スタパ齋藤の「スタパトロニクスMobile」
ケーブルを束ねる安くてキレイな6つの方法
2017年9月25日 06:00
ケーブルを束ねる安くてキレイな6つの方法
誰もが携帯しているケーブル類。イヤホンのケーブルに充電用USBケーブルに接続ケーブル等々、モバイルな方のバッグにはいつも何本かケーブルが入っていると思います。
でも、そういうケーブルって単にバッグに入れているだけだと、いつの間にか解けてグニャグニャ状態に。取り出そうとして引っ掛かったり、使用時にグネグネと歪んで使いにくかったり。やっぱりケーブルはキレイにマトメて持ち歩きたいですネ。ところで、そんなケーブルをどうやって「束ねて」いますか?
てなコトで今回は、ケーブルを束ねる方法をいくつかご紹介したいと思います。市販グッズを使う方法、結束グッズを自作する方法などイロイロと。ポリシーとしては「なるべく安く」かつ「キレイに」という感じで。
なお、記事中に写っているケーブルはアップル純正の「Lightning - USBケーブル(1m)」です。ケーブル結束具との対比で、結束具の太さなどの参考にしてください。また、使用したグッズ類の価格は「参考価格」として記事中になるべく書き加えるようにしましたが、実売価格にかなり開きがあったりする製品も多いです。ので、購入時は販売価格をしっかりチェックしてください。
輪ゴムで束ねる
まずは輪ゴムで束ねる方法。ケーブルなどを手軽に束ねられる製品があります。
ひとつはオーバンドの「たばねバンド」(公式ページ)。直営ショップ価格は5本入りで税込162円ですが、1本あたりの価格がより安い缶入りなどもあります。
もうひとつは、オーム電機の「たばねバンド 15本入」(公式ページ)。直営ショップ価格は税込237円。
どちらもカラフルで安価。筆者としてはオーバンドの新型「たばねバンド」の使用感がより良好だと感じられますが、まあどちらも便利。カラフルだしシンプルだし、さらに安価なので紛失しても悔しくないあたりもイイですネ。
ただ、こういう製品は値段云々よりも「買いに行くのが面倒」と思う方が少なくないかもしれません。そこで、似たような使い勝手の「輪ゴムのケーブル結束グッズ」を自作する方法をご紹介します。
結んで輪をつくらなくても、輪ゴムの自らの輪に片側の輪を通すようにしてケーブルに直接結ぶとか、輪ゴム端にリング状の引き手を結ぶなどすれば、より手っ取り早く実用的な結束グッズを自作できます。
より大きな輪ゴムを使ったり、ゴム紐を使ったりすれば、太いケーブルなども結束できます。アイデア次第で単なる輪ゴムが実用的な結束グッズになりますので、アレコレ試してみると楽しいでしょう。
面ファスナーを使う
それから面ファスナーテープ類を使う方法。これも定番ですネ。製品としてはも~多種多様にありますが、たとえばサンワサプライの「ケーブルタイ(面ファスナー) DK-KB3」(公式ページ)。15cmの面ファスナータイプの結束バンドが10本入って、税込400円前後で売られています。
これも自作できます。表と裏がくっつくタイプの面ファスナーテープがあればOK。テープとしては、3Mの「ワンタッチベルト」(公式ページ)やサンワサプライの「マジックバンド」(公式ページ)をはじめ、やはり多数あります。3mくらい巻かれていて300~500円くらいで買えます。
つくりかたとしては、テープの端をケーブルに巻き付ければとりあえず完成。テープの表と裏がくっつくので、数cmをケーブルに巻き付ければそれで固定され、わりと実用的な結束バンドとして使えます。
幅が12mm程度以上あるテープを使えば、より確実にケーブルに固定することができます。テープがケーブルから外れないように、単純にホッチキスで留めちゃうだけです。
こんなふうに簡単に自作できるわけですが、普通のホッチキスだとテープの向き的に留めにくいかもしれません。そんな場合はマックスの「ホッチくる HD-10V」(公式ページ)が便利だったりします。
化繊紐とストッパーを使う
それから化繊の紐とストッパーを使った結束グッズの自作。作り方と使い方を写真で見てみましょう。
