みんなのケータイ

新料金「LINEMO」「povo」「ahamo」をさっそく契約、オンライン専用で普及は進むか?

【iPhone 12 Pro Max】

 いよいよ始まった各キャリアのオンライン専用プラン。さっそく、それぞれをサービス初日に契約してみた。

楽天モバイル → LINEMO

 3月17日朝、まず、約1年間無料で使い続けていた楽天モバイル回線をポートアウト。特に過剰な引き留めもなく、サクッとMNPの手続きが完了できた。

 次にアクセスしたのがLINEMOのサイト。MNP新規で、eSIM、さらにiPhone 12 Pro Maxを使って手続きを進めたせいか、手続き完了後、すぐにメールが届き、eSIMのダウンロードメールも2時間後に届くなど、かなりサクサクと契約できた。ただ、自分は何度かeSIMの契約経験もあるため、迷わずにできたのかも知れない。

 実際、SNS上では「運転免許証の撮影がうまくいかない」「メールが届かない」など阿鼻叫喚だった模様。LINEMOの場合、ソフトバンクとは別ブランドという設計になっているのも、一般の人が契約する上でハードルになっているのかもしれない。

LINEMO → povo

 3月23日、LINEMOのサイトに行き、早速、MNPポートアウト手続きを行う。こちらも特に引き留めのページを長々と読まされることはない。しかも、手数料もかからないというのがありがたい。総務省の乗り換えを促す政策はダメダメなものが多く、武田良太総務大臣もすっかり「国民の疑念を招く会食はしていないオジさん」となってしまったが、これら手数料を無料化したのは大きな功績かも知れない。

  LINEMOからMNPした携帯番号でpovoのMNP新規契約を行う。こちらもeSIM契約だ。手続きはとても順調に行き、iPhone 12 Pro Maxに、すぐにeSIMをインストールできたのだが、うんともすんとも通信ができていない。

 おかしいなと思いモバイル通信の項目を見たら、同じ番号でeSIMが二つ入った状態になっていた。「あ、LINEMOのeSIMを削除した方がいいのかも」ということで削除したところ、なんとそれがpovoのeSIMであった。「ソフトバンク」と表記されていたのが、なぜか中身はauだったようだ。同じ番号を使っていたので、iPhone側でうまく対応できていなかったのかも知れない。ただ、そのあと冷静に振り返ってみると、通信できていないのは、もしかするとLINEMOのAPN設定用の構成プロファイルが残っていたせいだったかもしれない。

 「ま、povoのサイトでeSIMを再ダウンロードすればいいか」と気楽に構え、povoのチャット機能で問い合わせたところ、なんと、auのお客様センターに電話をしろとのこと。なんだ、チャットだけですべて解決させるわけではないようだ。

 早速電話をしたところ20分近く待たされた。「eSIMを再ダウンロードしたい」と伝えたら「手続きをしたが、こちらからのメールは明日になる」とのこと。メイン回線だったら、1日、音信不通になってしまうので、危ないところだった。

 3月24日の昼過ぎにメールが届いたが、リンクをしても、eSIMを再ダウンロードできず。また、eSIM再発行をお願いしようとしたが、延々とダウンロードできないのも困るので、再度、お客様センターに電話をし、物理的なSIMカードを発行してもらうことにした。ただ、SIMカードの発行は「1週間ほどお時間をいただく」とのことであった。

 メイン回線だったら発狂しているところだが、サブ回線なので、「わかりました」ととても素直なお客さんとして返事をしておいた。

ahamoを契約

 3月26日、10時からahamoのサイトにつなぎに行く。本来であればpovoの回線をahamoにMNPしようと思っていたが、povo回線が契約はできているものの回線が不通なため、My auにもアクセスできないので、MNP手続きができない。My auにログインするには二段階認証としてSMSが飛んでくるのだが、不通なのでSMSが受け取れないのだ。

 仕方ないので、もともと予定していた家族のドコモ回線をahamoに切り替えることにした。

 「ギガライト」から「ahamo」への切り替えと言うことで、「オンライン発行dポイントカード」の取得や、Apple Watchで使っているワンナンバーサービスの解約が途中で必要だったが、比較的スムーズにahamoへの切り替えができた。ahamoは注意事項のページが他社に比べてやたらと長い。

 3社のオンライン専用プランを契約してみて、すでにいろんなサービスをネットで契約、手続きをしている人にとってはさほど難しくはないが、ネットに不慣れな人には少々、ハードルが高い感じがした。

 結局、「ahamoフック、povoフック、LINEMOフック」により、近所のキャリアショップに「オンライン専用プランについて相談してみよう」と入ってみたら、結局、使い放題プランを契約させられる人が続出してしまうのか。

 今後、オンライン専用プランがどれだけ世間に浸透するのか、見物といえそうだ。