みんなのケータイ

 最近、発表会などのイベントに顔を出すと、Apple Watchをはじめとするスマートウォッチを身に着けた記者に囲まれることになる。筆者もあれこれ試してきたが、どうも長続きしない。やはり日々の充電が面倒くさいのだ。スマホの充電ですら面倒なのに。

 振り返ると、しばらくは頑張ってみるのだが、出張の予定が入ると、そこで着用終了。本来は出張なんかの際にいろいろと通知してくれて便利なはずなのだが、充電環境一式を持ち歩くのが億劫で、続かなくなってしまうのだ。ちなみに、クアルコムの「Toq」については1週間ほど電池がもつので、一時期は海外出張の際に身に着けていたが、日本語への対応が不十分なため、長続きしなかった。

EDIFICE EQB-510

 そんな筆者が今、身に着けているのがカシオの「EDIFICE EQB-510」である。昨年、EQB-500のファーストインプレッションを書いたが、それをさらにシンプルに腕時計らしくしたモデルと言えばいいだろうか。メールの着信通知などの機能も省略され、スマートウォッチと呼べない部類の腕時計だが、Bluetoothでスマートフォンと繋がる。

 繋がって何が嬉しいのかというと、ホームタイムやワールドタイムの時刻設定をスマートフォンから行えるという一点に尽きる。ホームタイムについては何も考えなくてもスマートフォンの時刻に合うし、ワールドタイムも世界地図から都市を選択して簡単に設定できる。面倒なサマータイムの設定も自動。

リュウズをいじらなくても各種設定をスマホから思いのままに

 このほか、アラームの設定をスマートフォンから行ったり、時計側のボタン操作でスマートフォンの音を鳴らして探索したりする機能も用意されているが、普段使いの上では連携している意味は薄い。

 それでもEQB-510の着用が続くのは、デザインや機能の面で腕時計としての価値が高いからだろう。ソーラー充電なので電池の心配も不要だし、10気圧防水でタフという部分は、雑な筆者にとっては非常にありがたいところでもある。EQB-510に代わって長く着用できるスマートウォッチの登場に期待したいが、今のところ、強力なライバルは現れていない。