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ちょっとした悩み相談に役立つLINEのオープンチャット

 知りたいことがあるときに役立つのがインターネット。ですが、調べれば調べるほど、どの情報を信用すればいいのかがわからなくなる場合もあります。最近感じているのが、知りたい情報によって検索すべきメディアが異なること。「これって法律的にはどうなの?」「昨年度のスマホの出荷総数は?」といったことを調べるには、ググって信頼できる情報源を探しますよね。

 ですが、「この人、ちょっと前に面白いことを言っていたよね」といったことを調べるには、Twitterが好都合なこともあります。それから、旅行先で行く店を調べるには、ググるよりもInstagramを使うことが多くなったように思います。

 そして、筆者がちょっとした悩みごとを調べるときに重宝しているのがLINEのオープンチャット。LINEの友だちではない人とグループトークができる機能です。オープンチャットは2019年8月から提供されていますが、筆者が使い始めたのは2年前。犬を飼い始めて、しつけに悩んでいた頃。ググっても情報が多すぎて、どれを信用していいかがわからず、オープンチャットに辿りつきました。

オープンチャットには「トーク」の右上のアイコンをタップするとアクセスできる
オープンチャットを検索できる画面が表示。キーワードを入力して検索したり、右下のアイコンをタップして、自分でオープンチャットを作成したりすることも可能
例えば「スマホ」と入力して検索すると、こんなに多くのオープンチャットが表示される

 筆者は、ビーグルを飼っている人が集まるオープンチャットに参加しています。実際に飼っている人だからこそわかる悩みや解決策を共有でき、非常に役に立っています。しつけの時期を過ぎて、最近は自分から悩みを相談することはなくなりましたが、新たに参加した人が、同じような悩みを抱えていた場合に、自分の経験を伝えています。

 犬は犬種によって気質が異なり、好むオモチャも違ったりします。Amazonのレビューで高評価の商品より、このオープンチャットで1人の飼い主さんが勧めてくれたオモチャのほうが愛犬に喜ばれることもあります。

 昨年の秋頃から参加しているのは、五十肩の悩みを共有するオープンチャット。こういう身体の悩みって、「私は不摂生です」と言っているような感じがして、知り合いには話しにくいんですよ。Facebookにも、情報を共有できるグループがありますが、本名で参加するのは気恥ずかしい。LINEのオープンチャットは、そのトークルームだけで使うニックネームを設定できるので、安心して悩みを打ち明けられます。

オープンチャットには自分が決めたニックネームで参加できる。なお、管理人が承認しないと参加できない場合もある
参加する際には、このような禁止事項が表示される。筆者が利用している範囲では、参加者のマナーは良く、トラブルが発生したことはない

 五十肩は、そもそも病名ではなく、発症する原因や経過もさまざま。整形外科医に診てもらって、リハビリも受けていますが、「これを続けていて、本当に効果が出るのかなぁ?」と思うこともあるわけです。医師に新しい治療法を勧められて、「それって安全なの?」と思うことも……。オープンチャットで正確な情報が得られるとは限りませんが、同じような悩みを抱えている人と情報を共有できることで、安心感は得られます。

 我が家では今、家づくりを進めていますが、ハウスメーカーを選ぶ際にも、オープンチャットからの情報を参考にしました。注文住宅に関する情報はネットにあふれていて、YouTubeにもたくさんのコンテンツが上がっています。

 初めての経験で、わからないことだらけなので、あらゆるものを検索しましたが、広く公開されている情報は、なんとなく大手寄りというか、広告の匂いがする情報が多いんですよ。オープンチャットでは、今まさに家を建てている人やすでに建てた人たちの、かなりぶっちゃけた話を聞けるのが利点。例えば「このメーカーの営業さんの対応が良かった」とか、「地盤改良が必要になっていくらかかった」とか、「ZEH住宅ってどうなの?」とか、「工務店っていろいろあるから、これだけは確認しておいたほうがいいよ」とかね。

 そうそう、LINEのオープンチャットは、かつて流行ったmixiのコミュニティに似ているように思います。mixiでは固定のユーザー名を使いますが、LINEのオープンチャットでは、チャットごとにニックネームを設定できるので、なおさら“ここだけの話”がしやすいように思います。人に聞きにくい、ちょっとした悩みがある人は、検索してみてくださいね。

参加者が多く、活発なオープンチャットは、通知をオフにしておくのもオススメ