みんなのケータイ

 DIGNO DUAL 2 WX10Kの機能の中で、期待していた以上に重宝しているのが「すぐごえ」だ。声でアプリを起動・操作したり、Webや地図を検索したりできる、京セラ独自の音声エージェント機能だ。「すぐごえ」のいいところは、レスポンスが速いこと。しかも、かなり小さい声でも聞き取ってくれることだ。

起動すると、この画面が表示。起動したいアプリや、電話をかけたい相手の名前などを話すだけ

 筆者が「すぐごえ」を使うのは、電話をかけるとき、アラームを設定するとき、そしてメモを書くとき。逆に言えば、それ以外にはさほど活用していない。だが、これらに使うだけでも十分に利便性を実感できている。

 たとえば、電話をかけたい場合は、「○○さんに電話」と話すだけで、該当する電話帳リストが表示される。そこから選んでタップすると発信できる。DIGNO DUAL 2には、グループ分け編集もしやすい、なかなか使い勝手のいい「連絡先」アプリが入っている。とはいえ、それを起動して発信相手を探すには、何度かタップしたり、画面をスクロールしたりという手間が生じる。「すぐごえ」に慣れてしまった今は、連絡先を開いて電話をかけることはしなくなった。

連絡先に岡田さんが2件登録されている場合、「岡田さんに電話」と話すと、このように表示される
連絡先の呼び出し方を変えるなどのカスタマイズも可能

 アラームを設定する場合は、「6時にアラーム」などと話すだけ。話した時刻が設定されたアラーム画面が表示されるので、「OK」をタップすると設定完了。

 「すぐごえ」のさまざまな機能を試してみた中で、“これは使えるなぁ~”と感じているのが、声でメモを書ける機能。「メモ ○○○」と話すだけで、「メモ」アプリが起動して、話した言葉が入力された画面が開く。入力が間違っていた場合は、すぐに直せるし、追記もできる。キーボードのマイクボタン(Googleの音声入力)をタップして、引き続き、声で入力することも可能。片手しか使えない状況で、電話番号や何かの費用などをメモしたいときに役立っている。

「6時にアラーム」と話すと、6時が設定されたアラーム画面が開く
「メモ 2万5000円」と話すと、メモ画面に

 「すぐごえ」はロック画面から素早く起動することができる。また、どのように話せばいいかをわかりやすく説明したヘルプ画面も用意されている。数あるスマートフォン向けの音声エージェント機能の中でも、使いやすさは頭ひとつ抜きん出ているように思う。

「すぐごえ」は、ロック画面からワンタッチ起動するアプリに設定しておくと便利
音声コマンドが調べられるヘルプ画面が用意されている

 11月下旬発売予定のau向け最新モデル「DIGNO M KYL22」では、この「すぐごえ」が、文字を素早く入力して、入力後にアプリを選択できる「すぐ文字」に統合されて、「すぐ文字プラス」に変更されていた。発表会で少し試してみただけだが、より便利に利用できるようになったと感じられた。アップデートなどで、DIGNO DUAL 2にも対応するとうれしいのだが……。