みんなのケータイ

 LTE時代になって各社、データ通信量の上限値を設定するようになった。この上限を超えると通信速度に制限がかけられ、速度制限を解除するには○GBごとに○○円、みたいな仕組みになっている。

アプリごとにどのくらいデータ通信してるかの統計を確認するのも有効だ。筆者の場合はFacebook、Twitter、Reeder(RSSアプリ)の利用も多い

 最近ではデータ通信量は少なめで月額1000円以下の料金設定のMVNOも登場している。メイン回線をMVNOに移行するのは簡単ではないが、しかしデータ通信量を少なくできれば、コストも大幅に節約が可能になる。

 また、余計なデータ通信を減らすことは、バッテリー消費を減らすというメリットもある。あまり不便になってしまってはスマホの意味がなくなってしまうが、しかしデータ通信量に気をつけることは悪いことじゃない。

 スマホでデータ通信量を増やす要素はさまざまなものがあるが、容量が大きくなりがちな「アプリダウンロード」と「動画視聴」を気をつけるだけで、データ通信量はかなり抑えることが可能だ。

iTunes & App Storeの「モバイルデータ通信」はオフで運用

 まずアプリについては、そもそもiOSでは一定以上のサイズのアプリはLTE/3G網ではダウンロードできないが、その制限サイズ以下でも、なるべくWi-Fiでダウンロードするように心がけるべきだろう。

 iOSにはアプリの自動アップデート機能もあるが、これについては設定画面の「モバイルデータ通信」という項目をオフにしておくと、Wi-Fiでしか自動ダウンロードしなくなり、意図しないデータ通信を防ぐことができるので、オフがオススメだ。

 ちなみにAndroidについても、「Playストア」アプリの設定で「アプリの自動更新」をWi-Fi接続時のみに設定しておくと、同様に意図しないデータ通信を防げる。

 動画についても、なるべくWi-Fiで使うことを心がけたい。とくに移動中にLTE/3G網を使って動画をストリーミングするのは、大量のデータ通信をしてしまうし、バッテリーもそれなりに消費してしまうので、なるべく避けるべきだ。

dアニメのアプリ。月額400円(税抜き)で見放題

 どうしても移動中に動画を楽しみたい、というのならば、ストリーミングではなく、ダウンロード一時保存が可能な配信サービスを活用しよう。iOSであればiTunes Store、AndroidであればGoogle Playがダウンロード可能な形式で動画を配信しているほか、たとえばキャリアフリー化したドコモの「dビデオ」や「dアニメ」も先ごろiOS版で動画のダウンロードが可能になった(Android版は以前から対応)。

 これらのサービスを使い、自宅などのWi-Fi経由であらかじめ動画をダウンロードしておけば、移動中でもLTE/3G網でデータ通信せずに動画を楽しめるというわけだ。駅前などLTE/3G網での通信がいまいち安定しない場所でも視聴できるというのもメリットとなる。

 YouTubeやUstream、ニコニコ動画のようなストリーミング専用のサービスについては、移動中になるべく使わないようにするしかない。無料のストリーミングサービスを好む人もいるかも知れないが、無料サービスでデータ通信量の制限に引っかかり、速度制限の解除に1000円以上支払うくらいなら、dビデオなりdアニメなりを契約した方が安上がりだ。

 月間7GBなどの通信量制限を超えたことがある人は、こうしたことを心がけ、データ通信量を節約すると良いだろう。また、さらなるコスト削減をしたいという人は、ちょっと難易度は高いが、MVNOが提供する安価なプランを選択するという手もある。スマホの快適さ・便利さを損なうようでは意味がないものの、そこは維持したまま、節約できるところは節約しておこう。