スタパ齋藤の「スタパトロニクスMobile」

こーゆーLEDランタンが欲しかったのダっ♪

こーゆーLEDランタンが欲しかったのダっ♪

 久しぶりに電子工作意欲がわき、使用中の電球色LEDランタンをアップグレードしたくなりました。4年前に「電球色の明るいLEDモジュールを入手」し、手持ちの豆電球式ランタンを改造。「LEDモジュールを光源として内蔵」したんですが、そのランタンに白色LEDを追加し、電球色と白色を切り換えられるようにアップグレードする目論見です。

左が入手した電球色LEDモジュール。これを豆電球式ランタンの豆電球と交換しつつ電源部分も改造し、調光可能な電球色LEDランタンに作り替えました。ランプ部の上の空間が余っているので、そこに白色LEDモジュールを追加し、色を切り換えられるようにしたいと考えました。

 早速部品を調達しようと調べ始めたんですが、もう急激に変化しまくりですな、最近のLED周辺事情。LEDを発光させる回路となる「ドライバ」類も豊富&身近になっていて、4年前とはずいぶん違います。

 もしかして? と思って既製品のLEDランタンを調べてみたら、あらま!! イイのがあった!! 電球色と白色を切り換えられて、調光も可能で、しかもスッゴク明るそうなLEDランタンが!! てなわけで、自作とかアップグレートとかは後回しにして、ズギャッと既製品を買いました。

 最初に1機種買いまして、それがヒッジョーに良かったので、似た機能性を持つ2機種を買い増し。計3種類買いました。どれも「GENTOS (ジェントス)」の製品です。それぞれ、「エクスプローラー EX-1000C」「エクスプローラー SOL-013C」「エクスプローラー SOL-036C」です。

左から、「エクスプローラー EX-1000C」「エクスプローラー SOL-013C」「エクスプローラー SOL-036C」です。明るさは順に、1000ルーメン、530ルーメン、380ルーメンです。それぞれの購入価格(税込)は、6088円、5370円、4480円でした。サイズ比較用に500mlのペットボトルと並べてみました。

 どれもシッカリと明るいです。小さめの2機種はポータビリティも上々。今時的LEDランタンはよくできてますな~、とか喜べちゃいました♪ というわけで以降、各機種の機能や使用感をレポートしてみたいと思います。

なぜLEDランタン? 機種選定の理由は?

 まず、なぜLEDランタンを買ったのかということから。単純な話、汎用性が高く実用的だと感じているからです。

 2011年3月11日の「東北地方太平洋沖地震」による電力危機で、計画停電(輪番停電)が行われたわけですが、ワタクシの家はそのエリア内でした。各種のポータブルな照明器具が大活躍でした。とりわけランタンはイイ感じ。周囲をまんべんなく照らす灯りとして実用的で、雰囲気的にも気分良く使えました。

2011年3月の計画停電中に使ったガス式のランタンです。写真は当時のものです。LEDライトと併用し、必要に応じて手元はLEDで照らし、部屋全体はランタンでほのかに明るくした感じです。ガス式ランタンは、ガスの量で一応の調光もできます。

 ガス式ランタン、十二分に明るいし雰囲気もあってイイ感じ。ですが、かなり発熱しますし、ラフに扱うと発光部が壊れがちだったりもします。電池を使う照明器具と比べると、手軽な照明ではありません。そんな流れから、安全性が高く長時間使えるLEDを光源とするランタン、ということになったわけです。

 また、LEDランタンって、ちょっとした作業全般にとても便利です。手元に置けば周囲を全体的に照らしてくれるので手っ取り早い感じ。自作PCのメンテナンスから始まり、光が届きにくい戸棚の整理、夜間の玄関先見回り、クルマの中での作業等々、イロイロと便利に使えます。筒状のハンドライトなどだと、光が一方向にしか出ないので、「ちょっと置いて周囲を照らす」ような用途には意外と使いにくいものです。

 じゃあ、LEDランタンなら何でもいいのか? いえ、イロイロと要望があります。

 具体的には、まず十分明るく、配光がマトモなこと。「明るすぎて眩しい!!」という場合はランプを置く位置を変えたりコンビニ袋をかぶせたりして対処できますが、暗いと困っちゃいますな。光が柔らかでなく、ミョーに特定の方向にだけ出てしまうというのも、ランタンとしては使いにくいと思います。

 それから電球色(っていうか暖色)と白色を切り換えられること。休憩時などくつろぐときは電球色に、作業時は白色にと、光の色を変えられれば、活用幅がグッと広がります。

 そして調光が可能なこと。強、中、弱、みたいな段階的な調光機能でも、あると非常に便利。光の色が変えられて、さらに調光までできると、活用幅がさらに広がります。また、できれば無段階調光がイイですな。

 ほか、電源はその入手性から市販の乾電池がいいです。それと、できれば防滴だったりすると、よりタフな状況下でも使えてナイスです。

 と、挙げてみると、けっこー要望が多いワタクシ。でもそういう要素、欲しいですよね!? しかし実際、明るさ、色の切り換え、調光といったあたりだけ考えても、なかなか条件に見合うLEDランタンが無かったりします。あまり需要がないんでしょうか?

