いろいろつながるメディアスリンク
フィーチャーフォンとスマートフォンの違いはいろいろあるけど、実際に使っていく上で、意外に便利なのが他の機器との連携。ケータイでもいろんなツールが販売されていて、電話帳データを編集したり、カメラで撮影した写真を読み出せたりしたけど、専用のツールやアプリケーションソフトが別に必要な上、市販のアプリケーションソフトを有償で購入しなければならないことも多かった。
これに対し、スマートフォン、中でもAndroidスマートフォンは、ベースがLinuxなので、パソコンとも接続しやすく、端末上で動作するアプリを使えば、パソコン以外の機器とも接続しやすい。たとえば、MEDIAS X N-07Dの場合、DLNA対応クライアントアプリやMEDIAS独自の「PC Link」を使うことにより、パソコンや家庭用テレビ、レコーダーなどと簡単に接続することができる。
DiXiM Player |
まず、DLNAについては、MEDIAS X N-07Dを家庭の無線ネットワーク(無線LANアクセスポイント)に接続し、アプリ一覧から「DiXiM Player」を起動すれば、ネットワーク上にあるDLNA対応機器が参照され、写真や音楽、ビデオなどのコンテンツをMEDIAS X N-07Dで楽しむことができる。DTCP-IPにも対応しているため、レコーダーなどに保存されている著作権保護技術で保護されたコンテンツについても再生することができる。つまり、レコーダーに録りためた番組を離れた寝室などでも楽しめるわけだ。MEDIAS X N-07Dが防水防じん対応であることを考えれば、お風呂で録画した番組を見ることも可能になる。女性ユーザーなら、湯船に半身浴でつかりながら、ドラマの続きを楽しんだり、音楽を再生したりできるわけだ。
PC Linkの設定 |
もう1つの「つながる」は、従来モデルから好評を得ている「PC Link」だ。DLNAのときと同じように、MEDIAS X N-07Dを家庭内の無線ネットワークに接続すれば、パソコン側からブラウザを使うことで、MEDIAS X N-07Dに保存されているデータを参照できる。設定も非常に簡単で、NECカシオのWebページから「N-07D PC Link Tool」をインストールし、MEDIAS X N-07D側でPC Linkを起動しておけば、N-07D PC Link Toolでユーザー名とパスワードを入力するだけで、簡単に接続できる。
N-07D PC Link Tool側の画面 |
連絡先の編集が意外に便利 |
参照できるデータとしては、写真やビデオなどがあるが、意外に便利なのが連絡先の編集。MEDIAS X N-07Dに保存されている連絡先のデータをブラウザ上で自由に編集したり、追加したり、削除できる。スマートフォンの連絡先って、タッチパネルで操作するから、なかなか慣れなくて、修正していないという人もN-07D PC Link Toolを使えば、パソコンのキーボード入力で操作することが可能だ。
この他にも「つながる」機能としては、Xiの超高速通信を活かしたテザリングなどが挙げられる。最大10台までのクライアントをWi-Fi経由で接続することができる。ただ、テザリングはバッテリーの消耗も激しいので、どちらかと言えば、常用というより、緊急用として活用した方が良さそうだ。
さて、全6回に渡って、MEDIAS X N-07Dを扱ってきたが、率直な感想としては、第1回のエントリーでも指摘したように、『Nのケータイ』を使ってきた女性ユーザーを中心とした人たちにとって、とても手にしやすいモデルと言えそうだ。三種の神器と防水防じんなどはもちろんだが、操作面ではハプティクス技術を活かしたタッチパネルの操作感は非常に快適で、タッチパネルになれないユーザーや苦手と考えるユーザーには、非常に有効な手段と言えるだろう。ぜひ一度、店頭でデモ機を試してみて欲しい。