関しては表裏があるようで、コネクター部の通電を示すLEDを裏側にして接続するとデータ転送はできず、充電のみとなる(端末によって表裏の挙動は反対になる可能性がある)。
表でも裏でも同じように振る舞ってほしい、という人も多いだろうけれど、個人的にはこれはとっても都合の良い仕様。というのも、筆者のようにAndroid SDKをインストールしたMacでは、スマホとUSB接続すると、データ転送が可能な状態であると検知し、データ転送用の「Android File Transfer」というアプリが起動してしまうのだ。しかも、デフォルトはスマホ側が充電モードになり、このせいでデータ転送用アプリが「デバイスにアクセスできねえよ」というエラーを出し続けるのがやっかいだった。
データ転送非対応の充電専用ケーブルであればこういった現象は起きないので、いつもデータ転送用と充電専用のケーブル2本を持ち歩いているくらいなのだが、マグネット式変換アダプターを裏側にして接続するだけで同じことを実現できるので、大変使い勝手がよろしい。単に充電したいだけなのにアプリが何度も起動しようとするウザい現象を防げるという、意外なところでの利便性の良さも発揮してくれて、大満足である。
製品名 | 販売元 | 購入価格 |
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マグネット式microUSB 変換アダプタ | 上海問屋(ドスパラ) | 699円 |