 そんな中、GENTOSの「エクスプローラーシリーズ」のうち、前述の「EX-1000C」「SOL-013C」「SOL-036C」は、上記の要望をバッチリと満たしています。若干の難点(後述)はありますが、わりと多くの人が満足するであろう機能性を考えると、非常によく練られたLEDランタンだと感じられます。高機能なわりに、まずまず手頃な価格で買えるというのもイイですな。

どんな明るさ?

 まずは3機種の明るさのイメージを、写真で見てみましょう。夜間の拙宅仕事場を真っ暗にした中で、各機種を置いて撮影しています。カメラの露出条件は一定(シャッター速度1/3秒、F値2.8、ISO 200)に揃えています。

3機種のうち最大の光量がある「EX-1000C」(1000ルーメン)です。左が明るさ最大、右が明るさ最小。とても明るく、配光も良好です。高めの位置に置けば、10畳程度の室内全体を照らせる感じ。明るさのイメージは写真とだいたい同じで、軽作業くらいならできる明るさです。ただ、1000ルーメン(白色モード最大光量時)という数値を考えると、配光のせいか、そこまで明るくないような気がします。なお、電源は単1形アルカリ電池×4本。実用点灯時間は、白色点灯・最大光量時で約5.5時間、最小光量時で約250時間です。電池を含んだ質量は約1255g。
サイズも明るさも中間の「SOL-013C」(530ルーメン)です。左が明るさ最大、右が明るさ最小。配光が良いせいか、上の「EX-1000C」に肉迫する明るさと感じられます。眩しさも少なめで、周囲を全体的にまんべんなく照らしてくれて実用的。コストパフォーマンスの高い実力派、という印象です。なお、電源は単1形アルカリ電池×3本。実用点灯時間は、白色点灯・最大光量時で約20時間、最小光量時で約330時間です。電池を含んだ質量は約830g。
最もコンパクトで明るさも最小となる「SOL-036C」(380ルーメン)です。左が明るさ最大、右が明るさ最小。上の2機種と比べると明るさ的には物足りない感じがしますが、単体で使っていれば「十分明るい」という印象です。直径73mm×長さ158mmの筒状で、電池を含んだ質量は約400g。バックパックなどに入れてのポータビリティも上々。「まずまずの光量があればOK」というなら、コンパクトさとハンドリングの良さで、このLEDランタンがオススメかも、です。なお、電源は単3形アルカリ電池×6本。実用点灯時間は、白色点灯・最大光量時で約14時間、最小光量時で約110時間です。電池を含んだ質量は約830g。

 3機種の明るさを比べた感じは、まあ、上の写真のとおりという感覚。「EX-1000C」(1000ルーメン)や「SOL-013C」(530ルーメン)は近くに置けばフツーにデスクワークができるくらい「とても明るい」ので、あるいは「最大光量だと明る過ぎ」と感じるかもしれません。3機種のうち最小光量となる「SOL-036C」(380ルーメン)でも、コンパクト系LEDランタンとしては「かなり明るい部類」だと思います。

 無理矢理に使用イメージを挙げてみますと、「EX-1000C」(1000ルーメン)や「SOL-013C」(530ルーメン)は家族連れでのオートキャンプやバーベキューあたりに向きそうです。腰を据えての夜釣りにもいいかもしれません。「SOL-036C」(380ルーメン)は、コンパクトでも明るいので、カップルでのキャンプやソロキャンプ、ソロツーリングなどにイイ感じかも。「とりあえずLEDランタンなるものが欲しい」という場合、ワタクシは「SOL-036C」(380ルーメン)をオススメします。

共通する機能は?

 3機種には、共通した機能性があります。前述の調光や色などですが、具体的に見ていきましょう。

 まず、各機種とも光の色を3種類に変えられます。色は、白色(ナチュラルホワイト)、昼白色(クールホワイト)、暖色(ウォームホワイト)です。白色は自然な印象の白で、昼白色はやや青みが感じられる白、暖色は電球やロウソクの炎を思わせる色です。

3機種を並べ、光の色を変えてみました。左から、白色(ナチュラルホワイト)、昼白色(クールホワイト)、暖色(ウォームホワイト)です。色味はだいたい同じです。カメラの露出条件は統一してあります。また、ホワイトバランスは5000Kとしています。昼白色(クールホワイト)は実際は写真ほど青っぽくない「暖かみはない白」という感じです。

 それから各機種とも、キャンドルという発光モードがあります。これは暖色で発光しつつ光が緩やかに強弱するというもので、ロウソクが明るさを微妙に変えつつ燃え光るというイメージです。ロウソクや、あるいはランタンの微妙な明るさの変化と比べると、このモードでの明るさの変化はちょっと大きめな感じがします。ですが、自然な感じの揺らぎがありますので、リラックスしたいシーンでは実用的だと思います。

