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夏モデルはドコモ版のGalaxy S7 edge SC-02Hを購入

 ドコモとauの発表会が終わり、夏モデルが店頭に並び始めている。筆者は、Mobile World Congressでの発表時から目をつけていた、「Galaxy S7 edge」のドコモ版を購入した。スペックとしては数ある夏モデルの中でも群を抜いており、大画面なのに持ちやすい。Galaxy S6/S6 edgeのとき、大胆な刷新をしたGalaxyだが、Galaxy S7 edgeでは、それをユーザーに合わせる方向に若干軌道修正した格好だ。

 元々、Galaxy S6 edgeのコンセプト自体は気に入っていたが、microSDカード非対応で、画面サイズが好みより小さく、購入を見送った経緯がある。そんな不満点がきっちり解消されている今回のGalaxy S7 edgeを、買わない理由はない。

日本で使わない周波数帯も多数サポートする

 取材の合間をぬって、Galaxy S7 edgeを購入した筆者は、セットアップもそこそこに、「My docomo」にPCからアクセスした。SIMロックを解除するためだ。Galaxy S7 edgeはドコモ端末ながら、対応周波数の幅が広く、アジア圏や欧州圏で利用できる国や地域が多い。ドコモのWebサイトに記載されているスペック表を見ると(これが、非常に分かりやすくて便利)、Band 1、3、7、13、17、28、38、39、40、41のLTEに対応していることが分かる。

 これまで、海外出張時には、対応周波数が多彩なiPhone 6sを使っていたが、Galaxy S7 edgeなら、多くのケースで置き換えることができる。このような目的があるため、SIMロックは、できるだけ早く解除しておきたかった。

 通常であれば、SIMロック解除は、購入から6カ月後という制約がある。唯一例外があるのがドコモで、過去に「SIMロック解除履歴」があり、そこから6カ月経っている回線に紐づけて購入した端末は、即座にSIMロックを解除できる。6カ月以上前にSIMロックを解除していれば、猶予期間が不要になるというわけだ。

購入直後にSIMロックを解除した

 筆者は昨年、iPhone 6sを発売日に購入し、その日のうちにSIMロックを外している。この回線で機種変更手続きをしたため、Galaxy S7 edgeも発売日にSIMロックを解除できた。SIMロックを外したあと、中国と台湾にそれぞれ出張する機会があったため、そのどちらでも、Galaxy S7 edgeをメイン端末として利用している。

 中国では、中国移動香港のSIMカードを挿したが、TD-LTEをすぐにつかみ、テザリングも問題なく行えた。台湾でも、中華電信と台湾モバイルの両方で、きちんと通信できることを確認している。中華電信は一部周波数が使えないが、Band 3とBand 28でエリアを作っている台湾モバイルなら、Galaxy S7 edgeとの相性は抜群だ。

中国ではBand 38のTD-LTEに接続
台湾モバイルでBand 28につながっているところ

 ドコモ以外の回線だと「dアカウント」が設定できず、通知にアラートが出てしまうのは少々難点だが、アプリが裏で暴走したりすることもなかったため、あまり気にしないようにしている。それ以上に、SIMフリー化の恩恵の方が大きいと感じている。

 以前はSIMロックを外しても、LTEをうまくつかまなかったり、テザリングができなかったりと問題が起こることもあったが、少なくともGalaxy S7 edgeに関しては、今のところ普通に使えている。端末の挙動を見る限り、最初からSIMフリーの端末と大きな違いはない。あくまでSIMロック解除が前提になってしまうが、海外出張が多い人も、手に入れておいて損はない1台と言えるだろう。