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静止画撮影は、HEIF保存&モーションフォトONがデフォルトになった今日この頃
【Galaxy S10 SCV41】
2019年11月14日 06:00
JPGからHEIFへ乗り換え
Galaxy S10を購入してみて、これまでとはカメラ機能の使い方が細かいところで変わってきました。その1つがHEIF形式での静止画保存です。通常のJPG形式と比べ、容量効率の面で優れるとされる新フォーマットですね。
以前使っていたGalaxy S8では、Android 9 Pieアップデートを適用させてもHEIF形式は利用できませんでした。これがGalaxy S10になると、カメラ設定画面に項目が現れ、JPG形式のままか、HEIF形式にするかを選べます。
筆者は「新フォーマット」と聞くだけでヨダレが出る体質でして、具体的にどれだけ保存容量が節約できるかは、あまり興味ありませんでした。
ただ今回、ごく簡単に調べた限りでは、撮影モードを「写真」にして、同一被写体・ほご同一画角でオート撮影すると、JPG形式では1枚あたり2.5~5MB前後で保存されるところ、HEIFになると約1MB程度小さく(1枚あたり1.5~4MBに)なることが多かったです。確かな効果が出ているようですね。
とはいえ、HEIFは新形式ゆえに互換性は多少劣ります。Windowsパソコンに転送した上で、古いPhotoshopで編集しようとしたり、Webの写真共有サービス(SNSなど)にアップロードしようとすると、エラーが出たりするはずです。お仕事で写真を活用している方などは特に注意しましょう。
ミニ動画が一緒に撮れる「モーションフォト」
そしてもう1つ、「モーションフォト」機能も多用するようになりました。これは静止画撮影時、シャッターを切る直前およそ3秒分を動画でも保存しておくというものです。iPhoneの「Live Photos」とはやや動作が異なり、音は録音されず、保存されるのもシャッターを切る前の部分だけ(切った後は保存されない)。
基本的には拡張子HEICのファイルに静止画・動画がまとめて収められていますが、Galaxy S10のギャラリーアプリを使えば、動画だけをMP4ファイルとして書き出せます。リンク先のファイルはまさにその機能で生成したものになります
こういった機能は、以前なら「ただ保存容量が増えるだけで意味ないんじゃね?」とも思っていました。
しかし考えてみたら、Galaxy S10は本体ストレージ容量が128GBもありますし、microSDカードもあるんですから、容量をどうこういうのもヘンな話。そしてなにより、実際使ってみると、すごく新鮮な気分が味わえるんですよねー。エモーショナルといいますか、写真の楽しみ方が多重的になるといいますか……。世間的に、これほど動画撮影が盛り上がるのも合点がいくようになりました。
Galaxy S10のモーションフォト機能は、設定をオンにしておけば後はほとんど意識することなく、常に保存されます。設定メニューの深さなどを考えると、あまりこまめにON/OFFすることは想定されていないと思います。
また、モーションフォトを再生するには、原則としてGalaxy標準アプリの「ギャラリー」を使います。Android端末をお使いの方だと、写真閲覧アプリを「Googleフォト」に一本化している方も多いでしょうが、モーションフォトはサムスン独自仕様なのか、その再生にやや制限があります。特にHEIFで保存してしまっていると、Googleフォトで静止画としては問題なく閲覧できますが、動画部分の再生が(少なくとも現状では)できません。
これを回避するには「JPG形式でモーションフォトを保存する」のも1つの手です(こうするとGoogleフォトでもモーションフォトを再生できます)。ただ、心情としてはぜひ新フォーマットを使いたい! それにGalaxy標準アプリの「ギャラリー」も、アルバム自動作成などの機能が意外と充実しているので、しばらくは2つを積極的に使い分けていこうと思います。やっぱり、写真のバックアップという意味では、Googleフォトは便利ですし。