みんなのケータイ

 なんとなく怪しいなとは思っていましたが、4月の上旬、自宅の端末という端末がインターネットに接続できなくなりました。あれこれ試した結果、どうもルーターが原因ではないかということになりました。導入してからだいぶ経ってましたし、それまでも、お風呂場にまったく電波が届かなくなることもありました。デバイス側が新しい規格に対応しているこの頃ですから、買い換えを決意。

 いつもならあれこれ比較してかなり悩むところですが、うちではパソコン、スマートフォン、タブレット、プリンター、ドキュメントスキャナーといろんなものがルーターを介してつながっていたこともあり、今回はルーター選びにあまり時間をかけているわけにもいかない。ざっと見て「じゃあそれで!」という感じでさくっと用意してしまいました。実際に設定もさくっとできました。

 導入したのはプラネックスの「MZK-1200DHP」です。

箱もコンパクトな「MZK-1200DHP」
箱の中身
各種ポートやスイッチ類。WPS接続に対応
スタンドに立てるだけ

なぜ「MZK-1200DHP」したのか。ポイントは以下の5つです。

1. お手頃価格
2. コンパクト
3. 11ac、5G対応で速いらしい
4. Wi-Fi見える化アプリ「見えルンです!」がある
5. 管理画面がとてもシンプルでわかりやすそうだった

 1から4までは条件としては当たり前だ~という感じなんですが、やはりサイズ感と性能のバランスは重視しました。ゴテゴテしてなくてコンパクトだっていうのは、結構魅力です。

 さらに興味をもったのが分かりやすそうな管理画面の存在です。実は密に悩みの種だったのがルーターの管理画面。最初に設定したら、次は問題が起きたときくらいしかアクセスしないのですが、これまでは複雑すぎたという印象があります。

 だいたい、設定するのはプロバイダーのアカウント情報に、SSIDとパスワードくらいですよね(自分で決めたい場合)。なのに、まず触らないネットワークに関する高度で技術的な設定もバーンとすべて広げられてしまうと、ちょっと気持ちが萎えてしまいます。特にトラブルで焦っているときは、そのUIがストレスになってやり場のない怒りが爆発。火に油を注ぐような役割を果たすのです。その点、「MZK-1200DHP」はとてもシンプルでカラフル。これなら問題があった時でも怒りが沸点に達することはなさそう(笑)。

 もう1つ。おまけ的ではありますが、魅力的に見えたのが「見えルンです!」の存在でした。接続されている端末を確認したいと思いつつ、手段を用意していなかったのですが、「MZK-1200DHP」ならついてくる。これはラッキーというわけです。

 ルーターを交換し、インターネットへの接続設定を行い、独自のSSIDとパスワードを設定したところ、それまでつながらなかったデバイスが一斉に接続できるようになりました。やはり犯人はルーターだったか!

 期待していた管理画面はやはりシンプルで、「え。本当にこれだけでよかったんだっけ?」と逆に不安になるほどでした(笑)。ちゃんとエキスパートモードも用意されているのですが、表は必要最低限の設定しか見せていない。かなり好感が持てました。

これは楽かも! と思えた画面
実際の画面。ルーターの設定画面にしてはおしゃれ
クリックすると、必要最低限の設定項目のみがつるんと現れる
「詳細設定モード」も用意されている。こちらは懐かしい感じ!?
iPhone 5sのアプリで測定した結果。ちゃんとスピードも出ている(と思う)

 帯域は5GHzと2.4GHzの2種類が使えます。せっかくなので、iPhone 5sをはじめとして、使える端末では5GHzを選んで接続しています。我が家は戸建てにフレッツの光ネクストを引き込んでおりますが、iPhone 5sでの速度は下りが100Mbps超えでした。結構カッ飛んでるんじゃないかと思います(交換前のルーターがどの程度だったのか、測定していなかったのが悔やまれます)。

「見えルンです!」で見た我が家の接続状況。SHARP CorporationはSH-08E、Murata ManufacturingはGalaxy Note II、Silex Technology IncはScan Snap Evernote Editonのことらしい

 わくわくおまけの「見えルンです!」も便利です。周辺機器がちゃんと接続されていることや、知らない端末がぶら下がっていないことが確認できるので、接続設定で不安があったときに活躍しています。また、このアプリから、端末ごとに接続時間を設定できるんですね。お子さんがいるお宅なら、ゲーム機をインターネットに接続していい時間を、スマートフォンで簡単に設定できるので便利そう。

接続禁止、または時間指定したい端末を選べる
接続可能時間を設定する画面

 ちょ~っとどうなんだろう?と思う点がないわけではありません。たとえばデザイン。突起がないので扱いやすくて気に入っていますが、色は好みが分かれそうです。また、ルーター本体に書かれた文字がかなり見えにくいのも気になります。

 「見えルンです!」の操作性も、もう少し改良していただきたいかな。端末を1つ選択すると、戻るたびに画面のリフレッシュに入るので複数の設定がしにくい。また、1台アクセス制御すると、そのたびにアプリを終了しなくてはならないので、何人も子供がいた場合は手間がかかりそう。時間設定したい端末も、禁止扱いからの設定になる点も気になりました。でもアプリはアップデートできるので、これからに期待したいです。

 なにはともあれ、我が家のネットワークの要であるのルーターが復活してよかった! しかも快適! 仕事のスピードもカッ飛べたらいいのに……。