てっぱんアプリ!
スマホ・PC間でクリップボードや通知を即同期!「Pushbullet」
(2015/11/6 06:00)
スマホを、もっと楽しく快適に使うには、アプリを活用しよう。本コーナーでは、続々登場する旬なアプリの中から編集部が厳選した、スマホユーザー必携の“てっぱん”アプリをご紹介します!
アプリ名: Pushbullet
開発者: Pushbullet
価格: 無料
対応OS: iOS 7.1 以降、Android 4.0 以上
カテゴリ: 仕事
ダウンロード: iOSAndroid
今や複数のスマートフォンやタブレット、PCを使い分けている人も少なくないはず。複数の端末を使っていると、一方の端末で見ている内容をもう一方の端末で見たい、コピペしたい、といったような、端末をまたがったデータの同期がしたくなることはないだろうか。そういった同期を効率化したいなら「Pushbullet」の出番だ。
iOS/Android/Mac/Windowsデバイス同士で簡単データ共有
マルチデバイス環境で、データの共有や同期を簡単に行えるようにするアプリが「Pushbullet」。スマートフォンやPCにアプリをインストールし、各端末で共通のGoogleアカウントまたはFacebookアカウントでログインしておくことで、スマートフォンに着信した電話やメールなどの通知を転送して、PCのデスクトップ上に表示する、といった機能を備える。例えば着信時に手元にスマートフォンがなくても、PCを使っていれば電話の呼び出しがあることに気付けるというわけ。
本アプリでは他にも多彩な機能をもつ。他のユーザーや、iOS/Android/Mac/Windowsデバイス同士で、テキストや画像ファイルをメール、あるいはショートメッセージの感覚で素早く送ってデータ共有できるほか、iOS端末の電話着信をMacのデスクトップ上で通知したり、その通知からiOS端末をリモートコントロールする形で電話をかけ直す操作まで行える。Androidでは同様の通知と操作ができることに加え、SMSのやりとりをWindowsに同期する機能もある。
クリップボードの内容も同期できる! ただし……
さらにもう1つ注目したいのが、クリップボードの同期機能だ。各端末のアプリの設定画面で「ユニバーサルコピー&ペースト(Universal copy & paste)」をオンにすることで、一方の端末上でクリップボードにコピーしたテキストを、瞬時にもう一方の端末のクリップボードに反映し、貼り付けることができる。例えばAndroid端末で見ていたWebサイトのURLをコピーすれば、後はPCのWebブラウザー上で貼り付け操作を行うだけで、そのURLにすぐさまアクセスできるのだ。
ただし、OSによって挙動や操作方法が異なる点に注意しておきたい。Android端末であれば、WindowsとMac OSの両方と相互にクリップボードの内容を同期でき、操作方法も通常のコピー&ペーストでOK。iOS端末の場合は、アプリ内の機能説明によるとAndroidと同様にコピー&ペーストを行えるとしているが、試してみた限りでは動作しなかった。
iOS端末でテキストの同期を行うには?
iOS端末を用いたクリップボードの同期機能には、制限やクセがある。具体的には、iOS端末でテキストをクリップボードに単純にコピーしても、Android/Mac/Windowsのいずれにも同期されない。逆にAndroid/Mac/Windows上でコピーした内容も、iOS端末のクリップボードには同期されない(iOS 9.1、Mac OS X El Capitan 10.11.1、Windows 10で確認)。
iOS端末から他の端末のクリップボードにテキストを同期したい時は、テキストを選択した際に「共有...」を選び、現れる連携可能なアプリの中から「Pushbullet」を選ぶ。選択肢として現れない時は「その他」から追加しよう。Pushbulletを選んだ後は、送信先(Please select a destination)に「All Devices(All My Devices)」を指定し、本文は空欄のまま「Post」をタップする。
そうすると、宛先に指定した端末上のPushbulletアプリにメッセージとして送信されることになるが、実はそれと同時に同期設定をしている全ての端末のクリップボードにもテキストがコピーされる仕組みになっている。やや回りくどい操作方法になるので、iOS・Mac OS間であればAirDropなどを使った方が手っ取り早いが、iOS端末からAndroidやWindowsにテキストを送りたい時は役に立つだろう。
Webブラウザーの機能拡張版も利用して作業効率アップ!
さらにiOS端末からMacに対しては、URLの共有を簡単に行えるもう1つの手段がある。iOS端末のSafariやChromeなどのWebブラウザー上で、URLやコンテンツのテキストを選択して単純コピーすると、MacでCommand+Tabキーによるタスク切り替えの際に「iPhoneから」という選択肢が表示される。それに切り替えると、iOS端末でコピーした時のWebサイトのURLをMacのブラウザーですぐに開くことができるというものだ。
Pushbulletは、PC版FirefoxやChromeの拡張機能としても用意されているので、他にも多彩な連携が可能となっている。使いこなすには少し慣れが必要になりそうだが、マルチデバイスでスムーズにデータ共有できるようになれば、仕事や調べ物の作業効率は格段にアップするに違いない。