みんなのケータイ

休眠回線を整頓し、通信契約の維持費をグッと下げてみた

 この年末年始、自宅の大掃除だけでなく、“契約の大掃除”も行いました。

 対象は動画配信サービスなどのサブスクと携帯電話回線です。

 動画配信サービスは、コロナ禍で自宅にいる時間が増え、この機会にといつか見るつもりで積んできた気になる映画やドラマを一気見するために契約し、そのままずるずると続けてきたものを一気に解約しました。

 配信限定のおもしろい作品も多いものの、1シーズンに1作くらいしか新たに見るものが出てこないので継続して契約しておく必要はないと判断し、かなりの数を解約しました。

 そして携帯電話回線の契約の見直し。

 こちらは普段使っていない休眠回線、いわば「寝かせ」になっている回線を中心に解約やプランの変更をすることに。

 コロナ禍以前は外出の機会も多く、持ち歩くスマートフォンなどデバイスの数も多かったのでどうしても多数の回線が必要でした。

 そのためNTTドコモの「シェアパック」(新規受付は終了)を活用し、メインの回線に加え、ノートパソコンやタブレットなどの2台目で、毎月使うデータ量から少し多めのプランを契約し、その余剰分をたまに使うスマートフォンやレビュー用に借りた端末で利用していました。

 3台目以降の維持費がとにかく安く済むので非常にシェアパックは気に入っていたのですが、残念ながら5G契約では利用できないという弱点があります。

 シェアパック内で特に通信の多い2回線は5G契約に変更しました。しかし、シェアパックのメリットがなくなり、同時期に訪れたコロナ禍を踏まえ、3台目以降は従量課金の「ベーシックシェアパック」に変更した上で、基本料だけを払う“寝かせ状態”で維持することにしていたのです。

 そんな「たまに使う回線」たちですが、特にこの1年くらいの間に各社からライトユースに丁度いい、魅力的なプランが続々と登場しています。

 たとえばKDDIの「povo2.0」のように基本使用料0円、使うときだけデータ容量をトッピングするサービスも出てきましたし、サブブランドやMVNOでは、3~5GBで1000円以下のプランも増えました。“寝かせ状態”の回線をそれらに置き換えてしまった方が維持費も安く、使い勝手もよくなります。

 そこで今回、大掃除として解約することにしたのです。

 まずは、今まで寝かせていたNTTドコモのシェアパックの回線。基本料こそ月額1000円程度と安かったのですが、5GBを3回線でシェアする場合のデータ定額料は7000円以上。シェアしてもらう側の回線も550円が発生するので「5GBで8000円以上」と考えると割高感が否めません。

 そこで今回は、この3回線を3つの会社にMNPし維持費をグッと下げてみました。

 先にも書いた通り、KDDIの「povo2.0」は基本料金が0円で、使用時のみデータ容量やデータ使い放題をトッピングとして追加して利用します。3GBでも990円かつ30日間有効なので、一時的に1台持ち運びを増やす場面では料金もデータ容量も十分でしょう。

 次に契約したのが楽天モバイル。

 料金プランの「Rakuten UN-LIMIT VI」は1回線目のみですが1GBまでなら0円、3GBまで使っても月額1078円なので、レビュー用の端末に挿して使うような使い方なら不満なく使えます。

 最後にnuroモバイルのVSプラン。音声通話も可能な契約で、データ容量3GBでなんと792円。ここまでの3回線の中では、3GBのデータを使い切った際に最も安いプランです。

 3回線すべてを3GBまで使ったとしても約3000円。

 より下げようと思えばデータ容量が1GBで更に安いプランが提供されている会社もありますが、パッと使おうと思ったときに1GBでは心許ないので、それなりに使うことまで考えたらここが筆者の場合は最安値になるかなと考えています。

 下がった額は月あたり7000円強。1年間で考えたら8万円を超えますし、スマートフォンが1台買えてしまいます。かなりの節約です。

 日常的に料金プランの解説をしたり、買い替えやプラン見直しの相談を受けていたりするのに自分の契約には無頓着だったな~と思いつつ、あらためて定期的なプランの見直しの重要性にも気付かされる出来事でした。