みんなのケータイ
さよならドコモ、こんにちはドコモ
【F-03L】
2019年12月25日 06:00
今月、14年近く使い続けてきたドコモ回線をついに解約、フィーチャーフォン生活とお別れすることになりました。
以前にも書いた通り、これまで筆者はメインで使う端末はスマートフォンながら、メインとなる音声回線はフィーチャーフォン、という2台持ちを続けていました。詳細は以前の記事にも書いているのですが、大まかに言うと2つの理由があります。
- メインの電話番号をフィーチャーフォン固定にすることで、2回線目のスマートフォンは電話番号を気にせず気軽に回線を変更できる
- バッテリーの持ちがいいフィーチャーフォンにおサイフケータイを設定しておくと、電池切れで使えないという事態を防げる
しかし、上記のようなメリットは最近になって薄れつつあり、さらには「メインの電話番号を別にする」デメリットも生じるようになってきました。
まず、おサイフケータイについては、近年流行しているコード決済はフィーチャーフォンではほぼ使うことができません。また、FeliCaを使ったおサイフケータイも、最新モデルの「F-03L」は外出時に必要不可欠なSuicaが使えず、「支払いをフィーチャーフォンにまとめる」ということが事実上できなくなりました。
2回線目を気軽に変更できるという点でも、2019年10月の料金プラン変更により、どの携帯電話キャリアも契約解除の手数料が安価になり、以前のように「2年に1回のタイミングを逃すと1万円近い解除料を支払う」ということがなくなりました。もちろん実際にはキャリア変更したときの手数料を考えると数千円程度の費用は発生するのですが、以前よりは「メイン回線のMNP」の金銭的な負担は大幅に軽減されています。
一方、電話回線が別なことのデメリットは、昨今増えてきた多要素認証です。多要素認証の中でもっとも多いSMS認証の場合、認証したいスマートフォンとSMSが届くフィーチャーフォンが別になっているとコピー&ペーストもできませんし、自宅でたまたまスマートフォンしか手にしてないときに要素認証が必要になってフィーチャーフォンを取りに行く……という手間も発生していました。
ほかにも細かいところでは、予約したい居酒屋を調べて電話予約するとき、スマートフォンならタップですぐ電話できるのにフィーチャーフォンは番号を見て手入力しなければいけなかったり、音楽をスマートフォンで聞いているのに電話するときだけフィーチャーフォン取り出したりというデメリットもあります。
今までであれば2台持ちのメリットと比べてこのくらいは気にならないレベルだったのですが、2台持ちのメリットが薄れることによってこうしたデメリットが相対的に高まっていき、結論として「メイン回線をメイン端末にする」というとても当たり前の使い方をすることにしました。
実際にメイン回線のフィーチャーフォンを解約する際に重要だったのが、回線に紐付いているサービスの見直し。この10年以上ドコモ回線を契約している筆者は、クレジットカードがdカード、家のネット回線はドコモ光というドコモどっぷり状態。コード決済でd払いを活用していることもあり、dカードとドコモ光は残したいと思っていたのですが、サポートに問い合わせたところ、フィーチャーフォンを解約してもこれらは特に手続きの必要なく継続できるとのことで一安心。
これはもうドコモ回線を完全に解約してMNPするぞ! と思っていたところで最後に立ちはだかったのが、公衆無線LANサービスの「docomo Wi-Fi」。
カフェで導入されていることが多く、通信速度も安定して速いため、外出先の通信手段として愛用していたのですが、ドコモ回線を持っていれば無料で使えるこのサービスが、ドコモ契約者以外では1500円もかかってしまうのです(関連リンク:docomo Wi-Fi ISPオプション )。
1500円もかかるならドコモ回線を維持したほうがいいのでは? と思いつつ、そのためだけに上記のようなデメリットが続くのも……と悩んだ結果、メイン回線はMNPしてスマートフォン端末の回線としつつ、新規でドコモ回線を契約してその回線でdocomo Wi-Fiを契約する、という手段を計画。ドコモのフィーチャーフォンプランは1200円で契約できてdocomo Wi-Fiが無料のため、ドコモ契約者以外の1500円よりも安価にdocomo Wi-Fiが運用できることになります。
長年続けていたフィーチャーフォンとスマートフォンの2台持ちを止め、さらに動作確認用として持ち歩いているiPhoneもポケットではなく鞄に入れっぱなし運用とすることで、携帯するガジェットの数が飛躍的に減りました。ひどいときはジーンズの前後左右4つのポケットに1つずつフィーチャーフォンかスマートフォンが入っているという状況だったのですが、ポケットにスマートフォン1台という気軽さは、本来は当たり前でありつつとても新鮮な気持ちです。
まあ、新しい端末は1つなのに画面は2つあるわけなのですが。