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「Speed Wi-Fi NEXT WX01」は我が家で大活躍中

 「Speed Wi-Fi NEXT WX01」を購入しておよそ1カ月、この間に無事引っ越しを済ませ、当たり前だけれど新居でも一切の回線工事をすることなく、すぐに使い始めることができた。購入後は、引っ越し作業の時以外ずっと電源入れっぱなし&給電状態を続けているが、今のところ何も問題は起きていない。速度については、最大220Mbpsがウリとはいえ、さすがに1Gbpsの光回線のような「ちょっぱや感」には及ばないものの、日常使用の範囲内ならストレスなく使える。

 ただ、本来がモバイルルーターということもあってか、電波が届く範囲はやや狭いように感じる。普段は新居の中央付近、ダイニングのあたりに置いているのだけれど、少し離れた部屋からネットにアクセスしようとすると、無線LANの電波が心許なくなる時がある。

 というわけで、WX01を据え置き風に屋内で使用するなら、より快適なネット環境になるよう、少し設定をカスタマイズした方が良さそうだ。購入直後の状態ではWX01の本体上で行える設定内容は最小限のものなので、WebブラウザーでWX01のIPアドレスにアクセスして管理画面を表示させよう。

「5GHz帯」と「11ac」の2つをオンに

 で、まず最初にやっておきたいのが、5GHz帯の使用とIEEE802.11acを有効にすること。WX01は初期状態では2.4GHz帯での使用のみに限定されている。モバイル用途なら2.4GHz帯のみでも十分かもしれないが、LANに接続した他のネットワーク機器と通信することもある自宅での使用時は、最大限の通信速度を確保できるであろう5GHz帯の使用はぜひオンにしておきたい。

 また、5GHz帯の設定については、屋外用と屋内用の2種類が設けられている。屋内で使うのであれば、より安定した5GHz帯での通信を可能にするため「5GHz(屋内)」を有効にしよう。5GHz帯の電波は壁などの障害物に遮られやすいとされているが、2.4GHz帯は電子レンジのノイズや周辺の無線LANなどの干渉の影響が意外に大きかったりする。

その後設定画面のトップページにあるボタンで切り替え。端末上での設定切り替えも可能になる
屋内向け5GHz帯の使用時は端末画面上に警告が表示される

 干渉の少ない5GHz帯を使った方が速度面では有利になる可能性が高いし、いったん管理画面で5GHz帯の使用をオンにした後は、端末上からもすぐに2.4GHz帯に切り替えられるから、自身の環境でどちらが都合が良さそうか使いながら探っていくのもアリだろう。

電波の「送信出力」の設定も見直してみよう

 そして、筆者のように電波が弱いと感じる場合は、「送信出力」の設定を変更するのが1つの方法。初期はモバイル用途における電池もちや電波干渉が考慮され、最小の12.5%に設定されている。これを100%にすれば最大の電波出力となる……はずだが、筆者が試した限りでは、送信出力を100%にしても劇的に電波の強さが変わるわけではないようだ。試しに5GHz帯(屋内)と2.4GHz帯とで、それぞれ12.5%および100%の時の電波状況を自宅内のダイニングキッチンと、壁を隔てた隣の部屋で計測してみた。なお、部屋のドアは全て閉め切った状態としている。

WX01 送信出力12.5%設定時の計測結果
WX01 送信出力100%設定時の計測結果

 100%にしても、数値上はわずかに改善しているけれども、ほぼ誤差と言えるくらいの範囲。参考までに、同じ場所に置いた無線LANルーター(AirMac Time Capsule)の電波の強さを計測した結果も用意した。やはり据え置き用として設計された無線LANルーターだと、電波の届く範囲や強さは圧倒的に違う。

据え置き型無線LANルーターでの計測結果

 今回のように2DK程度までのさほど広くない家であれば、WX01単体で運用するのもアリだが、それでも固定回線的に据え置きで使うのがメインなら、無線LANアクセスポイントや無線LANルーターと組み合わせたい。普段はそのルーターのSSIDに接続するようにして、ハブなどを通じてWX01経由でネット接続するのがベストと言えそうだ。