みんなのケータイ
画面ロック解除前でも使える!「Qリモート」でテレビをリモコン操作
【isai FL LGL24】
森田秀一
(2014/12/3 06:00)
LG製スマホには「Qメモ」「Qペア」など、「Q○○」という名称の便利機能がいろいろ搭載されています。今回紹介する「Qリモート」もその1つ。本体内蔵の赤外線送受信機能を使い、テレビやDVDレコーダーなどを操作する機能です。つまり、isai FLが赤外線リモコンの代わりになります。
Qリモートの起動と設定は、専用アプリから行います(=OSの設定画面ではないことに注意)。初期状態では「リビングルーム」「キッチン」など5つのプロファイルが用意されているので、その中からどれを使うか選びます。ただ、この名称や並び順はあくまでも便宜上のもので、後から自由に変更できます。
続いては、どんな機器を操作したいかの選択。「テレビ」「Blu-ray」「DVD」の中から選びましょう。逆に言うと、この中に登録されていないエアコン、照明などはQリモートで操作できません。
使う機器ジャンルが決まったら、今度はその機器のメーカーを登録します。「テレビ」で登録可能なメーカーはLG、ソニー、パナソニック、東芝、シャープ、日立、パイオニア、三菱、富士通、NECの10社。富士通やNECのテレビはあまり聞いたことがありませんが、もしかしたらテレビチューナー内蔵PCを操作できるのかも?
ここから先は、東芝製テレビ「37Z9000」を設定する場合の操作を見てきます。まず、画面の指示に従って、ボタンを押し、テレビの電源が実際に入るかをチェック。オンになれば「はい」、ダメなら「いいえ」をタップします。この操作で、実際のリモコン操作コードを特定させるようです。市販の汎用リモコンのように、付属の説明書を参考にしながら4桁前後の数字を入力する……といった操作は不要です。
このあと、「入力」「設定」で同様の作業を行うと、設定は完了。あとはそこそこフツーにテレビのリモコンとして機能します。ちなみにisai FLの赤外線発信部は本体背面にありますから、その面をテレビに向けないといけません。本体上面にあるのが理想でしょうが……。
「そこそこフツー」と書きましたが、やはりテレビ付属の本来のリモコンとは差があります。まず、音量調整、ミュート、チャンネルの順送り/逆送り、入力切り替えなどはまったく問題なく使えます。一方で、番組表やデータ放送の呼び出しは不可。Qリモート上で表示される「ホーム」「設定」ボタンを押すと、実際のテレビではどちらも「クイック」メニューが表示されるなど、多少の違和感もあります。ですので、せっかくカーソルキーや色(青/赤/緑/黄)ボタンがあっても、データ放送の閲覧をQリモートだけで完遂することはできません。ここはもうちょっと頑張っていただきたい部分ですね。
ただし、非常に便利な部分もあります。それが「isai FLの画面ロック解除前(PIN入力前)でもQリモートが使える」という部分。これは、リモコン設定と無線LANのSSID設定をあらかじめ結びつけておくことで機能します。このおかげで、自宅の無線LANに接続すると、isai FLのスリープ解除ボタンを押すだけで、目的のテレビのリモコン操作画面を出せます。
これには非常にビックリしました。いくらリモコンが便利でも、操作するために毎回PIN入力するのは面倒。それが緩和されるわけですからね。ちなみに、ロック解除前に使うリモコンは4台まで登録でき、さらにタブで切り替えられます。
最後に、ちょっとしたオマケ検証を。QリモートでHDDレコーダーは操作できるのでしょうか? 自宅にある東芝製HDDレコーダー(DBR-M490)を使って、Qリモート上で「Blu-ray」扱いで登録してみました。結果は、電源のオン/オフや再生/停止などの操作は受け付けたものの、番組表呼び出しや録画実行などは、画面上にそもそも該当ボタンが表示されないため、できませんでした。
Qリモートは、LG製スマホではすでにお馴染みの機能でして、取り立てて新しい機能というわけではありません。スマートフォンの性能向上が日々続く中、CPU強化や画面の高精細化に比べれば、地味な部分です。
でも、こういった細かな部分が「LGスマホの質」を決定付けるのも確かでしょう。「機種変更してスペックアップしたのに、Qリモートっぽい機能がないじゃん!」と慌てる自分の姿が、今から目に浮かびます(笑)。
そうそう、Android 5.0のNexus 5向けリリースがいよいよ本格化したようですね。isai FLも果たして4.4から5.0へアップデートするのかどうか……? OSアップデート請願は以前より減っていると想像しているのですが、見守りたいと思います。