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「COCOA」アプリの接触通知が届きました

【iPhone 13 Pro】

 1月7日の未明、ふと目覚めてiPhoneを手に取ると「COCOA」の接触通知が届いていました。そう、厚生労働省が提供している新型コロナウィルス接触確認アプリです。筆者は、アプリが配信された当初にインストールしたと記憶していますが、通知が届いたのは初めて。「COCOA」アプリは、これまでに何回か不具合が報告されたこともあり、その有効性に懐疑的な人が少なくないように思います。筆者の周りでも、そもそもアプリをインストールしていない人や、アンインストールしてしまったという人がいたりします。筆者自身、「これって本当に役立っているの?」と思っていたのが本音ですが、実際に通知が表示されるとドキッとして、不安になるものですね。

接触通知があったのは深夜の2時ごろ

 アプリを起動して、接触した日を確認すると「2022年1月2日 1回の接触」とありました。その日は、大阪の実家に帰省した日で、朝の便で羽田→伊丹に飛び、夜の便で東京に戻りました。大阪ではバスと電車を利用して実家に戻り、家族11人が集まって自宅で会食をしました。

アプリを起動すると「陽性者との接触確認 1件」という表示
「陽性者との接触一覧」をタップすると、接触が検出された日を確認できます

 接触が検知される基準は「概ね1メートル以内で15分以上」とのこと。年始ということもあり、交通機関はかなり混んでいたので、接触があった場所は空港や機内、バスや電車の中だと推測できます。しかし、接触があった時間帯は通知されないので、往路だったのか、復路だったのかは検討がつかず……。

 発熱や咳などの症状はなかったので、「COCOA」アプリの案内に従って、検査を受けに行くことにしました。PCR検査や抗原検査ができる医療機関が検索できる画面に進めるのですが、接続されたWebページはパソコン向けのブラウザに最適化されたもので、iPhoneで見ると、「Excel」アプリをインストールしていないと医療機関のリストが正しく表示されなかったり、タップ操作がしづらかったり、地図を拡大するとデータの読み出しにものすごく時間を要したりと、なにかとストレスがたまる仕様でした。

発熱などの症状がある場合はCOCOA専用ダイヤルに発信できる。筆者は症状がなかったので、検査ができる医療機関を検索できるページに進んだ
東京は検索できる医療機関が多く、Excelリスト、PDFリスト、またはマップから検索できるようになっている
筆者のiPhoneには「Excel」アプリを入れておらず、Excelファイルの閲覧には「Numbers」アプリを使っているのだが、「Numbers」では医療機関リストの一部だけが表示されて、スクロール操作ができなくなったしまった
筆者が1月7日にアクセスした際にはなかったのだが、1月10日にアクセスするとPDFファイルも閲覧できるようになっていた。しかし、スマホでは見づらいフォーマットになったいた
地図からの検索にもストレスを感じた

 結局、筆者はiPhoneでの検索はあきらめて、Macでそのページを開いて検査できる病院を探しました。ですが、いまやパソコンを持っていない人も少なくないですよね。「COCOA」アプリだけで検査期間の検索・予約までできないのは、なんとも不便。スマホの位置情報を利用して最寄りの医療機関を素早く見つけられ、ワンタッチで予約できるようになればいいのになぁと思ったりしました。

 「COCOA」アプリで接触通知があった場合、検査費用は無料。ただし、別途、診察料などがかかり、費用は医療機関によって異なるそうです。ちなみに、筆者は、保険適用後の自己負担額として2510円を請求されました。検査の結果は、陽性だった場合にのみ翌日に電話で連絡される仕組みで、筆者には電話はなく、陰性だったようでほっとしました。

 もし、陽性だったとしたら、感染したと思われる時間帯がわからないので、大阪で会った家族みんなに連絡を入れる必要が生じていたはず。高齢者住宅に住む母親を一時帰宅させたりもしていたので、厄介なことになっていたかもしれません。

 筆者自身、最近はインストールしていることも忘れがちだった「COCOA」アプリですが、どうやらちゃんと機能しているようです。オミクロン株の感染の広がりが懸念される昨今。いま一度「COCOA」アプリの設定やアップデートなどを確認しておくことをおすすめします。