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「au PAYマーケット」ポイント還元率の大幅減がなぜかあんまり話題にならない件
2022年7月1日 00:01
コロナ禍の影響もあって利用が増えたという人も多いであろうEコマース。知名度の高い「Amazon.co.jp」や「楽天市場」などを利用している人が多いかと思いますが、筆者がここ数年来積極的に利用していたのがKDDI系の「au PAYマーケット」です。
その理由はau PAYマーケットで展開されていた「お買い物特典プログラム」にありました。これはau関連のサービスの利用度合いに応じて決まる「auポイントプログラム」の「ステージ」などに応じてポイント還元率が高まる仕組みで、au関連のサービスを利用しau PAYマーケットでそこそこの額の買い物を定期的にしていれば、比較的容易に最上位の「プラチナ」ステージを獲得でき、ポイント還元率を5%アップさせることができました。
それに加えて「au PAYカード」で決済をすると6%(カード利用による還元も含む)の還元が得られましたし、店舗からのポイント還元1%、そして「三太郎の日」に購入すればさらに3%が付与されることから、タイミングを合わせれば還元率15%にまでアップすることも可能でした。それに加えて加えて店舗からのポイント還元率が高い「超還元セレクト」の商品を選んで購入すれば5%、10%という高いポイント還元が得られるので、うまく商品を選べば買い回りなどの手間をかける必要なく20、30%という高い還元率を実現できたのです。
KDDI系のサービスなので還元されるのは共通ポイントの「Ponta」であることから柔軟性のある利活用が可能ですし、一部のポイントはau PAYマーケットでしか使えない限定ポイントでの還元となるものの、こちらもauやUQ mobileの5G対応料金プラン契約者であれば「Apple Gift Card」や「Google Playギフトカード」などの購入に活用できるので、アプリの課金やサブスクリプション系サービスの支払いなどに充てることも可能です。
さらに「auスマートパスプレミアム」を契約していれば、通常のPontaポイントからau PAYマーケット限定ポイントにすることで1.5倍にポイントを増やすことが可能(時期によって交換できるポイント上限などに変化あり)。これもうまく活用すればよりお得に買い物ができます。
無論au PAYマーケットは他のEコマースサービスと比べると規模が小さく、特に筆者が購入するデジタルガジェット系の店舗や品揃えの充実度があまり高くないなど弱点は少なくないのですが、他のサービスと比べあまり手間をかけなくても比較的高いポイント還元率を実現でき、しかも筆者にとってポイントを余すことなく使える環境が整っていたことから、できる限りau PAYマーケットで買い物をしていたのです。
ですがそこに衝撃的なニュースが。KDDIが2022年7月に「auポイントプログラム」から「au Pontaプログラム」へ移行するのに伴い、ステージ制が廃止されることからお買い物特典プログラムが終了。2022年7月1日から新たに「買い得メンバーズ」というプログラムが始まるのですが、その内容を見るとポイント還元率が激減しているのです。
具体的にはステージ制の廃位によって最大5%の還元がなくなったのに加え、au PAYカードで決済した時のポイント還元率が、カードのポイント還元も合わせて1.5%に減少。トータルで還元率が9.5%も減少するのですから、かなりの痛手です。
もちろん前月の購入金額に応じたクーポンがもらえるなど、新たに追加された特典もあるのですが、大幅に減少したポイント還元を補うには至らないというのが正直な所。メリットが失われたことで、品数の少なさなどマーケットとしての弱点が目立つようになってしまっただけに、今後のネットでの買い物先をどうしようか……と悩んでいる今日この頃なのですが、もう1つ気になることが。
というのも、新たなプログラムでこれだけポイント還元率が下がるにもかかわらず、筆者が確認した限りSNSなどでこのことを話題にしている人はあまり多くないので逆に驚いてしまいました。他のサービスですとこれだけ還元率が下がれば炎上騒ぎが起きかねないように思ってしまうのですが、それだけ市場におけるau PAYマーケットの存在感が小さいともいえ、サービスの今後が少々心配になってしまうというのも正直な所です。