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クルマでドコモのLTEが使い放題、カロッツェリアの「DCT-WR100D」を買ってみた

 緊急事態宣言が明けた後、1日の中で「オンライン会見のあとにリアル開催の新製品体験会」なんてスケジュールが増えた。

 すると「オンライン会見をどこで見ようか」と悩まさせることがある。これがYouTubeにも配信されるなど一般に開放された会見ならばカフェなどでも問題ないが、正式発表前の「秘密保持契約」を結んだ上での説明会となると、出先での場所の確保に困ったりする。

 この1年、アパホテルの「日帰りプラン」を結構、利用してきたが、アパホテルが必ずしもリアル会見をやる会場の近くにあるとは限らない。

 そこで仕方なく、最近になって、クルマで移動する機会を増やしてきた。クルマの中であれば、「秘密保持契約」を結んだ説明会でも、周りの目を気にすることなく安心して参加できるし、オンライン会見とリアル会見のスケジュールが近くても、近くの駐車場に止めればいいので、なんとかどちらも参加できる。

 ただし、クルマ移動で欠かせないのが、通信回線の確保だ。スマホを何台も持ち歩いており、どれも5G契約で、特にNTTドコモ回線はテザリングし放題なので、それを使えばいいのだが、クルマということで新たに調達したのカロッツェリアの車載用Wi-Fiルーター 「DCT-WR100D」だ。

 docomo in Car Connectに対応し、NTTドコモのLTEデータ通信が使い放題になるというルーターだ。

 ネットで購入後、Wi-Fiルーターの背面についているQRコードをスマホで読み取り、dアカウントでログインすれば、すぐに契約することが可能だ。料金プランは1日プランが550円、30日プランが1650円、365日プランが1万3200円となっている。本体代金が2万円台後半なので、本体と通信料をセットで考えると、それなりの金額だが「1年間の通信費が1万3200円で使い放題」というのは、かなり魅力的に見えてしまったのだった。

 実際、セッティングをして速度測定をしてみたが、下りが18Mbps、上りが9Mbpsとオンライン会見に参加する分には問題ない。

 ただ、ちょっと気になるのが、クルマのエンジンをONにしたあと、停止状態で30分間使えるが、その後はクルマが動き出さないと通信が止まってしまうという仕様だ。一度、クルマを動かし、止めた場合、利用できる時間は60分までとなっている。おそらく、本来想定している車中以外の利用を制限する狙いがあるのだろう。

 会見は1時間以内で終わるものがほとんどだが、「会見を見た後に車内で原稿を書く」というニーズは満たしてくれそうにない。

 コロナ禍で、クルマの中でビデオ会議に参加する人も増えているだろうから、このあたりの仕様は見直してもらいたいものだ。

 今回、仕事のためにDCT-WR100Dを購入したが、今後、コロナが落ち着けば、ドライブに行く機会も増えそうなだけに、「子どもが車内でiPadを見る」という使い方にはかなり役立ってくれそうだと期待している。