【Nokia 808 PureView】

4100万画素カメラ搭載のNokia 808 PureView

2012年7月18日 06:00
(山根康宏)
マニラで購入したNokia 808 PureView

 スマートフォンOSをWindows Phoneに完全に切り替えたNokia。だが、この夏に発売となったNokia 808 PureViewは従来から採用していたSymbian OS “Belle”を搭載している。この808 PureViewはもちろんスマートフォンではあるが、Nokiaはハイスペックなカメラフォンとして大きなアピールをしている。

 今年2月のバルセロナで開催されたMobile World Congressで発表された本製品は、なんと4100万画素の超高解像度なカメラを搭載している。他のどの端末も寄せ付けないほどの本格的なカメラを搭載しており、Symbian OSの若干非力な部分も十分カバーされるほどの魅力的な製品に仕上がっている。筆者も首を長くして販売開始のアナウンスを待っていたが、旅先のフィリピン・マニラでちょうど発売が始まったので思わず購入してしまった。

 808 PureViewの4100万画素の解像度は、1ピクセルに7ピクセルのデータをオーバーサンプリングすることで実現されている。実際にカメラを起動してフルレゾリューション(画像のピクセル比の関係で3800万画素または3100万画素となる)で写真を撮影してみると、壁のポスターは紙の表面が写り、夜景を撮影しても建物の窓枠など細かい部分もつぶれない。作例は上海で夜景を撮影したもの。左側が縮小表示だが、奥に見える赤信号のあたり、それを原寸表示したのが右側の写真である。夜間の暗い中、手持ちでこれだけの描写が得られるとなると、仕事でもメインカメラとして使う機会が増えそうだ。

上海の夜景を撮影。道路看板の大きい文字がしっかり見える

 長年Nokia端末を使い続けてきた筆者だが、ここ1~2年はAndroidの使用頻度が高まり、昨年後半からはNokiaのWindows Phoneを使い始めている。そのためSymbian端末をじっくり使うのは久しぶりといことになるが、この808 PureViewはスマートフォンとしてあれこれいじっていくよりも、カメラを中心とした活用方法を探ったほうが面白そうである。4100万画素カメラ内蔵のスマートフォン、どのように活用できるかこれからしばらく楽しみながら使っていこうと思う。