KCP+端末におけるBluetoothの謎

2008年10月15日 11:00
(湯野康隆)

 先週、auからこんな案内があったので、W62CAをお使いの方はすぐにケータイアップデートをやっておこう。しかし、落下衝撃に弱いG'zOneって......。

 話を本題に戻すが、Bluetoothである。「本日の一品」でソニーのBluetoothレシーバー「DRC-BT15P」をご紹介したことがあるが、実はそれには続編がある。いや、DRC-BT15P自体は非常に快適に利用できているのだが、問題はW62CA側、というかKCP+端末全般のBluetoothの仕様である。

 というのも、この手のBluetoothレシーバーを使っていてよくあるのは、音楽を聴いているところに電話がかかってくるケースだ。実は、現状のKCP+端末では、この場合、Bluetooth経由での通話が行えない。着信音は鳴るのだが、通話は携帯電話本体で行うことになる(取扱説明書の340ページを参照)。他キャリアのBluetooth対応端末では、そのまま通話できるのが一般的なだけに、なぜこんな仕様になっているのか不思議でならない。

【お詫びと訂正】
 ↑と書いていたが、読者の方からご指摘いただき、音楽再生中にそのまま通話に移行できることがわかった。あらかじめBluetoothの設定メニューの「ワイヤレス機器選択」で音出力先を該当機器に設定しておけば、大丈夫なようだ。ちなみに、下記の3g2形式の音声の問題は依然として解決していないので、情報をお持ちの方はぜひ教えてほしい。

 また、端末のカメラで動画を撮影すると3g2(3GPP2)形式で保存されるが、この音声をBluetooth経由で聞くこともできない。ヘッドホンをして、「あれ? なんか音が小さいな」と思ってボリュームを上げていくと、実は端末のスピーカーから大音量がしていて恥ずかしい思いをする、なんてことになる。

 そんな謎な仕様があるものの、Bluetoothは活用の仕方さえ心得ていれば非常に便利。たとえば、W62CAのようにmicroSDカードを取り出すために電池を外さないといけない端末の場合、PCと写真データをやりとりするのが面倒くさい。もちろん、USBクレードルに乗せるという方法もあるが、写真1枚とか、ちょっとしたデータのやりとりならBluetoothの方が簡単。

 海外メーカーの端末では、アドレス帳の管理をBluetooth経由で行えたりもする。日本のBluetooth対応端末も、そこまでサポートしてくれるといいのになぁ。