みんなのケータイ

ウェイトトレーニングはApple Watchとプロテインさえあればイイ

【Apple Watch】

 筆者は自他共に認めるガリガリ貧弱オジサンであるが、9月からスポーツジムでウェイトトレーニングなんぞを開始した。

保険会社のアプリにジムに置いてある電子スタンプを押すことでポイントが貯まる

 いろいろな理由がある。まずはガリガリ貧弱オジサンとしては、筋肉が必要と考えたからだ。昨年2月から自宅内でVRゲームによるエクササイズを継続していたのだが、夏場は想定以上に体重が減ってしまった。ウェイトトレーニングで筋肉を付け、体重を増やしたい。

 あとは契約している介護医療保険(住友生命のVitality)と近所にあるスポーツジム(ティップネス)が提携を開始したのも大きい。この保険、運動などの健康習慣に応じてポイントが発行され、保険料割引などの特典が得られる。ポイントのためにこれまでは毎日、一定の運動をApple Watchで記録していたのだが、9月からはスポーツジムに通うことでポイントを獲得できるようになる。

 ジムには週3回ほどのペースで行っている。有酸素運動はジムに行かない日に自宅でやるので、ジムはウェイトトレーニングのみだ。まだ開始して1カ月くらいで、トレーニング自体に慣れていく段階で、肉体的な成果はほとんど出ていないが、若干の筋肉痛に気持ちよさを感じながら続けている。

後述のStrongアプリに収録されているウェイトトレーニング種目。いくつあるか数えることもできない

 ウェイトトレーニングと一口に言っても、鍛える筋肉別にいろいろな種目がある。それらは適当にやっていいものではなく、どの筋肉にどのくらい負荷をかけるか、ちゃんと計画を立ててトレーニングメニューを組み立てないといけない。

 トレーニング初心者の筆者は、トレーナーに教わった種目を中心に、7種目からなるメニューを行なっている。具体的には、ベンチプレス、ベントオーバーロー、バーベルスクワット、チェストフライ、ラットプルダウン、ライイングレッグカール、腹筋だ。それぞれ10回ギリギリの重さで10回程度を3セット。重量や回数、インターバルは種目ごとに違うし、その日の体調や調子によって変えることもある。

筆者の現在のメニュー。慣れてきたので、そろそろ発展させていこうと思っている

 こんなこといきなり書かれてもわからないかも知れないが、やっている人間もわからなくなる。これがトレーニング中級者以上になってくると、月水金で別のメニューを組み立てたりするらしい。何かしらでメニューを管理しないとやってられない。

 最初はiPad miniを持ち込み、メモを取るようにしていたが、トレーニング中は邪魔になるのでやめた。iPhoneでのメモも試してみたが、ジム内はマスク着用必須なので、Face IDの関係で非常に使いづらい。

Strongアプリでは過去の履歴も記録されていくので、進捗も確認しやすい

 どうするべきか、と悩んでいたが、こうしたよくある悩みは、誰かしらが解決してくれるアプリを作っているものだ。そうして「Strong Workout Tracker Gym Log」というアプリにたどり着いた。

 このStrong、まさにウェイトトレーニングを管理するためのアプリなのだが、Apple Watchでも利用できる。メニューの管理にはiPhoneを使うが、トレーニング中はApple WatchだけでOKだ。

インターバルタイマーを押すだけだが、セット内容の記録とタイマーがあるだけでも、トレーニングが格段にラクになる

 使い方は、ウェイトトレーニングの1セットが終わるたびにインターバルタイマー開始ボタンをタップするだけだ。インターバル中に次のセット内容が表示されるので、休憩しつつ次のセットに備える。セット内容(重量や回数)を変更した場合は、タイマー開始ボタンをタップする前に、デジタルクラウンを回して数値を変える。数値は記録され、履歴としてiPhoneで確認できるし、次回メニューにも反映される。トレーニング中の心拍数なんかも記録され、標準のフィットネスアプリで確認もできる。

 このStrongアプリは、iPhone単体でも使えるが、Apple Watchの方が使いやすい。Apple Watchなら外さない限りロックはかからないし、音のない振動通知もある。ベンチに横たわったまま、スマホをたぐり寄せてロック解除してタイマー起動、みたいな手間もかからない。かなり便利だ。

 ちなみにiPhone単体で使いたい人は、「アクセスガイド」という機能でStrongアプリだけを使う状態にしておけば、生体認証なしで画面のオンオフができるので便利だ(ほかのアプリが使えなくなるけど)。

iPhone側ではいつトレーニングしたか、カレンダーで確認できるので、サボり度合いが可視化されて楽しい(キツい)
心拍数も記録される。ウェイトを上げてる瞬間の心拍数がかなり高まっているのがわかって面白い

 それでも最初はiPhoneを持って行くことが多かったが、やがてiPhoneはロッカーに入れたまま、手ぶらでウェイトトレーニングをするようになった。トレーニング中、iPhoneは使う機会がない一方、邪魔になりやすいからだ。ただし手首サポーターとApple Watchの併用はちょっと難しいのが難点でもある。

 筆者はセルラーモデルのApple Watch(au回線)を使っているため、近くにiPhoneがなくてもインターネットにつながり、各種通知を受け取れる。どういう仕組みなのかいまだによくわからないが、Apple Watchにアプリが入っていない通知、たとえばプロ野球速報なんかも受信できる。

Audibleアプリ。ちなみに筆者は半沢直樹のドラマは視聴していない

 また、トレーニング中はオーディオブックサービスのAudibleを聴いたりしている。AudibleにはApple Watchアプリがあり、転送した本はApple Watch単体で再生できる。ウェイトトレーニングはウェイトを挙げてる時間よりインターバルの方がはるかに長いので、インターバル中の暇つぶしになっている。

 いまどき、いつでも手元にスマホがあるのが当たり前になっているので、スマホがない方がラクというのは、むしろ新鮮さすら感じる。新しいiPhoneも当然購入する予定だが、スマホ以外の便利なデバイスも引き続き追求していきたい。

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