みんなのケータイ

 auの夏モデルとして、最新のトレンドであるキャリアアグリゲーションに対応し、狭額縁のデザインをまとった「AQUOS SERIE SHL25」に機種変更しようかと、真剣に悩んでいた筆者。au回線を使うMVNOとして注目を集める「mineo」から「AQUOS SERIE SHL25」が提供されるというニュースは、筆者には渡りに船といったような感覚だった。

mineo版「AQUOS SERIE SHL25」

 実は「mineo」自体は、サービス開始当初にデータ通信専用で契約し、SIMカードも入手していたが、nanoSIMカードを選んだとあって、手元にはauの回線と契約で使っている「isai LGL22」しか対応する端末がなく、あまり活用できていなかった。そんな折に、気になっていた端末が「mineo」から提供されるというので、3150円の24回払いと、わりとヘビーな分割払いだったが、思い切って購入してみた。

 筆者のようなパターンが多いのか少ないのか想像できないが、今回は、「mineo」のデータ通信専用SIMカードのみをすでに契約している状態で、「mineo」から新たに提供される「AQUOS SERIE SHL25」のみを購入するというケースだ。

 購入は、「mineo」のマイページのサポート欄にある「端末追加購入(機種変更)お申込み」という項目からできる。筆者は「mineo」で回線交換の音声通話サービスを契約していないが、端末の購入だけでも本人確認が必要とのこと。しかし、端末追加購入の手続きに限っては、Webサイト上で本人確認のデータを送付できる仕組みが用意されておらず、本人確認書類を後日郵送するという形だった。返送のための書類が送られてくるのに少し時間がかかったが、こちらから書類を郵送した後は、最短期間で端末が届いたという印象だ。

 さて、「mineo」から提供される「AQUOS SERIE SHL25」だが、外観で異なるのはディスプレイ側にある「mineo」のロゴのみ。そのロゴも目立つものではないので、筆者としては“レア感”のほうが勝っている(笑)。「mineo」で選べるボディカラーはホワイトのみだ。

 ソフトウェア面では、「mineo」のマイページへのショートカットと、050電話サービス「LaLa Call」アプリのGoogle Play ストアへのショートカットがプリインストールされている。また、APN設定はあらかじめ「mineo」向けに設定されている。技適マークなどの認証情報は画面に表示するタイプ(ボディに印字されていない)なので、ここでも「mineo」のロゴやケイ・オプティコムの名前を確認できる。

外観の相違点は、「mineo」のロゴのみ

 逆に言うと、「mineo」による端末のカスタマイズ(?)はこれぐらいで、そのほかはau版の「AQUOS SERIE SHL25」と同じだ。「au ID 設定」など、「mineo」では利用できない設定やサービスの項目、アプリも削除されずにそのままプリインストールされている。このあたりは分かっていても少し混乱する部分だ。プリインストールのアプリや初期設定の仕様を大きく変更するのは、端末調達においては追加コストになるため、現在のような形になっているようだ。

 なお、「mineo」そのものの仕様として、対応するのはauの4G LTEネットワークだけで、データ通信でauの3Gは利用できない。「mineo」で利用する限りにおいて、対応ネットワークは、auのSIMカードで利用する「AQUOS SERIE SHL25」と同じにはならないので、注意が必要だ。端末にauのSIMカードを挿入した場合については、今後試してみる予定だ。

【お詫びと訂正】
 初出時、「mineo」がWiMAX 2+に対応しないと記載していましたが、誤りでした。「AQUOS SERIE SHL25」などの対応端末では、「mineo」での利用においても、WiMAX 2+に対応します。お詫びして訂正いたします。

 1週間程度の都内での日常生活では、まだエリアに不満を感じたことはないが、時間とともに訪れる場所が増えれば、印象が変わってくるかもしれない。

 音声通話や「au WALLET」など、auのサービスを利用している都合で、「isai LGL22」と並行して利用する予定だが、普段使っているアプリで移行可能なものはすべて「AQUOS SERIE SHL25」にインストールしたので、可能な限りメイン端末として使ってみる予定だ。