これ、かなり強くケーブルを結束できます。紐やストッパーは手芸店などで入手できると思います。自作も容易なのでぜひどうぞ。なお、ストッパーを使わず、紐だけでつくる方法もあります。
この方法では、紐のコブの部分が「解け止め」の役割を果たします。ですので、ある程度太めの紐のほうがつくりやすいでしょう。太さ3mmくらいの化繊紐や、それよりやや太いパラコードだとつくりやすいと思います。
「Ω形状」のケーブルクリップ
それから「Ω」のカタチをしたケーブルクリップ。サンワサプライの「ケーブルタイ」(公式ページ)やエレコムの「ケーブル結束クリップ LD-CCシリーズ」(公式ページ)などですが、これもシンプルにケーブルを束ねられて便利です。
シンプルで手軽に使えて、けっこー安価。なかなか良いケーブル結束グッズなんですが、小さなサイズの入手性があまり良くないのがやや残念です。また、使うサイズによっては「ケーブルをだいたい束ねる」といった大味な使用感になりますので、「ケーブルをキッチリとタイトにまとめたい」という用途には合わないかもしれません。
スパイラルチューブでまとめる
スパイラル状に切り込みが入ったケーブル結束グッズ「スパイラルチューブ」も実用的です。ただ、USBケーブルなど細いケーブルを束ねる場合、内径が4mm~6mmくらいの細いタイプを使わないとフィットしにくいと思います。
これも自作できちゃったりします。ホースの類に斜めに切り込みを入れるだけ。筆者は直径6mmのシリコンチューブをカットし、斜めに切り込みを入れて自作しましたが、柔らかさがあるのでケーブルに巻き付けやすく、フィット感も良好です。
なお、自作に使った直径6mmのシリコンチューブは、ホームセンターの園芸コーナーで購入しました。確か1mで200円くらいだったと思います。
また、シリコンのチューブに最初から斜めに切り込みが入った製品もあります。用途はケーブル結束と関係ありませんが、ケーブルを束ねることもできます。
スパイラルな感じのチューブ、いろいろあり自作もできるわけですが、最初の「スパイラルチューブ」や「放水用シリコンチューブでの自作」が気に入っています。長さが自在なので、ケーブル全体を包むような用途にも使えるからです。また比較的に価格も安価。巻いたり解いたりするのに一手間かかる感じはありますが、幅広く応用できます。
スチール芯材入りソフトワイヤー
表面がソフトで自在に曲げることができ、ケーブルを束ねたりもできる……何と呼べばいいんでしょうか、そういう「繰り返し使えていろいろ束ねたりできる針金みたいなグッズ」があります。これもまた、ケーブルをまとめるのに便利に使えます。
ひとつはUSTの「GEAR SNAKE」(公式ページ)。アウトドアショップなどで売られています。
それから、ガーデニング用として売られている、同様の使い勝手の安価なワイヤーもあります。園芸用ということで、ワイヤーのカラーが限定的(その多くがグリーン)だったりしますが、5m巻きで300~600円くらいで買えるので、ケーブル結束グッズとしてのコストパフォーマンスは非常に高いです。
こういった「芯材としてスチール針金が入ったソフトワイヤー」の類は、端(切り口)から針金が少し出ることがあり、そこに触れるとちょっと痛いというのが難点。ですが、その部分の針金を少しカットしたり、ソフト素材の端(針金が出たりする切り口)を軽く焼き留めたり、あるいは単に端を1cmくらい折り曲げたりすれば大丈夫。
色がグリーンばかりという印象がありますが、じつは探すと薄グリーンがあったり、ブラウンがあったり、ブラックがあったり、太さもイロイロあったり。安価に使えるケーブル束ねグッズとして、なかなかナイスな存在ですので、ぜひ探してみてください。ネットでなら「園芸 ワイヤー ソフト」あたりをキーワードとして検索すると多数ヒットすると思います。
てな感じの、安くそしてキレイにケーブルを束ねる6つの方法。モノは6個より多く登場しちゃいましたが、ケーブル携帯をより快適にするためのご参考になれば幸いです。