みんなのケータイ
ウェイトトレーニングはApple Watchとプロテインさえあればイイ
【Apple Watch】
2020年10月20日 06:00
筆者は自他共に認めるガリガリ貧弱オジサンであるが、9月からスポーツジムでウェイトトレーニングなんぞを開始した。
いろいろな理由がある。まずはガリガリ貧弱オジサンとしては、筋肉が必要と考えたからだ。昨年2月から自宅内でVRゲームによるエクササイズを継続していたのだが、夏場は想定以上に体重が減ってしまった。ウェイトトレーニングで筋肉を付け、体重を増やしたい。
あとは契約している介護医療保険(住友生命のVitality)と近所にあるスポーツジム(ティップネス)が提携を開始したのも大きい。この保険、運動などの健康習慣に応じてポイントが発行され、保険料割引などの特典が得られる。ポイントのためにこれまでは毎日、一定の運動をApple Watchで記録していたのだが、9月からはスポーツジムに通うことでポイントを獲得できるようになる。
ジムには週3回ほどのペースで行っている。有酸素運動はジムに行かない日に自宅でやるので、ジムはウェイトトレーニングのみだ。まだ開始して1カ月くらいで、トレーニング自体に慣れていく段階で、肉体的な成果はほとんど出ていないが、若干の筋肉痛に気持ちよさを感じながら続けている。
ウェイトトレーニングと一口に言っても、鍛える筋肉別にいろいろな種目がある。それらは適当にやっていいものではなく、どの筋肉にどのくらい負荷をかけるか、ちゃんと計画を立ててトレーニングメニューを組み立てないといけない。
トレーニング初心者の筆者は、トレーナーに教わった種目を中心に、7種目からなるメニューを行なっている。具体的には、ベンチプレス、ベントオーバーロー、バーベルスクワット、チェストフライ、ラットプルダウン、ライイングレッグカール、腹筋だ。それぞれ10回ギリギリの重さで10回程度を3セット。重量や回数、インターバルは種目ごとに違うし、その日の体調や調子によって変えることもある。
こんなこといきなり書かれてもわからないかも知れないが、やっている人間もわからなくなる。これがトレーニング中級者以上になってくると、月水金で別のメニューを組み立てたりするらしい。何かしらでメニューを管理しないとやってられない。
最初はiPad miniを持ち込み、メモを取るようにしていたが、トレーニング中は邪魔になるのでやめた。iPhoneでのメモも試してみたが、ジム内はマスク着用必須なので、Face IDの関係で非常に使いづらい。
どうするべきか、と悩んでいたが、こうしたよくある悩みは、誰かしらが解決してくれるアプリを作っているものだ。そうして「Strong Workout Tracker Gym Log」というアプリにたどり着いた。
このStrong、まさにウェイトトレーニングを管理するためのアプリなのだが、Apple Watchでも利用できる。メニューの管理にはiPhoneを使うが、トレーニング中はApple WatchだけでOKだ。
使い方は、ウェイトトレーニングの1セットが終わるたびにインターバルタイマー開始ボタンをタップするだけだ。インターバル中に次のセット内容が表示されるので、休憩しつつ次のセットに備える。セット内容(重量や回数)を変更した場合は、タイマー開始ボタンをタップする前に、デジタルクラウンを回して数値を変える。数値は記録され、履歴としてiPhoneで確認できるし、次回メニューにも反映される。トレーニング中の心拍数なんかも記録され、標準のフィットネスアプリで確認もできる。
このStrongアプリは、iPhone単体でも使えるが、Apple Watchの方が使いやすい。Apple Watchなら外さない限りロックはかからないし、音のない振動通知もある。ベンチに横たわったまま、スマホをたぐり寄せてロック解除してタイマー起動、みたいな手間もかからない。かなり便利だ。
ちなみにiPhone単体で使いたい人は、「アクセスガイド」という機能でStrongアプリだけを使う状態にしておけば、生体認証なしで画面のオンオフができるので便利だ(ほかのアプリが使えなくなるけど)。
それでも最初はiPhoneを持って行くことが多かったが、やがてiPhoneはロッカーに入れたまま、手ぶらでウェイトトレーニングをするようになった。トレーニング中、iPhoneは使う機会がない一方、邪魔になりやすいからだ。ただし手首サポーターとApple Watchの併用はちょっと難しいのが難点でもある。
筆者はセルラーモデルのApple Watch(au回線)を使っているため、近くにiPhoneがなくてもインターネットにつながり、各種通知を受け取れる。どういう仕組みなのかいまだによくわからないが、Apple Watchにアプリが入っていない通知、たとえばプロ野球速報なんかも受信できる。
また、トレーニング中はオーディオブックサービスのAudibleを聴いたりしている。AudibleにはApple Watchアプリがあり、転送した本はApple Watch単体で再生できる。ウェイトトレーニングはウェイトを挙げてる時間よりインターバルの方がはるかに長いので、インターバル中の暇つぶしになっている。
いまどき、いつでも手元にスマホがあるのが当たり前になっているので、スマホがない方がラクというのは、むしろ新鮮さすら感じる。新しいiPhoneも当然購入する予定だが、スマホ以外の便利なデバイスも引き続き追求していきたい。