みんなのケータイ

スマホホルダーでシェアバイクのID連携がもっと便利に

 本コーナーで細田さんが紹介しているように、東京都内では「ちよくる」(千代田区)などの愛称でシェアバイクサービスを提供中のドコモ・バイクシェアは、仙台・東京・川崎・横浜・奈良・大阪・広島で提供中のサービスでID連携を開始しました。

仙台の「DATE BIKE」のICカードで横浜の「baybike」をレンタル

 従来はあくまでの別々のサービスとして、別個にユーザー登録が必要だった各地のシェアバイクサービスが、ID連携に対応するエリアでは1つのアカウントで共通利用できるようになったので、「旅先でもシェアバイクを活用する」という使い方がこれまでと比べてぐっとハードルが下がりました。

 ID連携によって「普段と違うエリアでも気軽に使える」という環境が整ったシェアバイクですが、自転車で移動中に困るのが、スマートフォンを利用しての現在位置や目的地までのルート確認が難しくなることです。

 普段から自転車で移動するエリアだったり、土地勘があるエリアであれば問題ないのですが、旅先や出張先などで慣れないエリアでシェアバイクを利用すると、運転中にはスマートフォンの操作が難しいため、スマートフォンを使った現在地・目的地・近隣ポートを確認するのが手間になる……という課題があります。

札幌市内中心部の「ポロクル」ポート

 4月26日に今シーズンの営業をスタートした札幌のシェアバイク「ポロクル」では、この問題を解決するための工夫がされていました。2019年シーズンからNTTドコモとの共同運営を開始したポロクルは、従来のノーマルタイプの自転車を電動アシストつきの自転車に全て入れ替え、ハンドル部にはスマートフォンを取り付けるためのホルダーを標準装備しています。

「ポロクル」はスマートフォンを取り付けするホルダーを標準搭載

 ハンドル部分にスマートフォン用のホルダーを搭載したシェアバイクは国内では初めてです。もちろん、運転中にスマートフォンの操作をしたり、走行中に画面を注視すると危険ですが、交差点で信号待ちなどのタイミングで現在位置をマップで現在位置を確認するなどの用途には大活躍。

 実際にGalaxy Note9(SC-01L)をホルダーに取り付けて2時間ほど走行してみましたが、ホルダーからスマートフォンが飛び出して落下するような事故は起こらず、安心してスマートフォンをナビに使いながら移動することができました。このホルダー、是非全国のシェアバイクサービスで導入が広がって欲しいです。