チラシアプリで市場動向を探る

2011年12月2日 06:00
(湯野康隆)

 筆者は、新聞記事よりも折り込みチラシが気になる。というのも、折り込みチラシからは、さまざまな市場の動向を読み取ることができるからだ。今、何が流行っているのか、それが相場としていくらぐらいで販売されているのかが手に取るようにわかる。

 今やニュース自体はネット経由で収集できるが、チラシにこそ価値がある、と感じている筆者のような人間にとっては、デジタル化されて折り込みチラシの存在が否定されてしまうと、非常につらいものがあるのだ。

シュフーチラシアプリ

 そこで活用しているのが、スマートフォン上で動作するチラシアプリだ。有名なところでは、「シュフーチラシアプリ」、「チラシ部!」、「オリコミーオ!ストア・チラシ検索アプリ」といったものがあるが、筆者が愛用しているのは「シュフーチラシアプリ」である。

 このアプリでは、自宅の住所をMyエリアとして登録しておくと、毎朝、事前に指定しておいた時間に周辺のお店の折り込みチラシが端末に届く。読みたいチラシとそれ以外をざっと選別し、あとは電子書籍を読む要領でチラシを眺められる。

 ただ、折り込みチラシがデジタル化されたと言っても、チラシがそのまま画像化されただけなので、テキスト検索などが行えないのが少々残念。また、配信されるチラシはチェーン展開しているような比較的大手のものに限定されるので、近所の商店街の小さなお店まではフォローできない。

 とはいえ、筆者が求めているような、市場の動向を探るという目的においては、結構満足できている。当然、こうしたアプリは電子書籍同様にタブレット端末で利用すれば一覧性も高まる。電子書籍としては無視されがちなチラシだが、このジャンルの進化と普及って、なにげに重要だよな、と思うのだ。

まずは読みたいチラシと不要なチラシの選別個々のチラシは必要に応じて拡大・縮小表示できる