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ライブ中継になった記者会見、「GO:LIVECAST」で副音声配信にトライ

 新型コロナウィルス騒動が取材活動に影響を及ぼし始めた。記者会見など、企業がホールや宴会場の密室空間に数百人のメディアを集めることに対して自粛ムードが高まっている。

 それも無理はない。ライブハウスでの感染が明らかになっただけに、当然、ホールや宴会場で数百人を集めることはリスクでしかない。

 楽天モバイルの料金プランやソフトバンクの5G新商品・新サービス発表会など、記者発表会のプレゼンはネットで映像配信し、メディアに向けての質疑応答はオンラインや電話会議の仕組みで対応する企業が増えてきた。

 通常、記者は会場に足を運んで取材活動をしている。しかし、自宅でネットを見て記者会見に参加するしかないとなれば、なんとも手持ち無沙汰な感がしてきた。

 そこで始めたのが、記者会見を観ながら、YouTube配信をしてしまう、という試みだ。ネットで配信されている記者会見をリアルタイムに視聴。勝手に副音声的にプレゼンに対して茶々を入れて突っ込んでいくという番組をやってみようと思いついた。

動画配信デバイス「GO:LIVECAST」

 そこで試しに使ってみたかったのが、Rolandが発売しているスマホ向け動画配信デバイス「GO:LIVECAST」だ。

 これはスマホを接続することで、音楽やテロップ、動画や画像などを挿入できるというものだ。ネットへの配信自体はスマホのアプリを使って行う。あくまで配信映像に対して、装飾を手軽に行えるというものだ。

 GO:LIVECASTには8つのボタンがあり、ライブストリーミングの開始や、マイク音声のオンオフ、声に加工を施したりもできる。音楽、効果音、映像、静止画、テキストなどを6つのボタンに割り振ることができるが、アプリの設定で、6つのパターンをまるごと切り替えるといったことも可能だ。

 これまで楽天とソフトバンクの会見で実際にGO:LIVECASTを使って副音声的な番組を配信してみたが、意外と簡単で結構、気に入っている。いままでもYouTubeに動画を配信してきたが、視聴者から「音声が小さい」というクレームを何度かもらってきた。対処しようとピンマイクをつけたりもしたのが、効果はいまいちだった。

 GO:LIVECASTではコンデンサーマイクなど本格的なマイクを装着することもできるので、音声問題も解決できたと思う。メインのスマホだけではなく、サブのスマホを設定することで、アングルの切り替えなどもできてしまう。

 今後もしばらくはGO:LIVECASTで記者会見の配信動画に茶々を入れていこうと思う。