みんなのケータイ
学習のサポートをしてくれるアプリを探し中
2019年8月29日 06:00
8月に入ってから、将来のためにとある資格取得の勉強を始めております。習得には独学の道もあるものの、実習あってナンボの資格ということもあり、しっかりカリキュラムが組まれたそれなりのコースを受講することにしました。そこで、30ン年ぶりにノートを取るという学生のような生活が復活している次第です。
しかし大きな問題が。学習内容が猛烈に幅広く、量も膨大だという話は聞いていたものの、20日間でとったルーズリーフがバインダー丸ごと1冊分を超えようとしており、それでもまだごく一部にすぎないという現実・・・・・・。しかも、1教程終わるごとに前の教程の内容は忘れてしまうありさま(これは学生時代と変わりませんが、相当悪化してる可能性は大)。
ものすごい勢いで厚みを増し続けるノートを前に、どうやって覚えたらいいのか!? と頭を抱えているというわけです。
とにかく量が多いし、まとめている時間がないかもしれない。だからすでに作成したノートのメモをできるだけ生かして、暗記に活用できないか。テクノロジーの力でなんとかならないか。
探してみたら、暗記シートアプリがいくつか見つかりました。まだどれがいいのか決めかねているところですが、なかでも「i-暗記シート」というアプリがよさげです。
赤いペンで書いた文字や緑のマーカーが消せる暗記シートアプリのようで、アプリ内で独自にマーカーが付与できるほか、PDFファイルの読み込みにも対応しているとのこと。無料版は広告が表示され、ファイル数は10までという制限がありますが、機能的にはフルに使えます。
現在は無料版をiPhone Xで試していますが、ScanSnapでPDF化したルーズリーフのファイルをサクッと取り込めました。
画面右下の「+」アイコンをタップするとメニューが表示されるのですが、「編集」にすると指でなぞったところが四角くマスクされました。これはタップで選択するとマスク部分が削除・編集可能になり、角度、高さ、長さ、位置などが変えられます。編集モードでは画面を触れば触るほどマーカーがついてしまうなど、操作になれるのに少々時間がかかりそうですが、太い指先の「描画」でマーカーをつけようとすると曲がる、ヨレる、ズレるなどするのでこれは親切です。
赤いシートのエリアは画面内に固定で、下のノート部分を上にスクロールさせていくことで隠された部分が見えるようになります。PDFファイルなら縦に繋がっている分、スクロールでどんどん連続してチェックできそうです。
初期設定でのシートは赤で画面全体の2/3を占めますが、実はカスタマイズできます。端を長押しすると高さが自由に変更ができるのです。
また赤いシートでは書かれていた赤い文字も消えてしまうのですが、無色のフィルタを使えば編集画面で自分がつけたマーカー部分だけが消えるとのこと。赤字を多用する方にはよさそうですね。ちなみにシートの色は、設定から無色(実際には青っぽい)、赤、緑から選べます。もうこの手のものは30ン年ぶりなわけですが、視力に変化が見られる年齢なので、シートの色がどぎつくないというのも、うれしいポイントです。
画面は2本指で拡大縮小できるので、細かい部分でも対応できそうです。また、テストしたいポイントを難易度や重要度別に色分けして勉強する機能や、学習の進み具合にタグをつけて分類することもできるようです。
画面のスクロールなら見たい部分のマスクだけをはずすということはできないと思いきや、画面をロングタップすると赤いシートに丸い穴があいて答えをのぞけるようになりました。このあたりもアプリならではといっていいでしょう。
今回の私には関係ありませんが「教材ライブラリ」といって、受験用の英文法のテキストが無料でダウンロードできます。意外と英文法の再学習に使えそうですし、このアプリの機能を理解する参考にもなりそうです。
気になるのは作成したノートをどこまで共有できるか。アプリはiOS版とAndroid版がありますが、iOS版にはiCloudへのバックアップ機能があることは確認しました。今のところ専用のクラウドストレージに保存してどんなデバイスでもというわけではなさそうなので、使うならiOS版で始めておくほうが吉でしょうか。
あとは、写真撮影したノートやテキストの台形補正機能がないところも気になるといえば気になりますが、そういう機能のあるスキャナアプリもあるわけなので、いざとなればどうとでもできますね。
というわけで、現代のデジタル化された暗記シートの威力を目の当たりにしている次第。
脳のストレージは拡張できないし、メモリもめちゃくちゃ減ってるという点について、普段の仕事では自分が覚えていなくても、メモアプリに記憶させれば検索するだけ。ずいぶん楽でいいのですが、さすがに試験はそうはいきません。デジタルサービスに頼り切って弱り切った記憶力を補うにはどうしたらいいか、などと考えたり。デバイスを使ったという満足感だけに浸ってしまいそうで怖いものの、うまく活用しながら効率よく学習したいところです。