みんなのケータイ

 毎年、仕事始めはアメリカ・ラスベガスで開催の「International CES」取材となっている。アメリカへは去年の10月以来となるため、到着するや否や、まずはこの3カ月間にアメリカでできなかったことを片付けることからスタートした。

 最初に向かったのがVerizonショップ。実はVerizonのポストペイド契約でiPhone 5を持っているのだが、昨年11月にようやく2年縛りが外れたのだった。やっと、安価で機種変更ができるということで、早速、Verizonショップに行ったのだった。

Verizonショップ

 久しぶりに訪れたVerizonショップは改装されていて、IoT機器や周辺機器などが充実した品揃えとなっていた。接客カウンターの数が大幅に減り、店員さんはタブレット端末を持ち、立ちながら機種変更や新規契約の手続きをしていた。

 自分も最寄りの店員さんに「機種変更したいんだけど」と伝えると、「どのモデルが欲しいの?」と聞かれ「iPhone 6、グレー、16GB」というと、「在庫を確認するわね」と言われて奥に引っ込んでいった。

 数分後、iPhone 6を持ってきて、すぐに契約作業が始まった。驚いたのはこの後。手続き自体は、タブレット端末に2度、手書きでサインを求められ、クレジットカードを出しただけで完了してしまったのだ。今使っているiPhone 5も不要。オンライン上で完結したらしく、すぐに購入したiPhone 6を手渡してくれた。

 日本でもこれくらいスピーディに対応してくれたらいいのだけど。ちなみに、今度も2年縛りのプランで購入したので、支払ったのは250ドル程度だった。Verizon版iPhone 6を手に入れたことで、VoLTEも利用できるようになった。

 次に向かったのがアップルストア。ちょっと前までは、日本で買えなかった「SIMフリーiPad」を購入していたのだが、もはやSIMフリーiPadは日本でも珍しくない存在になったので、ここではスルー。もちろん、iPad mini 3も同様だ。

 今年、どうしても買ってみたかったのが「Apple SIMカード」。Apple SIMカードはアメリカでiPad Air 2を購入した際に、中に入っているという話であったが、iPad Air 2発売時の取材で「アップルストアで買えるようになるよ」と聞かされていたので、早速購入してみたのだった。

 店員さんに「iPad Air 2で使いたいから、Apple SIMカード欲しいんだけど」と伝えると、最初は怪訝そうな顔をしていたが、手元の端末に入力してみると在庫があるようなので「OK」という返事。しばらくすると、別の店員さんが奥からやってきて、Apple SIMカードを手渡してくれた。SIMカード自体は4.99ドルであったが、税金がかかって、最終的には5.23ドルになっていた。

 早速、Apple SIMカードをiPad Air 2に挿入して、メニュー画面を開くと、AT&T、Sprint、T-Mobile USを選べるようになっていた。AT&Tを選ぶと、そのままAT&Tに固定されてしまうようなので、SprintとT-Mobile USで迷う。

Apple SIMカード

 メニューを見てみると、T-Mobile USが10ドルで5GB、5カ月有効という破格のプランを提示していたので、早速申し込み。クレジットカード番号だけでなく、住所の入力も必要であったが、ホテルの住所を入力してしまえばあっさりと開通した。

 今回はSIMフリーのiPad Air 2であったが、キャリアで購入したiPad Air 2でも使えるかは確認できていない。とはいえ、海外旅行にいって、サクッとSIMカードを購入し、5GBが10ドルで使えるというのはとても重宝だ。テザリングも問題なく使えるのもうれしいところだ。

真っ赤なVerizon SIMカード

 ちなみに、別の日には、再度アップルストアに行って「VerizonのSIMカードが欲しいんだけど」と聞いてみた。Apple SIMカードはVerizonには非対応であり、「Verizonを使うには別にSIMカードを調達する必要がある」とアメリカのメディアが書いている記事を読んだことがあったのだった。このときも店員さんは怪訝な表情をして「Apple SIMカードじゃダメなの?」とも聞かれたが、何とかごり押ししたら、真っ赤なVerizon SIMカードが出てきた。しかし、iPad Air 2に挿入したところ、「Verizonショップに行ってください」というつれないメッセージ。どうやら、プリペイドで使うわけにはいかないようだった。

 海外出張に行く機会が多い人は、Apple SIMカードを手に入れておけば、イギリスでも契約できるだけに、いろいろと重宝しそうだ。