スタパ齋藤の「スタパトロニクスMobile」
夏だ豪雨だ!! 防水バッグで電子機器を守れッ!!
(2015/8/17 06:00)
夏だ豪雨だ!! 防水バッグで電子機器を守れッ!!
今年もまた各地にて、突発的で局地的な豪雨が降ってますな。いわゆるゲリラ豪雨。「ああゲリラ豪雨ね」なんて慣れたつもりでいても、実際にソレに遭遇すると「何コレ~無理~ダメ~ヤメテ~」と大騒ぎになりがちです。急いで傘差してもけっこービショ濡れに。直後、「あっスマートフォン濡れちゃった!?」などと携帯している電子機器が心配になったりするものです。
というわけで今回は、不意の豪雨から水に弱い電子機器を守るための防水グッズをいくつかご紹介します。どれもワタクシがよく使っているものです。
まずは防水タイプのスタッフバッグから。防水素材で作られた「布袋」ですな。何かと便利なので、豪雨対策以外にもよく使います。イロイロ使っておりますが、たとえばISUKA(イスカ)の「ウェザーテック スタッフバッグ」です。
てな感じで、水に濡れては困る電子機器を入れ、水濡れから守るわけですな。外出中に「豪雨の予感!!」とか思ったら、水に弱い電子機器などを防水スタッフバッグに入れ、水濡れからくる故障を防ぐというわけです。
まあ、ビニール袋でもイイんですが、スタッフバッグのような防水袋のほうが強度があり、扱いやすく、汎用性があるので、ひとつ持っているとイイかも。上の写真の「5L」容量の「ウェザーテック スタッフバッグ 5」は、直径15×長さ36cmで、質量は約40g。畳めばポケットサイズで常時携帯可能です。
なお、スタッフバッグ全般は、アウトドアショップや登山関連のお店で買えます。スタッフバッグは、防水素材で作られているものとそうでないものがありますので、電子機器の水濡れ回避目的の場合は、必ず防水素材のものを選んでください。また、防水素材であっても、縫い目や開口部隙間から水が浸入することもありますので、「完全防水ではない」「機器を必ず水濡れから守れるわけではない」ということを念頭にお使いください。
さて、さらに防水性の高いものとしては、いわゆる「ドライバッグ」があります。防水性のスタッフバッグのことを指しますが、上記のような「隙間から水が入っちゃったりするカモ的な防水スタッフバッグ」を「簡易防水」とすると、「ドライバッグ」は「かな~り完全防水に近い」というイメージです。モノとしては、たとえばモンベルのドライバッグ各種があります。ワタクシは「ドライバッグ レクタ5」を使っています。
この「ドライバッグ レクタ5」の使用感ですが、携帯時に「すこ~し嵩張る」といったくらいで、性能的にはバッチリです。水に濡らしたくないモノを入れ、開口部をクルクルッと巻き、バックルを閉じるだけ。これだけで内部に残った空気を外に押し出せない程度の気密性が生まれます。素材のポリエステル・ターポリンも十分な強度があり、ベタベタ感も少なく扱いやすいです。
まあ、このタイプのドライバッグはみんなこういう感じの安心感と使用感と言えば、そうです。ともあれ、前述のスタッフバッグより安心できる防水袋が欲しいというなら、「ドライバッグ」の類がオススメです。
手軽さと防水性に加え、耐衝撃性も少々の防水バッグ
率直な話、「最近コレばっかり使ってる」的な防水バッグがあります。モンベルの「プロテクション アクアペル」シリーズです。主に「プロテクション アクアペル 1L」、「プロテクション アクアペル 2L」、「プロテクション アクアペル 3L」を使っています。
コレ、前述の簡易防水的なスタッフバッグと、かな~り防水性の高いドライバッグの、ちょうど中間のような存在かも。素材はスタッフバッグのような感じですが、開口部をシッカリ閉じられる機構はドライバッグ的です。軽く携帯しやすく、しかも手軽に防水性能を発揮させられるところが便利。
それに加え、内側の素材が「3Dメッシュ」と呼ばれるクッション性のあるものになっていること。コレは「ポリメッシュ」などと呼ばれる立体構造のメッシュ素材だと思われます。弾力性と通気性があることから椅子やマットなどのクッション材として使われていたりしますな。ともあれ、この素材により、適度なクッション性があり、電子機器を「軽く保護しつつ入れる」のにイイ感じです。
