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スマホを操作せずスマホの写真をWindowsで取り出せる「スマホ同期」

 スマートフォンで撮影した写真をPCで使いたい、という時、どんな方法があるでしょうか。Mac OSとiOSならAirDropという便利なワイヤレスのファイル共有機能がありますし、OneDriveやDropboxといったクラウドストレージを使って画像をPCに保存するという方法もあります。写真1枚程度であればメール添付で送るのも手軽です。

 ファイル共有の方法はいくつかある中で、AndroidとWindows 10の組み合わせで便利なのが、Windows 10に搭載された「スマホ同期」という機能。この機能を使うと、スマートフォンを操作することなく、スマートフォンで撮影した写真をPCからワイヤレスで取り出すことができるのです。

 利用にはWindows側に「スマホ同期」アプリ、Android側に「スマホ同期管理アプリ」を事前にインストールしており、共通のMicrosoft アカウントでログインする必要があります。一度設定を行っておけばAndroid側の操作は不要で、設定したWindowsとAndroidが同じネットワークに接続している時に自動的に接続されます。

スマホ同期アプリ
Androidのスマホ同期管理アプリ。一度設定すれば基本的に操作は不要

 1台のAndroidで複数のWindowsと設定することはできますが、一度に同期できるのは1台のみ。自宅とオフィスのPCそれぞれで同期はできますが、自宅にある2台のPCと同時に同期、という使い方はできません。また、基本的には無線LAN経由で同期する仕組みですが、スマートフォンアプリからモバイル同期の設定をオンにすると、ネットワークの異なるWindowsとAndroidでも同期できるようになります。

モバイル同期の設定

 Androidの写真を取り出したい時は、Windowsの「スマホ同期」アプリを起動し、「フォト」を選択するとAndroidで撮影した直近の写真25枚が表示され、右クリックでコピーやPCへの保存が可能。コピーの場合はPCのクリップボードに保存され、WordやPowerPoint、ブラウザなどに貼り付けが可能です。

スマホ同期アプリからAndroidの写真最新25枚を表示

 写真共有には前述のようなAirDropやクラウドストレージという方法もあるのですが、スマホ同期は最新25枚という制限はあるものの、ファイルを取り出したい時にスマートフォンを一切操作する必要がない、という点が地味ながら便利。スマートフォンで撮った写真をPCで使うことが多い人にお勧めの機能です。

 スマホ同期ではこのほか、スマートフォンで受け取ったSMSを閲覧したり返信できる機能も搭載されています。SMSでのやりとりが多い、という人にとってはこの機能も便利かもしれません。

スマートフォンで受信したSMSをWindowsで閲覧・返信