「Pixel 5a（5G）」が安くてバッテリーが大きくて動作も快適だ

　グーグルのスマートフォン「Pixel 5a（5G）」を手にしました。

　ネーミング的には、「Pixel 5」の廉価モデルに当たりますが、6インチのPixel 5に対してPixel 5aは6.34インチとちょっとディスプレイが大きいなど単純にスペックダウン版とは呼べない部分もあります。

　デザインはここ最近のPixelシリーズとほぼ同じ。背面に配置された指紋センサーと左上に寄せられたカメラ。大きさは多少異なるものの、筆者は並べられたら「正確に言い当てられるだろうか」と少々考え込みます。

見慣れたいつもどおりのデザイン

安いけど、というか安いからなのかイヤホンジャックつき。これはありがたい

　前述のようにPixel 5に対して、画面が大きいPixel 5a。その分、重量もPixel 5の151gから183gと32gほど増加しています。ただしバッテリー容量も600mAhアップの4680mAhというのは嬉しいポイント。ワイヤレス充電がオミットされていたり、Googleフォト無制限の対象外になっていたりという制約がある一方、カメラはPixel 5と同等のものとのこと。

　動作はPixelシリーズなだけあって、もちろん軽快。価格差の分、ある程度機能に差がつけられていますが、必須なのかと言われると……。価格とプラスアルファの機能のどちらをとるか、悩ましいところです。

　Pixel 5では、スピーカーにステレオ感が低いという声が一部であったようですが、Pixel 5a（5G）のスピーカーはとてもイケていると思います。ちゃんとステレオ感もありますし、横向きにしたときの音の偏りも少ない部類ではないでしょうか。寝る前にスマートフォンで映画などをよく見る筆者ですが、特に不満は感じませんでした。

筆者の手にで持つとこんな感じ

iPhone SE（第2世代）と並べるとこんな感じ

　細かい話ですが、Pixelシリーズに以前から搭載されている、背面の指紋センサーをなぞると通知バーを降ろせる機能は健在。画面が大きくなった今のスマートフォンでは片手でさっと降ろすのは少々難しいので、筆者のお気に入り機能です。

背面のセンサーを下になぞると通知バーダウン、上になぞるとアップ。細かいけど結構便利

　しかし、Pixelの一番の魅力といえば、真っ先にOSアップデートを享受できるということ。Android 12ではユーザーインターフェイスに大きな変更が加えられるようなので、今からPixel 5a（5G）を握りしめて待機したいと思います。

　動作は軽快だし、バッテリーは大容量だし、イヤホンジャックもついてるし、と筆者的には結構文句なし。もうすでに「Pixel 6」の発売も決定済みではありますが、あちらはハイエンドモデルなので、おそらく価格もプレミアム。

　機能性や価格など、何に選ぶポイントを絞るかということにはなりますが、5万1700円（グーグルストア）という安さは魅力十分。これからスマホを買い換えるという方には有力な候補のひとつとなりそうです。