ちなみに、おおよそのサイズ感ですが、1Lタイプにはスマートフォンとコンパクトデジカメが入る感じ。iPad miniもちょうど入り、開口部を正しく閉じられました。
標準ズームレンズ付きミラーレスデジカメなら、2Lタイプや3Lタイプが適する感じ。コンパクトデジカメなら、ちょっとゴツいタイプでも1Lタイプのほうが収まりがいいと思います。
3Lタイプには、iPad Air 2がちょうど収まり、開口部を正しく閉じられます。ちなみに、1Lタイプにちょうど収まるiPad miniですが、2Lタイプになら横向きで収めることができ、開口部を正しく閉じることができます。
なお、開口部を正しく閉じず、折り返す程度でOKと考えるなら、2Lタイプにも3Lタイプにも12インチMacBookが入ります。開口部を折り返す程度だと十二分な防水性は得られませんが、とりあえず水濡れからの回避という程度ならイケるんじゃないでしょうか。
ともあれ、どのタイプも内側にクッション材が入っているということで、若干嵩張りはします。が、少々の耐衝撃性がありつつ防水性も十分あるということを考えると、ワタクシ的には全然許せちゃう範囲。なので多用しております。このバッグに入れれば携行する機材を多少はラフに扱えるようになるということもあり、釣りに行くときは特に多用しております。ワタクシ的には「いまイチオシの袋系防水バッグ」って感じです。
もう面倒だからソレ自体が防水のバッグ!!
6月に湖へ釣りに行ったとき、まさかのゲリラ豪雨に遭遇。えっ、この時期に!? マジで!! みたいな感じでしたが、レインウェア必携なワタクシなので体は濡れませんでした。が、これほどの雨を想定していなかったので、一部小物や釣り具がびしょ濡れ。「あ~ヤラレた~」という残念感タップリでした。
帰宅後、「そろそろ防水バッグの出番だ」と考えて、毎年使っている防水バッグを出してみたら……あら壊れてる!! 防水素材で作られたバッグですが、素材と素材を接着剤で貼り合わせているタイプで、そこがペリッと剥がれて口を開けていました。ていうかコレって剥がれるのか~!! わりとショック。
というわけで、より耐久性に優れていそうな防水バッグを購入しました。StreamTrailの「MARCHE (マルシェ) DX-1.5」です。釣具店でたまたま見つけたんですが、なかなか良さそうなので購入しました。カラーはエメラルドにしてみました。
しばらく使ってみたところ、ヒッジョーにイイ感じで使えています。一点だけ難点を挙げれば、炎天下ではバッグ全体が柔らかくなってグネッと倒れてしまうこと。こういった素材のバッグにはアリガチなことですし、まあ、中身がある程度入っていれば問題にならないコトでもあります。
他はバッチリ。バッグはターポリンという頑丈な防水素材で作られていますが、その接合部が「熱圧着」されているのが好印象です。これなら、破れたりしない限り「接合部が壊れて口を開ける」という問題は起きなさそうです。安心感アリ。
細々した作りもイイんですが、特に開口部のフラップが実用的です。前述の防水スタッフバッグのように「筒状のフラップをクルクルと折り畳んで閉じるタイプ」なので、手軽でありかつ高い防水性が得られます。
バッグ下部はほぼ完全に防水で、フラップを折り畳んで閉じれば、開口部分も十二分な防水性能を発揮します。安心できる防水性能があり、素材も作りも十分丈夫。満足度の高い「釣り用バッグ」となっています。
ただ、雨天下長時間や豪雨下だと、閉じたフラップ周辺に水がたまりがちです。そのままだと浸水の可能性があるかもしれませんので、横倒しにして置いておくのがいいかもしれません。
なお、この筒状のフラップは、防水性が不要な場合、バッグ内側に落とし込んで仕舞えます。その状態では、開口部が大きく開いたフツーのトートバッグとして使えます。外見的には別に「釣り専用」というイメージではないので、日常使いにも向くと思います。
ただ、「MARCHE DX-1.5」だと、容量的に日常使いにはやや大きめ。でも、防水性能や耐久性、使い勝手はナイス。というわけで、より小型の「MARCHE DX-3」を追加購入しました。カラーはレッドにしてみました。
これもまた、かなりイイです。使い勝手や外観も悪くないですが、やはりグレイトなのが「水濡れを気にしないでOK」ということ。豪雨が降ってきたら、開口部をクルリと回して留めれば「バッグ内のモノは大雨でも安心」。より気軽に行動できるようになります。
