本日の一品

さすがの業務用、“20分の充電で25分使える”マキタの掃除機

箱と内容物。パッケージにある「CXT」のマークは「Compact Extreme Technology」の略でマキタのスライド式10.8Vバッテリのことを指すそうだ

 昨年来ずっと懸案だった携帯型の掃除機をついに購入した。筆者宅にはAC100V電源につなぐ普通の掃除機とロボット掃除機があるのだが、さらに追加しての1台だ。

 普通の掃除機の性能で特に困る事はなかったのだが、どうしても掃除機をかけるということがイベントになってしまって面倒くさくなってしまっていた。

 それではいかんと導入したのがロボット掃除機だ。1万円以下の製品だが、出かける時に仕掛けておけば広い面積をそれなりに掃除してくれて、毎回ゴミ捨ての時にたくさんゴミが取れていてびっくりする。

 ロボット掃除機は便利なのだが部屋の角の掃除は苦手で、いろいろと対策はしているようだが、やはり取り残しがあった。端を掃除するために大きな掃除機を持ち出すのは本末転倒なのでほうきとちりとりを出してきて掃除するのもちょっと面倒だ。また、ちょっとした埃や髪の毛を見つけたときにも簡単に掃除できる手段がほしいというのもあった。

延長パイプをつないでクイックルワイパーと比べた様子

 当初は乾電池で動く掃除機でもいいと思っていた。吸い込む力が弱いのはわかっていたがそもそも軽い物しか吸わないつもりだったし、充電式の掃除機は「充電8時間、使用10分」という感じなので使いたい時に使えないという印象があったからだ。しかし、今回紹介するマキタの掃除機を見つけて気が変わったので購入したのだった。

 ということでマキタの「充電式クリーナ CL107FDSHW」を紹介したい。家電店などでは見かけないのでマキタの掃除機のことをあまり知らない方もいると思うが、駅や公共施設などで使われている掃除機だと聞けばわかる人もいるかもしれない。業務でも使われるだけあってデザインは地味だが、使ってみて清掃のプロが使い続けるだけの理由があるなと感じた。

 一番の特長はバッテリーだ。CL107FDSHWはマキタの10.8Vスライド式バッテリーを取り付けられる。取り外して充電器で充電するのだが、わずか20分で満充電にしてしまう。3種類ある吸い込みモードのうち、一番弱い標準モードでは25分稼働するのだが、それよりも充電時間の方が短いのだ。

バッテリー部分拡大。makitaロゴの上にある白いボタンを下にスライドしながら引っ張るとバッテリーを外すことができる
専用充電器。冷却ファンが付いていて充電中は回っているので、寝室など静かである必要があるところには向かないだろう。ただ、20分で充電は終わるのであまり気にしなくても大丈夫

 「バッテリーが切れてしまったらその日はおしまい、また明日」となるのとは大違いで、充電しながら他の部分の掃除をしていればまた掃除機を使えるというのはモチベーションを落とさずに掃除ができるのでとてもありがたかった。

スイッチ部分拡大
本体にLEDライトが付いており、暗いところでも掃除できる
本体の蓋を開けたところ。水色のものが紙パックで、オレンジ色のゴミストッパーに取り付けて使う

 そのかわり、モバイルバッテリーなどと比較すると、1500mAhのリチウムイオンバッテリーなのにやたらと大きい。10.8V/1500mAhなので5V換算では3240mAhだが、それにしても大きい。

 その分、接触不良が起きないように設計された端子や高速充電機能など、現場でトラブルを起こさないように作られている。家では過剰品質になってしまうかもしれないが、その分安心であると言えるだろう。

 掃除機として肝心な吸い込み力もかなり強力。動作音はうるさいが、砂粒なども確実に吸い取っていくのは心強い。ごみは紙パックにためて捨てているが、ごみを捨てるときに埃が立つのを気にしない方は使い捨てでないダストバッグを使ってもいい。

 なお、「CL107FDSHW」はバッテリーと充電器が同梱されたモデルなので、すでにマキタの10.8Vスライド式バッテリーと充電器を持っている方は本体のみ「CL107FDZW」という型番のモデルを購入するといいだろう。マキタの10.8Vは新旧の2種類があり、筒状のものが旧タイプ、箱状の物が新タイプでCL107FDSHWは新タイプ用なのでそこは注意してほしい。

製品名販売元販売価格
充電式クリーナ CL107FDSHWマキタ2万円(税抜)