位置情報をネットで大公開しまくりの件

2010年9月24日 06:00

 iPhoneとかGPSケータイとかって、写真に撮影現場位置とか端末現在位置などの位置情報(ジオタグ)を埋め込めますな。マップと写真を連携させて使ったり、仲間に現在位置を伝えたりするのには非常に便利な機能だ。

 が、ツイッターとか見てると、なんかこう、ヤケに使われすぎているような気がする。いや意識して使うのはジオタグ関連サービスなんかの発展につながるので良いと思うが、そうでない場合はそれなりのリスクもあるよなぁ、と。

 たとえば写真の公開。Twitterでもブログでも似たようなものだし、公開(アップロード)先なんかにもよるが、ジオタグ付きの写真をネットに公開しちゃうと、撮影位置をかなり正確に知られてしまったりする。庭のお花の写真をブログに掲載しただけのつもりが、写真に含まれるジオタグにより、住所までネットに公開しちゃった、という可能性があるわけだ。

 ただ、日本国内で流通している日本メーカー製端末って、意識的に操作しないと写真にジオタグが付くことはないような気がする……けど、GPSケータイ各機種をチェックしてるわけじゃないので、よくわからない。そのあたりはご自分でご確認を。

 iPhone4の場合は、カメラ機能を使うとき、確か「位置情報の利用を許可しますか?」的な表示が出て、許可するかどうか(つまり写真に位置情報/ジオタグを埋め込むかどうか)をユーザーが決めたと思う。で、許可すると、その後に撮る写真には全てジオタグが自動付加される。

 なお、iPhone4が写真にジオタグを自動的に埋め込んでいるかどうかは、[設定]→[一般]→[位置情報サービス]のなかのカメラの項目で確認できる。写真にジオタグ付けたくないなら、このカメラの項目を[オフ]にすればいい。

 拙者もiPhone4を使ってツイッターへ写真付きの投稿を行ったりする。正確にはツイッターにメッセージとURLを書き込み、そのURLは画像投稿サイトの写真を示している。また、iPhone4で撮った写真にはジオタグが自動付加されている。

 ので、写真の投稿先や投稿方法によっては、その写真のジオタグから撮影位置を完璧に知られてしまう可能性がある。けど拙者の投稿痕跡を調べたところ、どーもジオタグが削除されていた───たぶんiPhone4から投稿時(画像リサイズ時)にジオタグが消えたか、投稿先でジオタグが削除されたかだと思う。

 ともかく、わりとフツーにiPhoneとか使って写真をネットにアップとかしてる人は、撮影位置を誰かに正確に把握されてしまう可能性がある。「髪型変えたよ~♪」とか自宅で自分撮りしてツイッターに写真アップしたりしているニャわいい女の子が、ド変態野郎に目を付けられたうえに自宅の場所まで完璧に把握される、というコワいことも可能性としてはあるわけですな。

 それから、現在ココに来ました的なリアルタイム性の高い(ソーシャル系)サービスがあるが、アレって人によってはヤバいですよね。単純なところ「この人いまココに居るって自己申告してるから、自宅には誰も居ないハズだよね」と留守を知られてしまう。さらに「いまココに居るって言ってるし、飲み会始まったばかりらしいから、1時間くらいは帰宅しねーだろ」と、悪事の計画を余裕をもって立てられてしまうかもしれない。

 けど、そこまで神経質に考えちゃうと、楽しく便利なGPS機能と位置情報系サービスがツマンナクなる。が、位置情報を晒すことはリスクを伴うことでもあるのは確か。

 拙者的には、写真アップしたりココに到着とかツイートしたりする前に16秒くらい考えるのがいいんではないだろうか、と。「ん? ココに来てるコトを知られて不都合あるかな!?」「この写真の撮影位置知られて困ることあるかな!?」とかですな。その16秒間で答えが出ない場合は、とりあえずアップロードとかツイートは止めて、後でまた改めて考えるとゆー方向がいいんではなかろうか。

拙者のiPhone4の位置情報利用アプリ一覧。カメラの項目をオフにすると、写真にジオタグが自動付加されなくなるジオニャグってニャにかしら? ツニッターで位置らしい。よくわからニャいわね。わからニャいよね。ニャ。ニャ。的な