三井公一の「スマホカメラでブラブラ」
「Pixel 8a」充実のカメラ機能をレビュー! 価格と性能のバランスがとれたPixel aシリーズの正統進化モデル
2024年5月13日 23:00
今年もグーグルから買いやすい価格のPixel「a」モデルが登場した。今回の「Pixel 8a」は、定評あるカメラ部を踏襲しながら、AIとチップセット、ディスプレイが強化されたほか、OSアップデートの7年保証、写真の画質も高く、使いやすくて手に馴染む端末になっている。
スペックや価格など詳細は、本誌別記事を参照して欲しい。
正常進化したPixel「a」
カメラの性能と写真画質の評価が高かった前モデル「Pixel 7a」。
そのスペックを踏襲した「Pixel 8a」も、デュアルカメラシステムである。13MPのウルトラワイドカメラは14mm F2.2(35mm判換算)、64MPのQuad PD広角カメラは25mm F1.89(35mm判換算)という構成だ。
どちらもピクセルビニング技術が使われており、デフォルトの出力解像度は約12MPとなっている。
チップセットは、Pixel 8シリーズと同じ「Tensor G3」を採用し、最大120Hz駆動となるグーグル独自の有機EL「Actua ディスプレイ」をaシリーズで初搭載。テレビCMでおなじみの「ベストテイク」や「編集マジック」などのAI機能を、明るく美しいディスプレイで楽しむことができる端末に仕上がっている。
カメラ機能をチェック
撮影は、基本的にカメラ任せだ。
右下のメニューをタップすれば「明るさ」、「シャドウ」、「ホワイトバランス」を調整できる。
超広角、広角、2倍での画角と描写比較をしてみた。どのカットも精細感にあふれ、色合いも鮮やかでスマートフォンらしいカットになっている。
ブラブラ実写スナップ
発売前の「Pixel 8a」を持ってアチコチをブラブラと実写してみた。電源ボタンダブルクリックでカメラが確実に立ち上がるので、「!」と感じた瞬間に「Pixel 8a」を被写体に向けられるのがいい。
動作も小気味よく、ディスプレイも見やすいし、写りも先代モデル同様にとても素晴らしかった。
ブラブラと散歩中に見つけた花を撮った。起動が確実で高速な「Pixel 8a」は素晴らしいと思う。Googleレンズによると「クレマチス・マーガレットハント」のようだ。
古民家の勝手口を撮った。明暗差の激しいシーンでも「Pixel 8a」のAIは肉眼で見たように表現してくれた。
価格と性能のバランスがうれしい「Pixel 8a」
「Pixel 8a」はこの初夏に選ぶべきスマートフォンだと感じた。何よりも、価格と性能のバランスがとてもいい。使っていて動作スピードもまずまずで、カメラの写りも最高である。
カラフルでお洒落、かつ防塵防滴性能を有するコンパクトなボディも好印象である。ディスプレイも見やすい。
「Pixel」シリーズは現在大人気で売れているが、バランスがいい「Pixel 8a」はその評価をより一層高める端末になっている。
「Pixel」シリーズのカメラ性能に憧れていたが、今まで手が届かなかった人たちに大いにオススメできる製品になっていると思う。