StreamTrailの「MARCHE DX」シリーズは、防水性に優れたトートバッグシリーズだそうです。防水バッグを鋭意チェックしているワタクシにとっても、かな~り秀逸な防水トートバッグとなりました。でもまあ、このテのバッグは他にもイロイロあったりします。ともあれ、「バッグ自体が防水である」ということは、やはりヒッジョーに気楽&安心でイイ感じ。ぜひ使いやすい防水バッグを見つけて活用してみてください。
オマケ:このバッカンすっごく便利♪
釣りなどで使うモノ入れで「バッカン」と呼ばれる容器があります。金属製の大きなゴミ箱のこともそう呼ぶようですが、釣りで「バッカン」と言うと、コマセなどを入れておく柔軟な樹脂製の防水容器を指します。バッカンは防水で耐久性もソコソコあって軽量なので、衣類や弁当など濡らしたくないものを収めるのにも都合が良かったりします。釣り以外でも幅広く使われています。
通常、バッカンと呼ばれつつ売られているものは、前述のとおり防水。なので、レジャーなどの大容量防水バッグとしても実用的です。水に濡れたものを入れれば、外部に水が漏れ出さないので、濡れモノの運搬用にも役立ちますな。
ワタクシもいくつか使っていますが、現在最も便利だと感じつつ使っているバッカンを紹介してみます。第一精工の「タックルキャリアーMS4025」です。
いろいろ特徴のある「タックルキャリアーMS4025」ですが、まず「イイ!!」と感じられたのは、剛性と上部のフタです。バッカンは、モノにもよりますが、上から力をかけると「グネッ」と折れて腰砕けになってしまうものが少なくありません。個人的にはシマノのバッカンに剛性の高いものが多いと感じたりしますが、この「タックルキャリアーMS4025」は突出して剛性が高いです。上からグイッと押しても腰砕けにならず、内部のモノを十分保護してくれるという感じです。
また、上部のフタが硬質で、観音開きである点も秀逸。バッカンのフタはいくつか種類があり、ファスナーで開閉するものや、単にかぶせるだけのフタなどがあります。前者はわりとしっかり閉じられますが開閉しにくく、後者は開閉しやすいですが密閉性がイマイチだったりしつつ(ロックしていないと)風に煽られて開いたりしがちです。
この「タックルキャリアーMS4025」の場合、全体の剛性からくる安定感があり、フタを閉めた状態なら上部がまずまず安定した台になります。人が座れるほどの強度はありませんが(女性やお子さんなら可能かも!?)、簡易的なテーブルとしても役立てられます。
防水性ですが、外からの水の浸入を防ぐという点では十分な防水性があると思います。上部のフタは開閉が容易ですが、噛み合う構造でバッカン上部をほぼ完全に覆うので、雨天下でも水が内部に侵入することはまずありません。バッカン本体は完全防水。釣りにも向きますが、水辺のレジャー全般に便利だと思います。
ほか、ハンドルも持ちやすくてイイ感じです。やや硬質のハンドルで、2本のハンドルが合体し、握り部分は太めハンドル1本になるという凝った機構ですが、これが実用的。ストラップタイプと違い、垂れ下がったりしないのですぐ握ることができ、安定もしますので運びやすいと感じます。ただ、ハンドルを1本にまとめる機構は、使うのにほんの少しコツが要るかも知れません。なお、ハンドルのほか、ショルダーストラップでも持ち運べます。
釣りに関わる機能性も豊富です。写真でザッと見てみましょう。
ワタクシの場合、メッシュのトコロに釣り小物をカラビナで留めて使っています。風で飛んでほしくないコンビニ袋を引っ掛けておいても便利。釣りのスタイルから、ロッドスタンドにロッドをセットしたことはほとんどありません。が、ボート係留用~非常用のロープを収めておけてちょっと便利だったりします。でも、一般レジャー用にはあまり必要のない機構ですな。レジャー全般用に、これら機構を取り払った製品も出して欲しいところです。
ともあれ、剛性も機能性も秀逸で、使い勝手も良い「タックルキャリアーMS4025」。釣り向けではありますが、汎用性も高いので、大容量のレジャー用防水キャリングバッグを探しているなら、一度チェックしてみるといいかもしれません。