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Alexaの「退室したら照明オフ」、少しの工夫で便利に

 Amazonのアシスタント「Alexa」を搭載する「Echo(第4世代)」などが対応する在室検知機能が、ちょっとした工夫でようやく"良い感じ"に使えるようになりました。

在室検知機能を備えるEcho Dot with Clock(第4世代)

 Alexaの在室検知機能はその名の通り、「人が部屋に入ってきたら」または「人が部屋がいなくなったら(より正確には、人がいない状態が30分継続したら)」という条件をトリガーに、各種操作を実行するものです。スマートリモコンと連携して部屋の照明のオン/オフをコントロールしたり、再生中の音楽やラジオの再生/停止を設定できます。

在室(部屋に入ってきた)または不在(部屋にいない)を検知してアクション実行

 この機能が国内向けに提供されたのは2022年1月頃で、筆者は国内向けにリリースされた頃から使っています。「人が在室していない」と判断されて照明が消えた状態の部屋に入ると、まるで執事が照明を点けて迎え入れてくれるようで気に入っています(実際にはそういう生活を送った経験は無いのですが…)。

 在室検知に使っているデバイスはEcho(第4世代)で、床から約100cmの高さに設置していますが、未就学の子ども(身長約110cm)が部屋に入ってきたことは問題なく検知されます。一度導入して設定を済ませれば、子どもが使う部屋の電気を消し忘れてイライラする…という心配も無いでしょう。

 さて、今回紹介する在室検知に関わらず、スマートリモコンを使った家電のコントロールで少々厄介なのが、リモコンで「オフ」に相当する機能が無い家電をスマートリモコンを使って「オフ」にする操作です。

 「人が居なくなったら電源を切る」という操作は、リモコンで「オフ」に相当するボタンがある場合は簡単ですが、リモコンに「オフ」に相当する機能が無い場合には、電源がオフになる操作を生み出す必要があります。

 例えば、筆者がデスクに置いている扇風機には、「オン/オフの切り替え」ボタンはありますが、「電源をオフにする」ボタンはありません。デバイスの状態によって動作が変わります。

筆者のデスク用扇風機のリモコン ボタンは
タイマー、風量アップ、首振り、電源のオン/オフの4種類
エアコンのリモコンは「停止」がある

 このため、扇風機がオンになっているのかオフになっているのかわからない状態でスマートリモコンから「扇風機の電源をオフにする」という操作をするために、いちど風量をアップした後に電源のオン/オフを切り替えという手順を設定し、これをAlexaの在室検知機能と組み合わせて「人が居なくなったら扇風機をオフ」を実現しています。これが、冒頭で紹介した"ちょっとした工夫"です。

スマートリモコンの「Nature Remo」アプリを使って
「電源を切る」ための動作として、風量アップ→電源オン/オフを設定した
人を検出しなくなった時の設定(定型アクション)

 これまでも、在室検知機能を使って照明のオン/オフは設定していましたが、デスクに設置している扇風機にはリモコン上に「オフにする」ボタンが無かったため、「風量アップの後に電源オン/オフ」で電源をオフにできることを思いつくまで、照明は自動で消えるけど手動でオフにする扇風機は消し忘れが多々ありました。この工夫を入れることで、扇風機の消し忘れという小さなストレスから解放されました。

 筆者が使っているEcho(第4世代)では、スピーカーから発する超音波で人の動きを検知しているようですが、在室検知機能を使い始めてからこれまで、一度も誤判定されたことがありません。

 例えば、室内でイヤホンを装着した状態でタブレットやスマートフォンで動画などを見ている時は、体を動かさなくても「在室している」と判断されるため、意図せず扇風機やエアコンが消えてしまうことはこれまでにありません。

 理想を言えば、リビングのテーブルやソファなど特定の"エリア"単位で指定ができると、同じ室内でも"リビングのテーブルに人がいるときに実行するアクション"や、"ソファに人がいるときに実行するアクション"を指定できて便利そうなのですが、今のところは人を検知する範囲を指定することはできず、部屋単位の検知となっています。

 また、「人が居なくなったらすぐにアクションを実行する」というようなオプションは無く、室内を30分ほど不在にしていると「不在となった」と判断してアクションを実行するようです。これも、不在と判定する時間を短く設定できれば、人が居ない部屋の照明を短時間で消灯できるので便利そうです。