みんなのケータイ
室内に居がちだからこそ、活動量計やスマートウォッチで活動量をチェックしたい
【Apple Watch】
2020年6月18日 06:00
春先からこの初夏にかけて、これまでになかったことをたくさん経験しています。中でも「緊急事態宣言」による外出自粛要請はインパクトがありました。
おとなしく従っていたわけですが、たまに買い物に出ると、長期間自宅に止まることの恐ろしさを感じました。駅前のスーパーまで、たかだか10分弱を歩き続けたら、それまでにない疲労感が襲ってきたからです。一言で言えば息切れ。運動不足すぎて、心肺機能が衰えてしまったようでした。
試しに部屋で1分間のその飛びをしてみたら、それだけでヘトヘトに! まさかそこまで衰えるとは思わず驚きました。「ふだんから在宅だったし、引きこもることには何にも抵抗ないわ」と思っていましたが、精神面ではなく肉体面への影響が大きいんですね。
家から出ないなら、どれだけ活動したかチェックするのもどうかな、なんて考えて活動量計を外していたんですが、むしろ逆でした。家からでないので、普段の活動量を維持するために測定データをチェックし、意識的に体を動かす必要があったのです。
それに気づいてからは、スマートウォッチが記録するデータを意識的に見るようになりました。そしていつの間にか落ちついたのが、Apple Watchの「アクティビティ」です。
以前はApple Watchをあまり「活動量計」としては見ていなかったのですが、今回は「アクティビティ」のリングがツボでした。総合的な活動量を維持するのが目的なので、歩数や移動距離といった細かいトラッキングデータよりも、ムーブとエクササイズとスタンドの3つのリングがどれくらい閉じるか、昨日と比べてどうか、くらいを意識する気楽さがよかったようです。
ムーブというのは、設定した消費カロリー(アクティブカロリー)を消費することで閉じる(=ゴール)赤いリング。エクササイズは、早歩き以上の運動を30分以上すると閉じる緑色のリング。青いリングはスタンドで、1日の12時間の中で1時間当たり、1分以上立って動き回るとカウントされます。
リングを閉じるためには、歩こうが走ろうが飛ぼうが、なんでもいいわけです。家事でも、買い物でも、あえての運動でもなんでもよし。日頃の家事をワークアウトに見立てたっていいのです。積極的に立ち上がればなおよし。
とにかく体を動かせばいいというこのコンセプトは、在宅で活動量を維持したいときに受け入れやすかったようです。
そんなわけでApple Watchの「アクティビティ」を意識して生活していたところ、同じことを感じていたOさんから、活動量をシェアし合う友だち同士で、1週間の活動量を対決できる「競争」の挑戦状が届きました。
抜きつ抜かれつの最終日。久しぶりに流れる汗が心地よく、調子に乗ってダンスしていたら、バトル残り5分ほどのところで股関節付近の筋肉が「ピキッ!」といって激痛が……。その後、2週間ほど歩行が不自由になるという悲劇に見舞われました。結果はOさんの勝利!
しかし、バトルの期間中達成率を頻繁にチェックしていたことで、バトルが終わっても友だちの活動量を刺激にしつつ、意識的に動こうとする習慣が形成されたようです。外出自粛中に感じた歩行時の疲労感も今はなくなり、サクサク歩けるようになっています。
外出自粛中にあまり眠れなくなったという方がいらしたら、それはストレス以外にも、昼間の活動量の低下が原因とも考えられます。意識的に運動量を増やすきっかけとして、スマートウォッチや活動量計を活用してみてください。リストバンド型のデバイスがないという方は、スマートフォンの活動量の測定機能でもいいでしょう。活動量の記録機能は今この時期だからこそ、役立つ機能といえると思います。
友だちの消費カロリーが600kcalを超えていたりすると、一体何をしてるんだ!? と気になったりしてきます。さらに年齢が上がれば、この手のスマートウォッチは友だち間の「見守り機能」になっていくのではないかと思っているこの頃です。