 無段階調光も3機種に共通している機能です。調光はキャンドル以外の発光モードで行えます。「EX-1000C」はダイヤルを回して調光し、「SOL-013C」および「SOL-036C」はボタン長押しで調光します。「SOL-013C」と「SOL-036C」の長押し操作はちょっとやりにくい感じ。ダイヤル調光にして欲しかったところです。

 それから調光の「幅」ですが、ワタクシ的な観点からすると「3機種ともあまり光量を落とせない」というイメージです。さらに暗くできると、役立てられるシチュエーションも増えると思います、まあ、別途暗めの照明器具を使えばいいのかもしれません。

 ちなみに、キャンドルなど各発光モードや、調光操作の様子は、各製品の製品紹介ページにて動画で見られます。興味のある方はぜひどうぞ。

 そして3機種とも防滴仕様です。アウトドアでも使えて実用的なのはもちろん、停電時や照明器具故障時に浴室や台所でも使えるあたり、何かと好都合な仕様です。

ちょっと眩しい!? 撮影向けではない!?

 3機種を使っていて若干残念なのは、テーブルを前に着席した状態で、テーブル上に置いたLEDランタンを点灯させると、光が少し眩しいという点です。3機種の配光については、わりと自然で違和感がなく快適ですが、各機種ともかなり明るいランプだけに、発光部が「少し目につらい」という印象です。発光部が直接見える構造ではなく、光を和らげるディフューザーを通して発光部からの光が見えてはいますが、それでもその位置を直視すると目に残像が残る程度強烈な光です。

 ただ、発光部が目の高さより上にあれば、そういう印象はなくなります。十分な光量がありつつ、目に眩しいということもありません。置く高さを工夫すれば問題ナシですな。

光源からの強い光が見える位置だと「ちょっと眩しい」と感じられます。光源が目より上だと、眩しさがなくなります。やや高い位置に置いて使うと快適ですな。

 また、3機種とも、ちょっと変わった置き方ができました。上下を逆にして置くというスタイルです。こうして机上に置くと、発光部が直接見えなくなるため、眩しくなくなって快適です。なお、「SOL-013C」と「SOL-036C」は底部にフックがあり、逆さに吊っても使えます。このとき、発光部を覆うシェードを外せば、LED電球のようなフラットな光で周囲を照らすことができます。

逆さにして机上に置くと、机面付近全体を照らし、眩しさもありません。「SOL-013C」と「SOL-036C」の場合はシェードを外して吊り下げると、下方を広く照らせるランプとして使えます。

 3機種ともなかなかユーティリティ性に優れていて、使い勝手の良いLEDランタンなんですけど、一点残念なトコロが。それは、これらLEDランタンを光源として写真やビデオを撮ると、画面上に縞が写り込みがちだということです。恐らくPWM調光方式からくる現象だと思います。

左が明るさ最大、右が最小、どちらもiPhone 6 Plusで撮りました。写真やビデオを撮ると、多かれ少なかれ縞模様が写り込んでしまいます。ビデオの場合、縞は動いていて目立ちます。

 いわゆるフリッカーですな。光源の明暗が周期的に変わることから起きる「チラチラ」です。これら3機種の場合は肉眼ではわからないフリッカーですが、デジタルカメラの類で撮影すると写ってしまいがちです。カメラ機種や撮影条件などにより、写らないことや、写っていないように見えることもあります。

 ともあれ、キャンプなどでこれらLEDランタンを使ったとき、記念写真なりビデオなりを撮ると、縞模様が出て「なんかヘン……」ということになるかもしれません。その性能や機能性から、恐らくレジャーのシーンでも多く使われる3機種だと思いますので、ちょいと残念です。

 なお、こういったフリッカーは、LED照明の機種(に使われているLEDドライバ)によって、出たり、出なかったり、壮大に出たり、ビミョーに出たり、イロイロです。「撮影用」として売られているLED照明だと、調光などの回路にフリッカーを防止するシクミが盛り込まれていたりしますが、そうでないLED照明は製品価格を抑えるなどの理由で回路のコストを削減しているため「デジカメで撮ると縞が出ちゃったりする」という製品が少なくありません……っていうかアリガチです。

 また、ちょっと古いLED照明器具の場合、調光非対応の単なるLED電球でも、フリッカーが出ちゃう製品があったりします。まあ、モノによるわけですが、「フリッカー、絶対イヤ!!」という場合、照明器具の光をスマートフォンのカメラを通して見てみれば、縞模様の有無をチェックできます。デジタルカメラの類での撮影に使う目的でLED照明器具を買う場合、事前にこの方法でチェックするのが無難でしょう。

 ともあれ、3機種のLEDランタンではフリッカーがちょっと出ちゃうんですが、難点らしき難点はそのくらい。ほかはとても良くできた製品だと思います。いろいろなシチュエーションで活用できる製品だと思いますので、「できるだけ汎用的なポータブルLED照明器具が欲しい」というなら、ぜひジックリとチェックしてみてください。

スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。