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オンライン発表会で大活躍のiPad ProとGalaxy Note10+

【Galaxy Note 10+】

 新型コロナウイルスの感染拡大防止策として、政府が集会の自粛を要請したことを受け、記者会見や発表会も、相次いでオンライン開催に切り替えられている。モバイル業界ではそれより一足早く、MWCが中止になったことを受け、2月下旬から動画での会見を視聴する機会が一気に増えた。リアルな場での情報収集は欠かせないため、選択可能なものにはなるべく足を運ぶようにはしているが、オンラインオンリーになってしまうケースも多々ある。

新型コロナウイルス対策として、オンラインの発表会が増えている。筆者はiPad Proを主に使用

 こうしたオンラインカンファレンスは、もっぱら「iPad Pro」で視聴しながら、スクリーンショットを取るようにしている。取り回しがよく、映像もキレイに表示され、2つのボタンの同時押しだけで簡単にスクショが取れるのがiPad Proの魅力だ。一方で、外出時にオンラインカンファレンスを視聴することも増えた。このようなときに活躍するのが、「Galaxy Note10+」だ。

 同モデルが便利なのは、やはりディスプレイサイズが大きく、アプリを分割表示できるところにある。6.8インチもあるため、動画を横にして顔に近づけて見たときの迫力はかなりのもの。予約特典として入手した「Galaxy Buds」も持っているため、ポケットからサッとBudsを取り出し、すぐに視聴できるのも手軽だ。アプリは2分割しても、それぞれが大きく使い勝手がいい。

大画面のGalaxy Note10+なら、画面を分割しても動画が見やすい

 アプリの分割表示には、いくつかの方法がある。1つはアプリ履歴を表示させ、上部のアイコンを長押ししてから分割表示に切り替えるというもの。この場合、もう1つのアプリも履歴から選択する。もう1つは、Galaxyの独自機能であるアプリペアを使う手段だ。あらかじめアプリの“ペア”を作成しておくと、それを一発で起動させることができる。

あらかじめアプリペアを作成しておけば、すぐに画面を分割できる

 アプリペアはエッジパネルに格納しておくことが可能。よくある組み合わせはあらかじめ作っておくと、操作がよりスムーズになる。すでに片方のアプリが表示されている場合は、自動的にもう一方のアプリだけが起動する仕組みで、アプリ履歴から画面を分割するよりも直感的な操作が可能だ。

 モバイル回線で動画中継は厳しいかなと思いきや、先日、所用で移動中に閲覧せざるをえなかったZoomのオンライン会見でも、特に途切れることなく普通に最後まで視聴することができた。問題になりそうなのはデータ容量だが、それもギガホが60GBに増量しているので大きな問題はなかった。3月5日に開催されたソフトバンクの5Gに関する発表会は、すべてモバイル回線で視聴したが、消費されたデータ量は720p、1時間強で500MB強。ギガホなら、1日4本程度視聴できることになる。

 ソフトバンクの会見は自宅で視聴したが、なぜモバイル回線を使ったのかというと、そちらの方が安定していたため。リモートワークが一気に増えたせいか、昼間の自宅の光回線は、いつにも増して混雑しており、10Mbps前後しか速度が出なかったのだ。マンションタイプの辛いところ……と言えるかもしれないが、自宅ではドコモ回線が200Mbps前後とかなり高速なため、正直、切り替えられるならこちらに切り替えてしまいたいほどだ。

リモートワークが急増したせいもあってか、モバイル回線の方が安定していることも

 海外では5Gを固定回線代わりに使うFWA(Fixed Wireless Access)というサービスが提供されているが、日本でも、こうしたニーズは一定程度あるような気がしている。VDSLを使ったマンションタイプの光に代わるサービスになりそうなのはもちろん、リモートワークでの一時的な需要にも応えられそうだ。現にMVNOの一部は、リモートワーク用とうたったSIMカードやWi-Fiルーターを相次いで発売している。「SoftBank Air」ならぬ、「docomo Air」の登場にも期待したい(笑)。